ゲイターってなに?
ゲイターというのは、スパッツともいい、足と登山靴のすき間をカバーするように装着するものです。
ダンスなどでつかうレッグウォーマーに似ていますが、素材は防水のものや、耐久性が高いものが多く、チャックやマジックテープがついていて、つけたりとったりします。
登山はもちろん、トレイルランニング、雪山、アルパイン登山など厳しい条件の場所でも、ゲイターをはくことでよけいなものが足に入ったり、体温低下を防いだりする効果があります。
ゲイターがあるかないかで、登山やトレイルランニングの快適さも変わってくるので、登山家のマル秘アイテムとの呼び名も。
ゲイターの役割は?
登山をはじめたばかりの人など、「ゲイターは本当に必要なの?」という疑問があるという人もいると思います。
これがあればストレスなく登山ができたり、体温調節もできるのでとても便利なものです。
山登りをよくする人ほど、効果的なつかいかたをしているようで、長さや素材別にいくつももっているという人も。
ここでは、ゲイターの役割について説明しましょう。
水、泥、石などが靴に入るのを防ぐ
ゲイターの1番の役割というと、水、泥、石、小枝などが靴に入るのを防ぐ効果があげられます。
登山に行くと、意外と靴のなかに、石とか、泥とかが入ることが多いものです。
また沢など水がそばを流れているような場所だと、水が入る可能性もあります。
そんなときに、ゲイターをつけていれば、靴のなかに入るのを防いでくれるわけです。
足を濡れるのを防ぐ
ゲイターは、防水や防湿性の高い素材がつかわれています。
そのため、水や雪などが靴に入ったり、ズボンにあたって濡れるのを防いでくれます。
ズボンや靴が濡れてしまうと、不快ということはもちろん、歩きにくくなります。
登山は登ったり下ったり、意外と長い時間歩かなくてはならないので、歩きにくい状態だと体力も消耗してしまいます。
ゲイターは濡れないようにすることで、体力の消耗も少なくしてくれます。
体温低下を防ぐ
ゲイターのもう1つの大きな役割は、靴やズボンが濡れるのを防ぐことで、体温低下を防ぐことです。
山岳部は、標高が高くなればそれだけ気温を低くなり、低体温症などになってしまうリスクも、少なからずあります。
ゲイターは、濡れることで体温が奪われることを防いでくれるのです。
ゲイターのつかいかた
つかいかたは、ふつうに履けば終わりではありません。
ファスナーを閉めたり、ストラップを装着など、細々としたところがありますので、少し説明をしましょう。
左右をチェック
まずゲイターには、左右があります。
内側に表示があることもありますが、ない場合は、ゲイターの下のストラップやゴムの位置を確認しましょう。
ストラップやゴムは足の内側にきて、靴の下をとおって、足の外側にひっかけますので、それを元に左右を確認しましょう。
ジッパーを前にして装着してから回す
つけるときは、ファスナーやマジックテープを全部はずしておきます。
そしてファスナーなどが閉めやすいように、ファスナー部分を前にして足にあてて、ファスナーを閉めます。
また上部にマジックテープがあれば、それも止めます。
閉めたら、ゲイターをくるっと回して、ファスナーが後側にくるようにします。
ストラップを靴の下にとおす
今度はゲイターの前部分にある金具を靴紐にひっかけます。
金具を靴紐に引っかけることで、ゲイターが上にあがってしまったり、ずれたりするのを防いでくれます。
最後に足の内側にあるストラップを、靴の下側をとおして、反対側の金具につけます。
ストラップもゲイターがずりあがったりするのを防いでくれます。
天気によってゲイターのつけかたをかえよう!
ゲイターはいつも外側につけるわけではありません。
内側に装着することもあります。
たとえば、雨のときは雨が靴に入ったり、しみてくるのを防ぐために、レインパンツの内側に装着します。
こうすることで、レインパンツから雨が下に落ちるのをさまたげませんし、靴のなかに入るのも防いでくれます。
ほかの場合は、外側につけることが多いです。
とくに雪のときや地面がぬかるんでいるときなどは、雪が靴に入ったり、裾が汚れるのを防ぐためにも、外側に装着しましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。