ネイチャーガイドってなに?
ネイチャーガイドとは、山・川・海などのアウトドアフィールドで、安全に楽しく遊ぶための企画や案内をする仕事のことです。その役割は大きくわけて3つあります。
季節にあわせたアクティビティを企画する
その土地の自然環境を活かし、旅行者にさまざまなアクティビティを提案します。たとえば次のようなアクティビティがあげられるでしょう。
- ハイキング
- トレッキング
- トレイルランニング
- サイクリング
- カヌー
- クロスカントリー
- ダイビング
季節にあわせたアクティビティを提案するだけでなく、自ら指導も担当します。
現地の動植物を紹介する
ネイチャーガイドは、現地の植物や野生動物、歴史なども知り尽くしています。現地を訪れる旅行者に対し、豊富な知識を活かして紹介するのも大切な役割。ただ遊ぶだけでなく、その土地への理解を深めてもらう案内人の役割も果たしているのです。
リクエストに応じて独自のツアーを開催する
世界遺産の屋久島・北海道の知床・長野県の上高地などの人気の山では、ネイチャーガイドが多く活躍しています。
たとえば屋久島なら、縄文杉を見たい、カヌーやダイビングをしたい、スピリチュアルな場所に行きたい、ナイトハイクをしたいなど旅行者のリクエストに応え、独自のツアーを組んでいきます。
こうしたガイド、インストラクター業をこなす傍ら、旅行会社と提携して固定ツアーを組んだり、地元の観光協会と企画立てたりすることもあります。受付などの事務作業も行うため、職人のようでもありながら、営業力や接客力も必要になる、総合的な仕事です。
ネイチャーガイドになるには?
ネイチャーガイドといっても、民宿や旅館のサービスで案内する程度のものから、その土地のアウトドアに関するプロまでさまざまです。
ここでは、ネイチャーガイドになる方法をご紹介します。
ネイチャーガイドの養成学校に通う
本業でネイチャーガイドを目指すなら、ネイチャーガイドを養成している学校に通ったり、ガイド団体に所属したりするのがよいでしょう。
ネイチャーガイドには資格は必要ありませんが、最近では、地方自治体が独自の基準を定め、ガイドを公認するケースも増えています。
フリーランスでも開業できますが、安定性を考慮して、ほとんどの人はガイド団体や会社に所属しているようです。
関連する資格を取得する
資格は必要ないとはいえ、さまざまなニーズに応えられるよう、アウトドアスポーツのスキルはあったほうがよいでしょう。
たとえば、その土地で盛んなアウトドアスポーツのインストラクター資格などを、個別に持っていると役立ちます。ある程度の体力も必要でしょう。また、旅行者の安全を守る立場になるため、ファーストエイドや救命の資格もあるとベストです。
その土地に関する歴史・自然への知識を深める
自然に関する知識や、その土地を熟知していることも非常に重要です。常にアンテナを張り、情報収集やネタ探しが必要になります。幅広い知識があれば、実際にネイチャーガイドをする際に役立つでしょう。
ネイチャーガイドの魅力
ネイチャーガイドになる魅力をお伝えします。移住や地方創生に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
自分の好きな場所で働ける
ネイチャーガイドになる一番の魅力は、常に大好きな場所、自然のなかで仕事ができることでしょう。もともとそこで生まれ育った人のほかにも、その土地に惚れ込んで移住し、ネイチャーガイドになるケースも多いそうですよ。
お客様の人生の節目や、一生の思い出に立ち会うことも多く、感動を共有できる非常にやりがいのある仕事です。
自由度が高い
一般の職種に比べて働く日数は少なく、シーズンオフには数ヶ月休むことも。そのため収入は多くありませんが、自然あふれる田舎に根付いた暮らしはお金がかからないため、基本的には生活が苦しいということはないようです。
収入は努力次第で増やせる
フリーランスの場合は収入が不安定ですが、アイディアに長けていたり、顧客満足に努力できたりする人は、その分収入に反映されます。「稼ぐも稼がないも自分次第」といったところでしょうか。
その土地と自然を愛している人にとっては、この上なく幸せな職業といえますね。
ネイチャーガイドに向いている人
- 自然が好き
- 人と関わるのが好き
- 責任感がある
- 自立心がある
- 田舎暮らしがしたい
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。