まずは自分が求める波乗りのイメージを確認しよう
サーフィンは、波に乗ることを楽しむアクティビティでありスポーツです。
東京オリンピックでサーフィンは初めて正式種目に採用されましたが、それはパフォーマンススポーツとしての頂点のひとつに過ぎません。
サーフィンには、世界中のビッグウェーブを追求するエクストリームなスタイルから波打ち際でスープ(ブレイク後の泡状になった波のこと)に乗る、子どもから楽しめるアクティビティとしてのスタイルまで、波の状態に合わせた裾野の広い楽しみ方があります。
サーフィンがしたいと思ったときに、波の上で鋭いパフォーマンスをしたいのか(ショートボードスタイル)、あるいはのんびりと優雅にリラックスした波乗りがしたいのか(ロングボードスタイル)、自分がどのようなイメージを求めているのかをまずは確認しましょう。
SUPサーフィンのメリットとサーフィンとの違い
SUPとはスタンドアップ・パドルボードの意味で、SUPサーフィンはそのSUPで波乗りをすることを指します。
では、SUPサーフィンは普通のサーフィンと何か違うのでしょうか?
最大の相違点はパドリング
サーフィンとSUPの最大の相違点は波のライディング中ではなく、ライディング前と後に行うパドリングにあります。
サーフィンのパドリングはボードの上にうつ伏せになり両手で水をかいて行います。
一方、SUPサーフィンではボードの上に立ち、パドルという道具を使って水をかいて進みます。
この“スタンドアップ”することと“パドル”を使うことが、サーフィンのパドリングとはまったく異質のものになるのです。
これが、波乗りを始めるならばSUPサーフィンがおすすめしたい最大の理由なのです。
サーフィンにおけるパドリングのストレスが軽減される
腹ばいで行うサーフィンでのパドリングは、目線の位置が水面レベルにまで下がります。
そのため、頭から波をかぶることが多く、頻繁に濡れることはもちろん、慣れない人は特に波を大きく感じます。
また手で漕ぐため、推進力は弱くスピードも出ません。
その上、体力を消耗することから移動距離の限界も早く訪れます。
さらに低い目線は見通しが悪く、波や周囲の状況を把握するのが遅れる可能性もあります。
一方、立ってパドリングを行うSUPサーフィンでは、これらのストレスから解放されることが大きな特徴であり、魅力のひとつなのです。
ほかにもあるSUPサーフィンのメリット
パドリング以外の最たる違いとして、サーフィンでは対象外となっている湖に立つ風波や、ブレイクしていない沖のうねりにもSUPサーフィンでは乗ることができるところ。
SUPサーフィンは、波の大きさやサイズを気にすることなく、水面に立つ波を広く利用できるところも大きな魅力です。
例えば、SUPクルージング中に出会う風波やうねりに乗せるだけでも波乗り感覚を味わうことができます。
これは、サーフィンの初心者にとって波乗り感覚を養う絶好の機会ともいえます。
さらに上級者は、パドルを波の斜面に入れることによって、バランスの維持やスピードの調整、ターンの弧を変更するなど、通常のサーフィンよりもパフォーマンスを向上させることができます。
そのことから“パドルは魔法の杖”とも言われているのです。
また、SUPはボード上に立っているため、クラゲなどの危険生物との遭遇や汚染された水との接触などからのリスクも軽減されるのです。
パフォーマンスサーフィンを望むなら、ステップバイステップで
SUPサーフィンは、小さな波やうねりに乗せるところから始めて、徐々に乗る波のサイズを上げていくことがポイントです。
まずは、斜面が掘れた波に真っすぐに乗ることからチャレンジしていきましょう。
もし、SUP、サーフィンともに未経験でSUPサーフィンをはじめる場合は、SUPとサーフィン、2つのスポーツを同時にはじめることになります。
その際には、独学ではなくSUPを扱っているショップで行われているレッスンを受講することが効率的です。
また、サーフィンが未経験の場合は、波のことを学ぶためにもサーフィンスクールを受講してみてください。
SUPで波乗りパフォーマンスをする場合は、波についての知識とある程度の波乗り経験を踏まえてから始めることが安全面からもおすすめです。
知っておきたいサーファー優先というルール
SUPサーフィンをする際には、知っておくべきルールがあります。
海を利用する場合は、優位性のある方が譲るということが利用者の鉄則というルールです。
そのため、基本的にどのビーチでもサーファーが優先で、SUPサーフィンはサーファーに波や進路を譲らなくてはいけません。
また、サーフィンは古くから全国至る所のビーチですでに楽しまれています。
サーフィンはOKでも、SUPサーフィンが禁止されているポイントは多く存在するため、海に入る前には地元のショップに聞くなどして、そのポイントに関する情報収集を忘れないで行いましょう。
沖で楽しむ場合はトラブルも少なくなりますが、波の立つところでの波乗りパフォーマンスを楽しむ場合は、サーファーとエリアが重なるため注意が必要です。