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世の中には様々な応急手当の教育プログラムがあります。
その中の1つである「メディックファーストエイド」は、救急医療の先進国アメリカで生まれた、一般市民向けの画期的なプログラム。
全世界で年間50万人が受講し、日本でも大手航空会社をはじめ、数多くの企業が進んで取り入れています。
今回はそんな「メディックファーストエイド」について詳しく紹介しましょう。
 

MFAとは?

メディックファーストエイド(MFA)とは、国連の関連組織である世界安全機構(WSO)の公認のもと、幅広い実績をあげ信頼されている応急救護プログラムです。

1977年に初めてアメリカで発表されてから、数年毎に最新の医学ガイドラインや教育手法を盛り込み、常にアップデートし続けています。

80,000名以上の指導員が世界140カ国以上で教え、年間50万人以上が受講する国際的なプログラムです。

米国、日本、カナダ、ニュージーランド、英国、オーストラリア、ギリシャに国際サービス・オフィス設置し、世界中に普及しています。

その画期的かつ有効な教育内容は、世界安全機構(WSO)をはじめ、日本の海上保安庁にあたるアメリカ沿岸警備隊、カナダのロイヤル・ライフセービング協会、ガールスカウトUSA、DAN JAPAN(財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会)など、様々な公的機関や団体から公認されています。

日本の本部であるMFA JAPANは、1988年に米国MEDIC First Aid International,Inc.とライセンス契約を結び設立されました。

日本におけるMFAは、単に米国版を翻訳しただけでなく、日本の状況や事情にあわせて改訂されているため、日本人でもすんなり受け入れられる内容です。

ANA(全日本空輸)、セコム株式会社などの民間企業、スポーツ専門学校やNPO法人など数多くの企業や団体が採用し活用しています。

 

MFAは他の救急法とどこが違う?

メディック・ファーストエイドの一番の特徴は、「受講者志向」であること。ストレスの低い学習環境を提供するユニークな指導デザインは、他の救急法には類を見ません。

インストラクター(MFAではファシリテーターと正式には呼んでいる)は適度に肩の力を抜いて指導を行うように訓練されていて、受講者はリラックスして講習を受けることができます。

そして、受講者のプレッシャーを無くすために、講習終了後の筆記試験や技能試験は行いません。

プログラムの内容も、ただ応急手当の方法を練習するだけではなく、救助前の安全確認や救助者への感染予防、手当後の心のケア(PTSDの回避)なども含まれています。

傷病者だけではなく、救助者の安全や精神面までカバーし、陥りやすい「二次災害」の防止にも力を入れていることが分かりますね。

また、MFAのトレーニングでは、臨場感のある職場のシーンのシナリオが収められたビデオ教材を使用します。

このリアルなシーンを提供するビデオは、受講者が実際に救急現場に直面したとき、血液などに対する心の準備ができるように考えられているものです。

このDVD教材とスキル練習のサンドイッチ方式で、今まで膨大な時間をかけて個別に教えられていた救急法や蘇生法の両方を1つのコースに組み込み、短時間で効果的に訓練できます。

全員がしっかりと応急手当法を身につけられるよう、実習は少人数制。1人のインストラクターに対し、最大12人まで、練習用人形や練習用AEDの使用は最大6人までという上限を設けています。

疑問や質問はその場で聞くことができ、消化できないまま訓練が終わることはありません。

多彩なプログラムで自由なカリキュラムが組める

MFAには多彩な教育プログラムのコースが用意されています。

ベーシックコース【基本コース】

・ベーシックプラス

成人の救命と応急手当

・チャイルドケアプラス

乳幼児、小児の救命と応急手当

・ケアプラス

CPRとAEDの短時間コース

 

この基本コースをベースに、受講者の職業や現場に合わせて追加補強コースを組み合わせ、救助の幅と奥行きを広げることができます。

 

サプルメントコース【追加補強コース】

・エマージェンシーケアファーストエイド

急病やケガなどに特化

・血液感染性病原体

感染についての知識と予防

・保育関連トピックス

子ども達のための安全な環境作り

講習が終わると、インストラクターから講習の修了を証明するカードが手渡され、受講者は「プロバイダー(応急手当を提供する人)」になります。

カードの有効期限はカード発行日から丸2年です。その後もプロバイダーを維持したい場合は、再受講が必要になります。

また、これらのコースの他に、MFAインストラクター養成コースもあります。メディック・ファーストエイドの講習は、全国各地にあるトレーニングセンターやカルチャーセンターで受講できます。

講習費用や日程は会場により違うので、トレーニングセンターまたはカルチャーセンターに問い合わせてみてください。

また、近くに講習施設が無い場合は、個別に調整してくれます。その場合はMFA JAPANまで直接問い合わせてください。

こちらも合わせてご覧ください。

MFA JAPAN

応急手当の教育プログラム【MFA】

 
いつどこで起きるか分からない緊急事態のために、最低限の知識や手当法は知っておきたいですよね。
MFAの応急手当講習は、受講者がリラックスして臨めるように考えられているため、気負わずに参加でき、他の救急講習に比べ受講しやすいといえるでしょう。
是非お近くの会場を探してみてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。