バルセロナから車で3時間の小さな国アンドラ
厳密にはスペインではない、お隣の国アンドラ。
ピレネー山脈に囲まれた、小さな国です。
この国には、スキー場がたくさんあります。
たとえばグランドバリラ(Grandvalira)。
スキー料金は1日大人51ユーロ。
このようなアンドラのスキー場の利点の一つは、そのロケーションです。
バルセロナから3時間のバス移動でスキー場に到着でき、バルセロナからの日帰りスキーも可能です。
このスキー場では、11月初旬から4月上旬くらいまでがシーズン。
年によっては、4月中旬のイースターの連休までスキーを楽しむことができます。
また、このスキー場は雪遊びメニューも豊富です。
犬ぞりや夜のスノーモービルを使った遠足、スノーシュー、犬ぞりまで体験できます。
アルハンブラから30㎞の場所にあるシエラ・ネバダ
太陽で有名なスペイン南部のアンダルシア地方。
夏はとても気温が高くなるこの地域ですが、その一方でスキー場もあるのです。
それが、シエラ・ネバダです。
直訳すると「雪の山脈」という意味。
有名なグラナダのアルハンブラ宮殿から、直線距離で約30㎞の距離にあるスキー場です。
日本人はグラナダへ行くと、アルハンブラ宮殿やアルバイシンなどをめぐるだけで満足してしまいますが、冬はスキーを楽しむこともできるのです。
ここは山一つほぼ全域がスキー場になっています。
ホテルはその山の麓に集中しています。
そのため、ホテルの玄関を出るとすぐにゲレンデに行くことができます。
スキー場の入場料は、高い時で1日あたり48.5ユーロほどです。
また、このシエラネバダは、スペイン国内の中でも多くのスキー競技の公式レースが開催されている場所でもあります。
スペイン人でスキーの強豪選手はなかなか現れませんが、アルペンスキーの大会や、スキー・スプリントという、短い距離のクロスカントリーレースがあったりするので、そのような競技の観戦に行くのも楽しいかもしれません。
また、シエラネバダは、夏はMTBやダウンヒルの国際大会の会場にもなります。
オフロード自転車大会のメッカでもあるのです。
スキー板やウエアなどは、現地で調達可能です。
冬にグラナダへ出かける方は、スキーを滞在プランに加えてみてはいかがでしょうか。
マドリード周辺は意外なスキーの穴場
マドリードの市内中心部から30分も車を走らせると、スキー場へ行くことができます。
世界各国の首都クラスの大都市でここまでスキー場に近い首都というのは、実はあまり多くはありません。
そんなマドリードから一番近いスキー場の一つが、プエルト・デ・ナバセラーダ。
車で行くのはもちろんですが、その気になればマドリード市内からスキーを担いで、鉄道の近郊路線でスキー場の麓に到着することができます。
そのため、マドリードの人々にとって、ここは自分の庭感覚でスキーを楽しむことができる場所なのです。
このスキー場の入場料は、週末なら、大人一人で32ユーロ。
アンドラやシエラネバダと比較すると、お手軽な価格であるのも、スキーをする人にとっては嬉しい限りです。
ちなみに、スキーを楽しむための用具一式を現地でレンタルしたときの費用は、1日あたり17ユーロほどです。
これもかなりお得な価格と言えるでしょう。
そして、実はマドリードは室内のスキー場もあるのです。
「マドリード・スノー・ゾーン」という名前のこの施設には、スキー場だけでなく、ショッピングセンターやミニゴルフ場も併設されています。
大人の1日のスキー場の入場券は、36ユーロ。
用具一式のレンタルも可能で、18ユーロ。
マドリードでは、寒さを気にせず安全にスキーを楽しむことができる、スペイン唯一の屋内スキー場です。
冬にマドリードへ観光に来る方は、1日スキーを楽しむプランを立ててみるのも、よいスペイン旅行の思い出になるかもしれません。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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