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クライミングといっても、ロープなどの道具を使わないフリークライミングから、ロープを使った本格的なクライミングまでいろいろな種類がありますね。「クライミングロープが欲しいけど今さら聞けない」という方に向け、クライミングのロープに焦点をあてて、その必要性と種類について説明しましょう。

クライミングのロープは安全確保のため

クライミングのロープの必要性

出典元:Mammut Japan

 

フリークライミングというのは、安全確保のための用具以外は使わずに、自分の体や技術を使って登ることです。

フリークライミングには、ボルダリングや5m程度の岩などをロープなどをまったく使わずに登るものと、ロープを使ったロープクライミングがあります。

またロープクライミングには、すでに張ってあるロープを登るトップロープクライミングと、ロープをかけながら登るリードクライミングの2種類があります。

クライミングのときにロープを使う一番の理由は、滑落防止など安全確保のため。

トップロープクライミングは、すでに張ってあるロープを使って登るのでより安全で、初心者の練習にもよく使われる登り方です。

そしてクライミングに使われるロープは、自分の安全はもちろん、一緒に登る仲間の安全を守るためにも使われるので用途に合わせたロープが必要です。

基本的にクライミングに使われるロープはザイルとも言われ、岩などにこすれたりしても平気な丈夫なロープである「ダイナミックロープ」を使います。

このダイナミックロープは、重たいものを吊るしても耐える耐荷重性に優れています。

さらに、滑落した際に体にかかる衝撃を少なくするため伸び率が大きいのが特徴です。

反対に、救出などの際に使われるロープは「スタティックロープ」と言って、これはロープの伸び率が少ないのが特徴です。

 

クライミング用のロープの種類は3つ

 

ダイナミックロープはシングルロープ、ダブルロープ(ハーフロープ)、ツインロープの3種類があります。

それぞれ、使い方が異なっていますので、どう違うのかを説明しましょう。

 

シングルロープ

ロープ径8.9〜11mm

シングルロープというのは、1本で使用するロープのこと。

滑落や墜落する可能性が高いルートのとき、衝撃などに耐えられるようロープが太くなっています。

シングルロープは、ボルダリングから山などのルートクライミングと、いろいろな場面に使うことができます。

 

ダブルロープ(ハーフロープ)

ロープ径8〜mm

ダブルロープは2本のロープを分散して使うので、ロープ自体はシングルロープに比べて少し細めです。

クライミングのなかで、もっともむずかしいと言われる「アルパインクライミング」。

登山とクライミングを合わせたスポーツですが、安全確保のための中間支点が設置できるとは限らないので、ダブルロープが使われることが多いです。

このほかにもアイスクラミングなどにも使われます。

 

ツインロープ

ツインロープは、2本のロープを使うのですが、使い方はシングルロープと同じように1本として使う方法です。

ツインロープは、さきに上げた2種類よりもさらに細く、そして軽量です。

使う場所が限られてしまうのと、使い方がむずかしいのため日本で使われることは少ないロープです。

 

初級者なら使いやすい10㎜前後がおすすめ

 

クライミング用のロープというと、いろいろなメーカーからいろいろなタイプの物が出ているので、購入するのもどれにするか迷うものです。

そんなとき、まず初心者ならばシングルロープの10mmや9,5mmの太さがおすすめ。

10mmの方が太いぶん掴みやすいのですが、そのぶん重いのでストレスになる人もいます。

そういう人は、9.5mm程度のロープが軽く、運びやすいのでおすすめです。

また長さですが、室内のボルダリングジムなどの場合は、40mもあれば十分です。

しかし、山などの場合はどこを登るのか、また登る高さなどによって30〜50mなど必要な長さも変わってきます。

 

テンドンアンビションクライミングロープ

テンドンはチェコのメーカーで、ナノテクノロジーとテフロン®加工によって防水性と高強度を備えたロープです。

テンドンはプロが使うマスターとアンビションがあり、アンビションは使いやすさと他用途に使えるようにつくられたものです。

そのためロープが柔らかく、使いやすいのでロープにまだあまり慣れていない初心者にぴったりです。

テンドン クライミングロープ 10.0mm 50m
テンドン クライミングロープ 10.0mm 50m

Xbenクライミングロープ

丈夫なカーンマントル構造になっていて、破断強度は25KN(2500kg)ですから、かなり強度のあるロープです。そしてフリークライミングの墜落の衝撃を緩和するための伸縮性に富んでいる他、セーリングやサバイバルロープなどとしても多様な使い方ができます。フック&カラナビがついていて、コスパが良いのでとりあえず1本という人におすすめです。

ロープを使ったクライミングは、やってみると室内ではない高揚感がありはまってしまう人も多いようです。しかし、室外のクライミングは、天候や山の状態によって、墜落する可能性も少なからずあります。そういったリスクを減らすために、ロープ選びは慎重にして、楽しいクライミングにしましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。