久米島のダイビング
久米島のダイビングポイントは、主に島の東側にある「はての浜」周辺に多く点在しています。
トンバラとイマズニの2大ポイントが有名ですが、このほかにも楽しさ満載のスポットは多く、その数は全部で30以上にもなり、豪快なドロップオフから美しいテーブルサンゴの群生までバリエーションは実に豊富です。
なかでも冬場のハンマーヘッドは久米島の風物詩となっているほか、大物代表のジンベイザメが現れることもあります。
また、トロピカルな色彩の小物もたっぷりウォッチングすることができます。
久米島のトラベル情報
久米島には高級リゾートホテルもいくつかありますが、昔ながらの家並みや伝統も残る、のんびりした島です。
そんな久米島のトラベル情報をご紹介します。
久米島への行き方
久米島へ行くには飛行機と船の2通りがあります。
飛行機は那覇からRAC(琉球エアコミューター)で約40分、船は兼城港行きと真泊港行きがあり、兼城港までが約4時間、真泊港までは高速艇が出ており約1時間半で到着します。
また、宿やダイビングサービスは主にイーフビーチ周辺に集中していますので、真泊港行きならばアクセスが容易です。
久米島のシーズナリティ
久米島のシーズナリティを見てみましょう。
- 3~6月:ギンガメアジのパレードが始まります。また、サンゴをよく観察すればコブシメの卵を見つけることもできますし、ウミガメの交尾に出くわすこともあります。
- 7~9月:回遊魚の活動が活発になるシーズンで、ギンガメアジやイソマグロ、運が良ければジンベイザメと出逢える可能性もあり期待が膨らみます。
- 10~11月:はての浜以南のポイントなら問題なく潜れます。透明度は文句なしに抜けるので快適なダイビングを楽しむことができます。
- 12~2月:冬場はハンマーヘッドを見られる期待が大きくなります。トンバラや灯台下などのポイントで遭遇できる確率が高く、大群でやってくることもあります。
運がよければ、ジンベイザメに出逢えたり、ウミガメの交尾が見られるようです。
久米島のダイビングポイント10選
久米島の代表的なダイビングポイントを見てみましょう。
トンバラ
トンバラは大物との遭遇率は久米島ナンバーワンのポイントです。
春先には1m級のウミガメ、夏にはサワラやカマス、イソマグロやツムブリもよく見られ、冬にはハンマーヘッドも現れます 。
また、潜る場所によって景観が変わるポイントで、東側は大きな岩がたくさんありダイナミックですし、北西側はキンギョハナダイが群れる根があり小物も綺麗です。
さらに西に行くと離れ根があってマダラトビエイやカメなどを見ることもできます。
シチューガマ
シチューガマは地形が楽しい穴を潜るダイビングポイントです。
穴は2つあり、ひとつは水深-20mから上に抜け、もうひとつは水深30mのドロップオフの下に開いていて横から入ります。
大きい穴の中ではアカマツカサ、ホウセキキントキ、リュウキュウハタンポの群れが見られ、そのまま上に抜けられるので光が差し込んで幻想的なダイビングを楽しめます。
イマズニ
イマズニはドロップオフやオーバーハング、潜り抜けできる穴などがある地形ポイントで、リュウキュウイソバナの群生がきれいなポイントです。
キンギョハナダイやハナゴイ、カスミチョウチョウウオがたくさん群れており、マクロ派に人気のミヤケテグリもいます。
イソマグロ、ツムブリ、ギンガメアジなどの回遊魚の群れも登場します。
ハテノ浜沖
ハテノ浜沖は白い砂地にサンゴやソフトコーラルがついた大小の根が点在している癒しのリラクゼーションポイントです。
きれいな色をした小さい魚の群れからマニアックなものまで、さまざまな生物もたくさん見られます。
いかにも沖縄らしいポイントのひとつで、水深も-10m前後と浅いため水中も明るく、初心者でもリラックスして潜ることができます。
ムーチーグー
ムーチーグーは地元の言葉で”6つの根”という意味があり、その名の通り真っ白い砂地に根が点在しています。
それぞれの根には特徴があり、たくさんのデバスズメダイが群れている根、イソバナの根、サンゴがきれいな根、 根が段々になっていて見やすい根などがあります。
堂崎
堂崎は-40mまで落ちるドロップオフの、潮通りが良いポイントで、夏にはカマスの大群が見られ、冬はマンタやハンマーヘッド も狙えます。
回遊魚も多くイソマグロなどが見られ、運が良ければウミガメやナポレオンも現れることもあります。
シンバル
シンバルは初心者から潜れる地形ポイントです。
スロープからエントリーして水深-10m辺りの縦穴に入り、穴から抜けるとガレ場になっていて、さらに奥に進むとサンゴの棚にあたります。
ウミガメがよく見られキンチャクガニなどの小物も充実しています。
アカ下
アカ下はキャベツのような形をしたリュウキュウキッカサンゴが広く群生しているポイントです。
また、オブジェのようなパラオハマサンゴも見られ、あらゆるサンゴが並んでいる光景は野菜畑のようにも見えるため別名「ベジタブルフィールド」 とも呼ばれています。
イチュンザー沖
イチュンザー沖はサンゴの根が白い砂に映える沖縄らしい景観のポイントです。
根にはハタタテダイやテングカワハギ、 オオフエヤッコなどが見られ、流れもなく水深も浅いので初心者にもおすすめです。
ナイトダイビングにも使われるポイントで、寝ているブダイやイセエビなどを見ることができます。
トンバラザシ
トンバラザシは-6~10mくらいの棚から、垂直に-45mまで落ちるドロップオフになっているポイントです。
エッジ沿いにはクマザサハナムロの群れが見られ、回遊魚も多く回ってきます。
ドロップの中層にはハナゴンベやスミレナガハナダイなども見られ、マクロ生物も充実しています。