キャンプで睡眠をとるために欠かせないシュラフ。朝起きると結露でシュラフが濡れていたという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。冬のキャンプでは、とくに要注意です。今回は、シュラフの結露対策とおすすめのアイテムを紹介します。
シュラフが濡れる原因
シュラフが濡れる原因は、テント内の結露です。結露は、温かく湿った空気が冷たい物体に触れて水滴になる現象です。
テント内の温度と外気温が大きく異なるときに発生しやすくなります。そのため、とくに冬のキャンプで発生しやすいといえるでしょう。テント内で暖房器具を使用することで水蒸気が発生し、結露の原因となります。
また、人の呼吸や汗によって発生する水分も、結露が起こる理由のひとつです。集まってできた水滴がテント内の壁や天井に付着し、落ちたり壁に触れたりすることで、シュラフが濡れてしまいます。
シュラフが濡れることによるデメリット
水に濡れると、シュラフの保温性は低下します。とくに空気を含むことで保温するダウン素材のシュラフは、濡れるとその能力が失われ、保温性が大きく下がります。濡れたシュラフは、暖かくないだけでなく、快適な睡眠の妨げにもつながるでしょう。
また、シュラフが濡れると、カビや臭いが発生しやすくなります。時間が経つほど汚れのケアは難しくなるので、濡れてしまった場合は早めの対処が必要です。
シュラフの結露対策6選
結露は完全に防げませんが、対策することで被害を最小限にできます。シュラフを結露から守るために、6つの対策を紹介します。
①湿気の多い場所を避けて設営する
テントの設営は、乾燥した場所を選びましょう。テント内の結露は、温度差に加え、周囲の湿度が高いときにも発生しやすくなります。できるだけ地面が乾いている場所を探して設営しましょう。
川や湖といった水辺の近く、日陰の多い林間サイトなどは、湿度が高い傾向にあります。なるべく風通しがよく、日当たりのいい場所にテントを張るようにしましょう。そうすることで、結露が発生しても乾きやすくなります。
②テントの換気をする
テントの換気を行いましょう。空気を入れ替えることで、結露の発生を最小限に抑えられます。テントの出入口やベンチレーションなどを開けて、こまめに換気をしましょう。
結露は温度差によって起こるので、外の空気を取り込んで、テント内の温度を外気に近づけるのもポイントです。
③ダブルウォールテントを使用する
結露対策には、二重構造になっているダブルウォールテントを使いましょう。インナーテントとフライシートの間にすき間ができるため、結露で発生した水分を逃がし、テント内が濡れるのを軽減します。
ただし、ピンと張った状態でないと、フライシートがインナーテントに触れて結露がしみ込んでくることがあります。ガイロープなどを使用して、テントがたるまないように設営することも大切です。
④コットンテントを使用する
綿素材のテントを選びましょう。コットンテントは、生地が水分を吸収するため、結露による水滴が発生しにくいテントです。断熱性も高く、冬キャンプにはぴったりのテントといえるでしょう。
コットンテントについて詳しくは、以下の記事もチェックしてみてください。
⑤水蒸気が発生しない暖房器具を使用する
暖房は、水蒸気を発生させない方法がベストです。石油やガスストーブは燃焼する際に水蒸気を発生させ、結露の原因になります。
セラミックファンヒーターや電気毛布なら、一酸化炭素中毒などの心配もいりません。テントに煙突穴が付いていれば、薪ストーブを使用するのもよいでしょう。
⑥シュラフカバーを使用する
防水性の高いシュラフカバーを使用することで、シュラフが濡れてしまうのを防げます。
カバーすることで、シュラフにもう一枚の層を作る役割にもなるため、保温性が高まるのもうれしいポイント。とくに冬場のキャンプでは、シュラフカバーがあると寒さを感じにくいでしょう。また、シュラフを汚れから守る役割もあり、汚れても簡単に洗えます。
おすすめのシュラフカバーを2つピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください。
NANGA(ナンガ) ウォータープルーフ スリーピングバッグカバー
防水性に優れたシュラフカバーです。縫い目にはシームテープが貼られており、雨や結露などによってシュラフが濡れるのを防ぎます。透湿性に優れた生地が、シュラフ内に溜まる湿気を外へ逃がします。
単体でも使用できるので、春夏はシュラフカバーだけで寝るのもよいでしょう。コンパクトになるので持ち運びやすく、徒歩やバイク移動など、軽量化を重視する人におすすめです。
ISUKA(イスカ)ゴアテックス インフィニアム シュラフカバー UL
高い防水性と透湿性を兼ね備えた、ゴアテックス素材のシュラフカバーです。超軽量なナイロンをベースにした3層構造で、フード部分は圧迫感を抑える立体裁断設計になっています。
シュラフカバー単体での使用も可能です。耐久性にも優れているため、高性能なシュラフカバーを探している人の有力候補となるでしょう。
冬キャンプでの寒さ対策については、以下の記事もチェックしてみてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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