ボルダリングのグレードは難易度をあらわす
ボルダリングのグレードというのは、難易度を表しています。
ボルダリングは、この難易度をもとにルートがつくられていているのですが、まだボルダリングをやったことがないという人のために、簡単にルールを説明しましょう。
ボルダリングの基本ルールとは
ボルダリングは、ただ上に登ればよいわけではなく、グレードによってつかんだり、足をのせるホールドの位置が決まっていて、その順番に登っていきます。
よくボルダリング用の壁を見てみると、番号や記号のついた色テープがはってありますが、その課題のボールドがどれかを示しています。
難易度によってホールドの位置や種類が違う
ボルダリングのグレードは、手と足の制限があるかどうか、ホールドの種類、ルートの難易度によって決められています。
たとえば初心者レベルであれば足は自由で、ホールドもつかみやすいものが多く、上級になればつかみにくい、または足がひっかけにくいホールドでむずかしいルートになります。
どのぐらいむずかしいレベルなのかを、あらわしたものがグレードです。
グレードは、日本、アメリカ、フランスの3つの基準があります。
日本のボルダリングジムは、日本のものだけを採用しているわけではなく、アメリカのものやフランスのものを採用しているところもあります。
そのためボルダリングをはじめるなら、だいたいでいいですがそれぞれのレベルがわかっている必要があります。
ボルダリングのグレードは国によってもちがう
難易度の表示は、日本の階級グレード、アメリカのVグレード、フランスのフレンチグレードの3種類あります。
日本の場合
段級 | V | フレンチ |
10級 | ||
9級 | ||
8級 | 1+
2 |
|
7級 | 2+
3 |
|
6級 | V0
V0- |
3+
4 |
5級 | V0+
V1 |
4+
5 |
4級 | V2
V3* |
5+
6a |
3級 | V3
V4* |
6a+
6b |
2級 | V4
V5* |
6b+
6c |
1級 | V5
V6 |
6c+
7a |
初段 | V7 |
*VグレードのV3〜5は、日本の2つの段級にまたがっているためこのように表記しました。
日本の段級グレードは、10級から6段まであり、10級、9級がはじめたばかりのレベルで、6段が1番高いレベルということです。
日本では、習字や水泳など習いごとの階級といえば、級と段ですから、わかりやすいですね。
初心者の場合は、10〜7級あたりの人が多いです。
それ以上の階級になると、力だけでは登れないコースが多くなってきます。
アメリカの場合
アメリカは、Vグレードというのを採用していて、V+数字で表し、1番低いレベルがV0-、その後はV0、V0+、V1、V2と進み、V17が最高レベルです。
アメリカの場合、1番低いV0-でも、日本の階級に直すと6級あたりになります。
フランスの場合
フランスでつかわれている、フレンチグレードは番号とABCとプラス記号で表します。
例えば一番下のレベルが1+、そして2、2+、3、3+、4、4+、5、5+まで進み、その後は6a、6a+、6b、6b+、6c、最高レベルが9aになります。
日本やアメリカのものと比べると、ちょっとだけ複雑です。
フレンチの場合も、一番低いレベルである1+は、日本の階級だと8級になります。
ボルダリングのグレードの目安と注意事項
初心者のレベルというのがどのぐらいなのかと、注意事項をいくつかあげてみましょう。
グレードの目安とは
日本の段級では、初心者レベルの10級と9級はあまり違いはなく、手のホールドだけが決められてて、足は自由ですから、初体験の人も気軽に楽しめます。
8級になると、ホールドの種類が増え、持ちにくいものが出てくるので、少しむずかしいと感じるレベルです。
足はまだ自由なので、人によっては8級ぐらいまではすーっと行ってしまう人もいます。
7級になると、足の課題が出てくるので、今まではなんとなくこれた人も、苦戦するレベルです。
初心者の場合、まずは5級あたりを目標にするとよいと思います。
5級まで行くには、なんども課題を練習しなくてはなりませんが、できなかった課題ができたときは達成感があります。
カラーテープの色をチェックする
グレードは3種類もあって、覚えられないという人もいると思います。
しかし、どのボルダリングジムでも、必ず表がはってあるので、全部を覚える必要はありません。
だた注意しなくてはいけないのは、ジムによってグレードのカラーテープの色が違うことです。
テープの色は、共通ではありませんから、いつもと違うジムに行ったときは、ボルダリングをはじめる前に、テープの色のチェックをしてから登りましょう。
ジムによって難易度が違うことも
新しいボルダリングジムに行ってみたら、同じレベルを登っているのに、難しかったということがあります。
これは、各ジムによって、課題のルートをつくるルートセッターがいるので、レベルは同じでもつくり手によって多少難易度が違うこともあります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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