特定の物質や環境などによって外部からの刺激を受けやすい敏感肌の人は、オーガニックコットンが良いといわれます。ここでは、なぜオーガニックがおすすめなのか、オーガニックコットン商品を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

オーガニックコットンは肌を刺激する原因を減らす

オーガニックコットン 敏感肌 

オーガニックコットンについて説明する前に、まずは敏感肌について説明しましょう。

 

敏感肌とは

敏感肌というのは、肌のバリア機能が低下して、乾燥しやすく、環境や物質など、さまざまな刺激を受けやすい状態のことを言います。

洗顔や化粧品を使った後などに、ピリピリしたり、肌がつっぱる、赤くなる、かゆみといった様々な症状が出やすい状態にあります。

 

敏感肌になる原因

敏感肌になる原因は、いろいろとありますが、大きく分けると生活環境と物質からの影響の2つと言われています。

  • 生活環境…ストレス、疲労、睡眠不足、食生活の偏り
  • 物質…衣服に使われる特定の物質(化学繊維など)、紫外線、化粧品に含まれる成分、ほこり、ダニ、金属など

生活環境によるものの場合、食生活を改善したり、ストレスを軽減させることによって、症状は改善することが多いと言われています。

物質の影響によるものも、できる限り原因となる物質を使わないようにしたり、避けることで改善が見込めると言われています。

毎日身につける衣服は関しては、ナイロン、ポリエステル、アクリルといった化学繊維は、敏感肌の人にはおすすめできません。

理由としては、化学繊維は速乾性があり、保湿性が低いため肌を乾燥させやすく、刺激になりやすいためです。

また自然素材に比べて、ほとんど感じないぐらいの小さい静電気が起きやすく、この静電気がチクチクとした刺激として伝わり、かゆみを誘発すると言われています。

化学繊維は、繊維に含まれる水分の割合が低いというところも、肌の乾燥を促して、肌刺激に発展しやすい状態を作り出しています。

 

天然素材は肌に優しい

コットンなど天然素材は、汗を吸い取り、保湿性も高くなっています。

また、化学繊維に比べて繊維自体に含まれる水分率が高いために、静電気もおきにくく、肌の刺激にならないと言われているのです。

さらにオーガニックコットンは、化学的な肥料を使用しない有機栽培にて作られています。

コットンの原料である綿花を作る時に農薬が使われないので、残留農薬の心配もありません。

糸や布を製造する過程で、化学薬品は極力使わない方法が取られているというのも、安心材料のひとつと言えますね。

 

 

オーガニックコットン選ぶ際にはオーガニック認証を確認

 

オーガニックコットンといっても、実際にオーガニックなのかどうかは、見ただけではわかりません。

そんな時に役立つのが、認証です。

認証というのは、「しっかりとした有機栽培によって作られた綿花を使用しているか」など厳しい基準を設けている認証機関が、基準を満たしている製品に対して、認証が与えるシステムです。

認証があれば、厳しい基準をすべて満たしているということで、安心して使うことができます。メジャーな認証機関をあげてみましょう。

 

GOTS(オーガニック繊維製品世界基準認証機関)

オーガニック繊維製品の生産から製造、販売までの世界な基準を作り、認定を行っている機関

 

OCS(OCSオーガニック認証)

EUの規則、またはアメリカのUSDA認証を受けた原料を使用していて、5〜100%まで、どのぐらいのオーガニック原料含有量なのか認証する機関

 

USDA(米農務省認証)

アメリカ農務省の認証機関で、全米統一認定基準NOPを元に認定を行っている

 

TDA(テキサス州農務局)

NOPが成立する以前にテキサス州農務局が独自に制定した認証機関、今現在はNOPの基準を元に認定検査を行っている

この他にも各国独自の認証機関や州ごとの認証機関など多くの認証機関が存在しています。

 

固定ページ: 1 2

この記事を書いた人

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。