夢のアウトドアガレージづくり!第三弾となる今回は、DIYで作るガレージインテリア編です。ガレージ全体の雰囲気のみならず利便性にも直結する大切なポイント。どうせなら、DIYで自分好みのものを作っちゃいましょう!
ガレージのインテリアをDIYで作るメリット
家でも屋外でもないガレージという特殊な環境で、理想どおりのインテリアはなかなか見つからないもの。そんなとき、ぜひ検討してほしいのがDIYでつくるインテリアグッズです!
自分でDIYすれば、置きたい場所にピッタリのサイズやデザインで作れ、費用も材料費だけで抑えられます。とくに、アウトドアガレージには木材を使用して作ったインテリアがぴったり。ガレージライフがさらに楽しくなりますよ!
ただ、「DIYだとうまくできなそう」「ハードルが高そう」と思う人もいるでしょう。それでも、大切なのはとにかくやってみることです。筆者も、今でこそさまざまなものを作っていますが、はじめは失敗ばかりでした。製作の過程でケガをしたなんてことも…。
それでもくり返し挑戦していくうちに、効率的なやり方や設計を覚え、ある程度のものが作れるようになりました。つまり、DIYは失敗から学び徐々に成長していくものなのです!
ガレージインテリアをDIYする際のポイント
DIYを行うにあたっては、見切り発車ではなく、事前にいくつかのポイントをおさえておきましょう。以下に、これまでの筆者の経験上大切だと感じたDIYのポイントをまとめましたので、参考にしていただければと思います!
最低限の工具は用意する
適切な工具の選択・準備はDIYの完成度を大きく左右します。のこぎりやドライバーといったアナログな工具だけでも、DIYは不可能ではありません。現に、筆者もはじめはそうした工具のみで挑戦していました。
ただ、電動工具を使えば効率だけでなく完成にも歴然とした差が生まれます。とくに、大きなインテリアになるとその差は一目瞭然。アナログ工具と比べると、きれいに、精度よく仕上がりますよ。
電動工具は積極的に使用するべきですが、どれも決して安いものではありません。すべてそろえる必要はありませんが、最低限電動ドライバーや丸ノコなどは用意するとよいでしょう。そのほかは、必要にあわせて購入を検討してください。
設計図は必ず作成する
「頭のなかにあるイメージ」を信頼して、見切り発車で作業を始めるのは非常に危険です。筆者自身、大まかなイメージだけで作業を開始した結果、切り出し寸法の誤りによって材料の無駄遣いを招くという痛い失敗を経験しました。
この痛い失敗を経てからは、作業前には必ず設計図を作成するようにしています。設計図には単なる寸法だけでなく、材料の厚みや接合部の詳細、補強の位置などもできるだけ詳細に記入するとよいでしょう。
また、意外と忘れがちなのが作業手順の設計です。たとえば、釘やネジなどで材木を接合する際の順序なども事前に計画に入れておくことで、スムーズかつ失敗の少ない作業が可能になるはずです。
材料の特性は事前に調べる
材料選びは、完成品の品質や耐久性を左右する重要な工程です。とくに木材は、種類によって特性が大きく異なります。
たとえば、合板は大きな面積の天板に適していますが湿気に弱く、集成材は強度が高く安定性があります。また、無垢材は見た目が美しく高級感がありますが、反りや割れが生じやすいという特徴があります。
このほかにも、釘やネジといった締結具の素材、塗装材の種類など、作ろうとするものの用途や特性によって適切なものを選んでください。
無理のない範囲で行う
DIYするにあたって安全性の確保は忘れてはいけません。これは施工時だけでなく、完成後の安全性も含みます。
たとえば、重量のあるギアや壊したくない高価なギアを収納する棚などは、DIYの過程に欠陥があると大きな事故や破損につながってしまいます。こうしたギアの収納に万全を期すなら、無理にDIYにこだわらず一定の安全基準をクリアした既製品の使用を検討した方がよいでしょう。
ちなみに、筆者も大型テントやダッチオーブンといった重量のあるギアの収納には、頑丈な既製品のスチール棚を使用しています。
まずは失敗を恐れず楽しむ
DIYの醍醐味は、失敗や試行錯誤を重ねながら、徐々に理想の空間をつくりあげていく過程にあります。この過程の楽しさをぜひとも感じてほしいのです!
失敗は必ずしもマイナスではありません。たとえば、材料を切り間違えた際も、その端材をつかって小物製作に活用することだってできます。ここで思わぬ作品が完成することも。大切なのは、失敗からさまざまなことを学んで、つぎのステップに活かしていくことです。
また、うまくできなかったり理想的なものにならなかったりしても、それもDIYならではの「味」です。完璧を求めすぎずに、気軽にDIYを楽しんでください。
筆者がDIYしたガレージインテリア
最後に、筆者がこれまで作成したインテリアをご紹介します。ゼロから作りあげたものから、既製品のリメイクのようなものまで、さまざまものを作りました。よく見ると粗い点が多く完成度の低いものもありますが、それも味として気に入っています!
収納性も◎作業テーブル
主にギアのメンテナンスといった細かい作業をする際に使用するL字型のテーブルです。脚には安定感のあるコンクリートブロックを使用。机本体にはOSB合板を使用し、作業がしやすいように天板には木目模様が描かれたプリントベニヤを張りました。さらには、引き出しもつけたので収納性も万全です!
“見せる収納”壁面棚
デッドスペースとなっていた壁面を有効活用するため、見せる収納としても機能する棚を作成しました。材木には、主に加工しやすいSPF材を使用。細かなアイテムをすっきりと見せられるように、有孔ボードをとりつけています。有孔ボードは機能性が高く施工もしやすいので、DIYインテリアにおすすめです。
簡単に設置できる!可動棚
棚柱を使用し、棚板の高さを自由に変えられる、オープン収納におすすめの収納棚です。施工はとても簡単で、ドライバーさえあれば施工できます。ただし、耐荷重はそれほど高くないため注意が必要。施工の際には、必要に応じて補強用の金具などの使用も検討してくださいね。
既製品を便利にアレンジ!キャリーワゴンテーブル
市販のキャリーワゴンに天板をとりつけ、庭キャンプにもぴったりの移動式テーブルを作成しました。キャリーワゴンは塗装して自分好みのデザインにリメイク。天板は、それまでのDIYで生じた端材で作成したことで費用が大幅におさえられました。既製品とDIYを組み合わせる方法は、簡単に完成度も高く仕上げられるので、DIYに慣れていない人はぜひ試してください。
ライター
SUGURU
キャンプ歴11年。アウトドアと家族を愛するパパキャンパー。ともに暮らす妻と2人の娘はインドア派。家族の機嫌をうかがいながら週末キャンプ・ギア収集を楽しんでいる。最近は、気軽に楽しめる「おうちキャンプ」で一味違った新たなキャンプスタイルを模索中。2019年には庭の物置をDIYでキャンプガレージに改装。お気に入りのギアに囲まれて過ごす「ガレージキャンプ」という新たな試みも行っている。