ダイビングに老眼は関係ある?
40歳を超えた頃から「ダイブコンピューターの文字がよく見えない…」「ガイドが教えてくれたウミウシがわからない…」と感じ始めるダイバーも少なくないようです。
それ、じつは、「老眼」が進んできているのかもしれません。
目の中には、水晶体というカメラのレンズと同じような組織があり、近くのものを見るときは水晶体の厚みが増してピントを合わせることができます。
しかし、年齢とともに老眼が進むと水晶体が硬くなり、弾力を失ってピントを合わせる機能が衰えてしまうのです。
老眼は、老化現象のひとつで誰もが経験するものです。
個人差はありますが、年齢が進むほどピントの合う距離が後退していくのが特徴です。
水中では老眼は大問題
ダイビング講習で習っているはずなので、ご存知の方も多いと思いますが、水中では陸上より物体が1.25倍ほど大きく見え、距離も近く見えます。
このため近視の場合は、陸上よりも水中のほうが物体は見やすくなるのですが、老眼には逆効果なのです。
たとえば、遠くを泳ぐ大物を見た後に、急に小さな生物を見ようとしても、すぐには目のピントが追いついてきません。
また、水中は陸上に比べると暗いこともあり、よりピント合わせが難しくなってしまうのです。
ダイビングの老眼対策には拡大鏡
老眼鏡は、目のピントを合わせるためにつかうものなので、自分の目の状態と見たい物の距離の兼ね合いで、レンズ度数を選ぶ必要があります。
とはいえ、ピントが合っていても対象物の大きさは変わらないので、小さい生物を見る時などは、どうしても見えにくく感じることがあるかもしれません。
そんな時は、日常生活と同じようにダイビングでも拡大鏡を使用したほうが良いでしょう。
ただし、水とレンズの屈折率はほぼ同じのため、水中で一般的な拡大鏡を使ってもほとんど拡大されることはありません。
水中で拡大鏡を使うには、ダイビング専用の水中ルーペを使用するようにしましょう。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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