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ダイビングでは、水中のきれいさを数字であらわす際に、透明度と透視度が用いられます。今回は、名前が似ていて理解しにくい、透明度と透視度の違いをわかりやすく紹介。透明度・透視度が高い海もピックアップして紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

透明度とは?

ダイビング 透明度 透視度

透明度とは、水面から海底を垂直方向に見て、どこまで水中が見とおせるかを示しています。

正式な透明度は、セッキー板と呼ばれる、直径30cmの白い円板を水中に沈めて、水面から見えなくなったときの深さで測定します。

しかし、毎回セッキー板を使用する人はおらず、ダイバーの目測がほとんどです。ポイントの地図をあらかじめ確認して、海底が見えるか見えないかで判断したり、アンカーや潜降ロープを基準にしたりして測ります。

なお、透明度と透視度は比例するので、水中の透きとおり具合を、まとめて透明度とあらわす場合があります。

透視度とは?

ダイビング 透明度 透視度

透視度とは、水中で水平方向に見た場合、どこまで遠くまで見とおせるかを示しています。

透明度と同様に、ダイバーの目測がほとんどですが、透視度計でも測定可能です。透視度を測りたい水を入れた透視度計から、少しずつ水を抜きます。底にある二重十字の標識板がはっきり見える際の深さが透視度です。

ほかにも、水中でメジャーをもった二人のダイバーの、お互いが見えなくなったときの距離で透視度が測定できます。目測の場合は、ダイバーの身長や地形などを基準にしましょう。

透明度・透視度が悪くなる原因

ダイビング 透明度 透視度

透明度や透視度が悪くなる原因として考えられる、3つのポイントを紹介します。

①プランクトンなどの浮遊物

人間の目では確認できないほど小さなプランクトンが、水中には存在しています。プランクトンの数が多いと濁りが強まり、視界が悪くなってしまいます。一方で、プランクトンを食べる魚たちが集まるため、魚影は濃くなりやすいでしょう。

3月後半から4月ごろには、植物性プランクトンの大量発生が原因の「春濁り」と呼ばれるものが存在します。

また、海藻が水中に溶け出す影響から、透明度や透視度が下がることも考えられるでしょう。

②土砂

雨が降った直後やその翌日は、海へ流れた土砂が水を濁らせます。潜る場所だけでなく、その周辺でも雨が降った場合は、濁りが強い可能性があるため、注意が必要です。

また、沈殿していた土砂がまきあがると、透明度・透視度が下がります。たとえば、砂地でのダイビングで、浮きも沈みもしない状態の中性浮力がとれず、海底ギリギリを泳いでいるときに、土砂がまきあがりやすいでしょう。

③天気や気候

ダイビングは、天気や気候に大きく左右されます。太陽との位置関係や、曇りなどによる太陽光の量、水中での光の乱反射などによって、透明度や透視度が変わる場合があるでしょう。

透明度や透視度が高い海【4選】

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透明度や透視度が高い、国内外のダイビングスポットを4つ紹介します。

➀座間味島(ざまみじま)

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沖縄本島から船で約1時間の場所にあり、日帰りでのダイビングが可能です。日本国内でも屈指の透明度を誇っており、運がよければウミガメが見られるでしょう。さらに、冬にはボートの上から、ホエールウォッチングが体験できます。

大小さまざまな島へボートを走らせるので、初心者や上級者など、スキルに応じて楽しめます。どこまでも明るく透きとおる海で、カラフルな魚やウミガメと一緒に潜りたいダイバーにおすすめです。

②宮古島(みやこじま)

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沖縄県の離島であり、人気が高い島のひとつです。世界中からダイバーが集まる、地形が魅力的なダイビングスポットです。まるで人工的につくられたかのような、不思議な形の洞窟や水路が点在しています。

7kmにもおよぶ、雪のように白いきめ細やかな砂浜と、宮古ブルーと呼ばれる透きとおったエメラルドグリーンの海が特徴です。島のエリアによって、見られる魚の種類や地形が異なるので、さまざまな景色を楽しめます。

宮古島のダイビングスポットについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてください。

宮古島 ダイビング
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③モルディブ

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インド洋に浮かぶ小さな島々の集まりで、世界的に有名なダイビングスポットのひとつです。ジンベエザメやマンタなどの大物はもちろん、インド洋固有種の魚など、日本では見られない生物にも出会えます。

なかでも、とくに人気なのが、ダイブクルーズです。トップクラスの人気ポイントを、大型クルーザーで数日かけてまわる優雅な時間は、世界中のダイバーを魅了しています。

④パラオ

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日本からの直行便があり、透明度・透視度抜群のダイビングスポットとして人気です。日本との時差がないので、時差ぼけの心配をせずに、ダイビングを存分に楽しめます。

パラオの魅力は、ダイビングポイントの豊富さです。初心者だけでなく、中上級者も楽しめるポイントが存在しています。アドバンスド・オープン・ダイバーライセンスをもっている人は、難易度の高いポイントにも潜れるでしょう。

海外でのダイビングを考えている人は、以下の記事もぜひ読んでください。

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ダイビングでよく耳にする、透明度と透視度の違いを詳しく紹介しました。言い方が異なるだけで、まったく同じ意味だと考えていた人も多かったのではないでしょうか。2つの違いを理解することで、よりよいダイビングスポットを選べるようになるでしょう。また、透明度や透視度が高い、国内外のダイビングスポットの魅力や特徴も紹介しました。今後のダイビングスポット選びの参考にしてください。

ライター

Greenfield編集部

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