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ダイビング中に迷子にならないために、正しいコンパスの使い方を身につけておく必要があるでしょう。もしバディやグループとはぐれてしまった時、もっとも頼りになるのがコンパスです。ダイビング用コンパスの使い方とおすすめの水中コンパスをご紹介します。
 

ダイビング用の水中コンパスは必要なのか?

ダイビング 水中コンパス

 

ダイビングの時に、必ず装備しなければいけない計器のひとつが水中コンパスです。

ところが、ダイビング中は、ガイドやインストラクターが水中を案内してくれるため「コンパスはほとんど見ないから必要ない」というダイバーも少なくありません。

しかし、もし水中でガイドやインストラクターとはぐれてしまったら、自分ひとりでボートやエキジットポイントまで帰るしかありません。

そんな時に、水中コンパスを使ったナビゲーションスキルがあれば安心です。

コンパスをあまり見ないというダイバーでも、緊急事態に備えて必ず水中コンパスを携行し、最低限の使い方をマスターするようにしましょう。

 

 

水中コンパスの使い方を覚えよう!

ダイビング 水中コンパス

 

安全のために、最低限のコンパスナビゲーションのスキルは身につけておく必要があるでしょう。

それでは、ダイビング用コンパスの正しい使い方を見ていきましょう。

 

 

ダイビング用コンパスの特徴と名称

ダイビング 水中コンパス

 

ダイビング用コンパスには、従来のアナログ式と新しいデジタル式の2つがあります。

しかし、最新のダイブコンピューターに搭載されているデジタルコンパスは、あくまで方角を確認できる機能しかありません。

そのため、コンパスナビゲーションには古くからある機械式のアナログコンパスが使われることがほとんどです。

このアナログコンパスは、オイルが注入されているハウジングの中に磁針が浮く状態にセットされているシンプルな構造ですが、使いやすく極めて信頼性の高い計器です。

アナログの水中コンパスは、北を指す針と指針盤、センターラインあるいはラバーラインと呼ばれる進行方向を示す線、針の指す方向に合わせる回転ベゼルまたはインデックスマーク(指針用マーク)が備わっています。

アナログコンパスには、腕に巻くリストタイプとコンソールに組み込まれたタイプがありますが、多くのダイバーはコンソールタイプを使用しています。

また、アナログコンパスは、基本的に同じ機能をもっていますが、方角の設定がしやすいように方位窓をつけたり、ナイトダイビングで見やすいように蓄光の盤面にしたり、さらにはコンパクトにするといった、ダイバーが使いやすいようにさまざまな機能が付け加えられています。

 

ダイビングでの基本のコンパスナビゲーションを身につけよう!

ダイビング 水中コンパス

 

ダイビング時にもっとも基本となる往復のコンパスナビゲーションのやり方を身につけておきましょう。

  1. 1.コンパスを、体に中心線に対して真っ直ぐ垂直に合わせ、指針盤が水平になるように構えます。
  2. 2.コンパスを保持したまま、目標に体を真っ直ぐに向けます。
  3. 3.インデックスマークのゼロに指針が合うように回転ベゼルを回すと、目標地点にコンパスを合わせたことになります。
  4. 4.インデックスマークのゼロから指針がズレないように、進行方向に向かって真っ直ぐ進みます。
  5. 5.目標地点に到達したら、インデックスマークの180度に指針が合うように体の向きを変えて180度ターンします。
  6. 6.帰りは、インデックスマークの180度から指針がズレないように真っ直ぐに進めばスタート位置に帰ってくることができます。

往復のコンパスナビゲーションは基本中の基本になりますが、潜る前にエントリーポイントから目標方向に対してコンパスを合わせておけば、水中で方向を見失ったときもインデックスマークの180度に指針を合わせることで、スタート地点の付近まで帰ってくることができます。

また、ベゼルを回してインデックスマークに指針をセットすることによって、方位を度数で知ることもできますので、水中の地形を把握する際に役立ちます。

 

 

タイプ別おすすめのダイビング用コンパス

ダイビング 水中コンパス

 

ダイビングで使用できる水中コンパスは、目的や用途に合わせてさまざまなタイプがあります。

おすすめのダイビング用コンパスをご紹介します。

 

ダイビングで使用できる見やすさを重視したアナログ式リストコンパス

腕時計のように手首に装着するリストタイプの水中コンパスは、見やすさを重視するダイバーにおすすめです。

水中での宝探しや水中マップ作成など、コンパスナビゲーションを主体に行う時に便利です。

また、アナログ式のコンパスはどれも上から見て見やすいように設計されていますが、モデルによっては、横からもメモリが読めるようになっているタイプもあります。

スントSK-8リストコンパス
スントSK-8リストコンパス

 

ダイビングで使用できる時計ベルトに装着できる小型水中コンパス

ダイバーズウォッチなどの時計ベルトに装着できる小型の水中コンパスは、予備のコンパスとして方角を確認することができます。

ハイキングやキャンプなどのアウトドアアクセサリーとしてもおすすめです。

防水型リストコンパスNo.700
防水型リストコンパスNo.700

 

ダイビングで使用できるコンパスと残圧計がひとつになった2ゲージタイプ

コンパスと残圧計がひとつのコンソールに組み込まれているため、腕にダイブコンピューターやダイバーズウォッチを装着するダイバーにおすすめのタイプです。

最も広く普及しているタイプで、コンソールタイプはコンパスのセンターラインを体の中心線上に合わせやすくなるというメリットもあります。

AQUALUNG トラスト2ゲージ 残圧計・コンパス
AQUALUNG トラスト2ゲージ 残圧計・コンパス

 

ダイビングで使用できるすべての計器をひとつのコンソールにまとめたタイプ

水中コンパスをはじめ、残圧計、深度計、水温計など、すべての計器をひとつのコンソールにまとめたタイプです。

腕にダイブコンピューターを装備していれば、深度や水温を管理できるため、残圧計とコンパスだけで十分とするダイバーも少なくありませんが、予備計器として装備したい方におすすめです。

スキューバプロ Sプロ 3ゲージ インラインコンソール
スキューバプロ Sプロ 3ゲージ インラインコンソール

 

ダイビングで使用できるデジタルコンパスを搭載したダイブコンピューター

2004年に世界で初めてデジタルコンパスを搭載したのが、SUNNTO社のダイブコンピューターD9でした。

当時は、方位だけを確認できる機能でしたが、日々改良を続け最新のものは自己補正ができる3Dデジタルコンパスにまで進化しています。

現在において、デジタルコンパスの信ぴょう性は懐疑的な部分がありますが、最近ではGPSを搭載したダイブコンピューターも登場しており、近い将来にはアナログコンパスが必要なくなる日がくるかもしれません。

SUUNTO D5 All Black
SUUNTO D5 All Black
安全にダイビングを楽しむためにも、最低限の水中コンパスの使い方は身につけておきましょう。さらに、水中ナビゲーションスキルをしっかり学びたい人は、サーチ&リカバリーなどの講習があるダイビングショップに相談してみるのも良いでしょう。水中コンパスが、将来どのように変わっていくか期待のできる分野ではありますが、テクノロジーの進歩に加え需要と供給の関係の中にありそうです。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。