ボルダリングってどんなスポーツ?
ボルダリングとはロッククライミングのひとつのジャンルです。
ボルダリングの語源ともなった「ボルダー」とは英語で「巨石」という意味で、ボルダリングは巨大な石に道具をつかわずに自分の手足だけで登るスポーツとして生まれました。
そののち日本では1980年代後半ごろから、人工の壁を登るクライミングジムが全国各地に作られるようになりました。
これにともないインドアでもボルダリングは楽しむことができるようになり、いまでは日本においては主にインドアで楽しむクライミングとして多くの人に親しまれているスポーツです。
なぜキッズの習い事にボルダリングはおすすめなの?
最近は、ボルダリングを楽しむキッズの姿も多く見かけるようになりました。
大人たちの間に普及するのにともない、ボルダリングをはじめる子どもたちも増えてきたようです。
親がやっているからという理由でボルダリングをはじめた子どもも多いかもしれませんが、ボルダリングは子どもたちにこそおすすめのスポーツなんです。
その理由を5つご紹介したいと思います。
全身運動で体力がつく
言うまでもありませんが、ボルダリングは全身をつかうスポーツです。
また、道具をつかわないため自分の手足だけが頼りとなります。
この結果、まず体幹が鍛えられさらに手の動きにより前腕と広背筋、そして足の動きにより大腿四頭筋やハムストリング、下腿三頭筋なども鍛えられます。
これだけ多くの部位が鍛えられる運動であるにもかかわらず、高い負荷をかけるわけではないため子どもでも安全に取り組めるため、とくにキッズにおすすめのスポーツといえるのです。
頭も働き、知力アップに効果
腕力さえあればクリアできる運動のように思う人もいるかもしれませんが、クライミングはとても頭をつかうスポーツです。
登る前にまず登るコースを考え、さらに登りながらもコースを考えなければなりません。
また、壁に埋め込まれた石などの物体(ホールド)を、決められた条件のなかでつかっていいホールドを覚えたり探したりする必要もあります。
そのため、思考力や判断力、想像力、そして計画力や問題解決能力などが培われるでしょう。
自らで考え、判断する集中力がつく
前項で述べたように多くのことを考え判断しなければならないボルタリング。
そのほとんどを登りながら行うわけで、一瞬での判断を求められることになります。
この結果、自然と集中力も身につきます。
複数人で行うので協調性が身に付く
キッズがボルダリングを行う場合、多くがインドアのジムで複数の子どもで楽しむことになるでしょう。
この場合、順番を待ったり、登っている子の邪魔にならないようスペースを空けたり、といったようなほかの人にためになにかをしなければならない時間が多くなります。
こういった経験をすることにより、協調性が育まれるのです。
お金をかけずに始められるからコスパがよい
ボルダリングをはじめるにあたって必要なものと言えば専用のシューズくらいであとは学校の体操着や普段着のジャージなどでもOKです。
また専用のシューズもサイズが変わっていく子どもであればレンタルで問題ないでしょう。
実際、ほとんどのボルダリングジムが大人も含めてレンタルのシューズを用意しています。
あまりお金をかけずにはじめられるという点も、キッズにおすすめの理由のひとつです。
キッズにボルダリングをはじめさせる際気をつけたいこと
いいことずくめのようなボルダリングですが、やはり注意すべき点もあります。
慢心は大きなけがにつながるスポーツでもありますので、子どもにはじめさせる際は親がしっかりと気をつけるようにしてあげましょう。
年齢制限はあるか
大人も子どもも楽しめるボルダリングですが、やはり小さすぎる子にはまだまだ危険がともないます。
小さな子どもは危険であることが認識できず、誰かが登っている壁面の下に入り込んだりする場合があるからです。
小さな子どもとある程度大きくなった子どもを同列に扱っているジムは危険に対する配慮が少ないと思ってもいいかもしれません。
子ども専用エリアを設けているか
前項と同じ理由で、大人が登る壁面に子どもが入ってくることは極めて危険です。
子どもが小さいうちは子供専用エリアがあるジムがよいでしょう。
子どもの成長・体格に合わせて登る壁を選べることができるジムですと、配慮が行き届いているため子どもにボルタリングをさせるのも安心ですね。
親の観覧は可能か
我が子が安全に楽しめているかを判断するには、実際に見る以外にありません。
ほかの利用者に配慮して観覧を遠慮するよう求めるジムがあるとすれば、子どもを預けるには不安があるジムと判断してよいかもしれません。