ランニングマシン(トレッドミル)と実際の走行の違い
ランニングマシンは、ベルトコンベアが動いているので、足をただ持ち上げるだけで前に踏み出す力がいりません。
そのため、「実際の走行と消費カロリーや疲労度の面で違いがあるのでは?」と思っている人が多いのではないでしょうか。まず、ランニングマシンと実際の走行の違いについてご説明しましょう。
カロリー消費量
ランニングマシンで走るのと、実際に地面を蹴って走る場合とを比較すると、消費カロリーや疲労度において両者にはほとんど差がないことがわかっています。
実際に走る場合は、地面を足で蹴って前進しているわけですが、体重にかかる慣性の法則で前へ進むため、踏み出す力はほとんどいらないといわれています。
それよりも、股関節や膝を支点にして前へ両足を交互に繰り出すため、着地するときに全体重が片足にかかります。
踏み出す力よりも、この片足にかかる荷重を受け止めるための筋力が必要となります。ランニングマシンを使って走る場合も同じことで、どちらのカロリー消費量もそれほど変わらないわけです。
空気抵抗
ランニングマシンを使うのと実際の走行とで、違いがあるとすれば空気抵抗です。空気抵抗の差を埋めるため、ほとんどのランニングマシンに傾斜をつける機能がそなわっています。
一般的に0.5度から1度の傾斜をつけることで、外を走っているときと同じ空気抵抗が加わり、ほとんど同じエネルギー消費量になるといわれています。
そのため、ランニングマシンでトレーニングするときには、傾斜角度を1度から2度くらいつけることをおすすめします。
ランニングマシン(トレッドミル)の利点
ランニングトレーニングは、実際の地面を蹴ってのトレーニングが理想です。しかし、さまざまな事情から外でトレーニングできないことはよくあります。
そんなときに活躍してくれるのがランニングマシン。自宅にランニングマシンがあるとどんなことができるのか、なにが便利なのか、くわしくご紹介します。
ランニングマシンの利点①天候に左右されない
ランニングマシンのいちばんのメリットは、天候に左右されることなくいつでも思い立ったときに走れることです。
大雨が降っても大雪の日でも、カンカン照りの猛暑の日でもおかまいなし。在宅ワークをしている方でしたら、仕事の合間にちょっと気分転換のために走ることもできます。
ランニングマシンの利点②ながら走りもOK
パソコンやテレビを見える位置にセッティングして、映画などを見ながら走ることができるところもランニングマシンの魅力です。
映画だけでなくyoutube動画を見ながら走っても楽しいでしょう。
英語の習得や資格の取得を目指している人は、勉強しながら走ることもできますよ。
ランニングマシンの利点③夜でも走れる
夜しか時間がとれないという女性の場合、外で走るのが怖くてランニングが続かないというケースが多いようです。
女性の方はもちろんですが、男性の場合も安全面から夜間に外を走るのは控えたいもの。ランニングマシンが部屋にあれば、夜間でも深夜でも気にせず走ることができます。
ランニングマシンの利点④外出が不要
自宅に帰ったら外に出かけるのがおっくうになるという人は多いはずです。ランニングマシンがあれば、ランニングウェアに着替えなくても、着の身着のままで走ることができます。
また、ジムに通う必要もないため三日坊主になることもありませんし、ランニングの習慣がつきやすくなりますよ。
ランニングマシン(トレッドミル)選びのポイント
ランニングマシンを選ぶポイントはどこにあるのでしょうか。値段や静音性など選ぶときに注意したいポイントをまとめました。
ポイント①静音性
自宅に置くランニングマシンを選ぶときに注意したいのが騒音です。
とくにマンションの場合は、壁をつたってほかの部屋に音が漏れる恐れがあるので、音の静かなランニングマシンを選ぶことが必須条件になります。
ポイント②連続使用時間
連続使用時間の短いランニングマシンは避けるべきです。最低でも30分以上、理想としては1時間以上、連続して使用できるタイプのランニングマシンを選ぶようにしましょう。
連続使用時間は搭載されているモーターの性能をみる指標にもなり、連続使用時間の長いモーターほど耐久性能が高いといわれています。
ポイント③十分な広さ
一般的な人が快適に走るためには、最低でも幅40㎝以上、前後の長さ120cm以上の広さが必要です。早いスピードで走る方は、大またになるので前後の長さが140cm以上あると走りやすくなります。
ポイント④傾斜の調整機能
ランニングマシンと実際に走る場合との違いは、風の抵抗があるかないかです。ランニングベルトに傾斜をつけることで、風の抵抗を再現することができます。
一般的に1度ほどの角度をつけることで、外で走るのと同じ条件になるといわれています。傾斜の調整機能が付いているものを選ぶようにしましょう。
ポイント⑤コストパフォーマンス
ランニングマシンは高価であればよいというものではありません。最近は、静音性にすぐれ連続使用時間の長い性能をそなえながら低価格という、コストパフォーマンスのよい家庭用ランニングマシンが増えています。
おすすめのランニングマシン(トレッドミル)のご紹介
上記のランニングマシンを選ぶときのポイントをふまえ、価格帯別におすすめのアイテムをご紹介します。
おすすめランニングマシン:30万円以下
ルームランナー ジョンソン7.0AT 限定モデル
家庭用ルームランナー「アルタイル7」はBluetooth機能を搭載しています。
ZwiftRunや@zoneなどのアプリを追加機材無しで楽しめます(スマホ・タブレット等のデバイスは必要です)。
幅広の走行面積はジムのマシンと引けを取らず、自動の傾斜機能も搭載。最大15%傾斜はトレイルランニングのトレーニングにも使えます。
走行ベルトサイズ | 幅50×長さ152cm |
傾斜調整 | 電動 最大傾斜角度15% |
最高速度 | 20km/h |
価格 | 284,900円 |
おすすめランニングマシン:20万円以下
「ホライズン」ルームランナー
ご自宅にいながら様々なバーチャルトレーニングができるHORIZON独自のアプリ「@ZONE」
運動を始めたばかりの方から上級者まで、ホライズンのスマートフィットネステクノロジー@ZONEによって、様々なコンテンツへ簡単にアクセスすることができます。
マシンの折り畳みは簡単にでき、キャスター付きなので移動も容易にできます。
走行ベルトサイズ | 幅40.6 ×長さ127cm |
傾斜調整 | 電動 |
最高速度 | 16km/h |
価格 | 132,000円 |
おすすめランニングマシン :10万円以下
ALINCO(アルインコ) 90分走行
5万円ほどの価格とは思えないコストパフォーマンスのいい本格仕様のランニングマシン。
とりあえず、自宅でランニングマシンを試してみようという方におすすめです。大きくて見やすい液晶をそなえ、走りながら簡単に操作できるようになっています。
ベルトにクッション性能を搭載しているため、膝や股関節への負担を軽減してくれて、騒音対策にもなります。
走行ベルトサイズ | 幅40×長さ110cm |
連続使用時間 | 90分 |
傾斜調整 | 3段階(0°・1°・2°) |
最高速度 | 16km/h |
価格 | 40,739円 |
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。