登山での熱中症対策のポイント
熱中症対策のポイントは、体温を上げ過ぎないことと、適度な補給の2つ。たとえ標高の高い山でも、油断は禁物です。
なぜなら、風が通りにくい森のなかや、直射日光が照りつける登山道では、熱中症になる可能性があるから。リスクを減らすため、意識しておきたいポイントを2つ紹介します。
体を冷やす
熱中症対策として有効なのは、体を冷やすことです。夏の登山では、気温・湿度の高さだけでなく、運動による体温の上昇にも注意しなくてはなりません。
休憩ポイントまで我慢して、一気にクールダウンするのはNGです。我慢できないほどの暑さを感じる前に、冷却グッズなどを活用して、熱中症のリスクを防ぎましょう。
水分・塩分を補給する
登山中は、こまめな水分・塩分の補給も大切です。とくに夏は、喉の渇きを感じる前に意識して水分を摂らないと、脱水状態になる可能性も。汗によって失われるミネラルも、上手に摂取しましょう。
おすすめの補給方法は、行動中にちょっと立ち止まって、少しずつ摂取すること。水分とミネラルを同時に摂れる、スポーツ飲料などがあれば重宝するでしょう。
登山に最適な冷却グッズや補給アイテムについては、このあと紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
登山中の暑さ対策!冷却グッズ3選
ここでは、行動中も使いやすいひんやりグッズを3つ紹介します。体に装着できるタイプもありますので、要チェックです!
コスミック 「アイスネックバンド」
首にかけるだけでクールダウンできるネックバンドです。重さは約120gと、子どもが着用しても首の負担になりにくいのがポイント。首周りの血管を集中的に冷やせるため、ひんやりと気持ちよさを感じられるでしょう。
また、宇宙服にも採用されているPCM素材が使われており、体温で温まっても一定の温度をキープ。蓄熱と蓄冷を繰り返すことで、長時間の冷却効果が期待できます。
暑さが厳しい日や、ロングコースを歩くときに重宝するでしょう。
小林製薬 「熱中対策 服の上から極寒スプレー」
服を着たまま手軽に使える、スプレータイプの商品。火照った体に吹きかけるだけで、すぐに涼しさを感じられます。衣服にスプレーの跡がつきにくいのもGOOD!
また、ウェアだけでなく、帽子やタオルにもおすすめで、スプレーした部分は、汗のにおいを軽減する効果も見込めます。
1本準備すれば、ファミリーやグループで使い回しもOK。夏の登山で、活躍すること間違いなしのグッズです。
DESCENT「コアクーラー」
両手に装着して使う、グローブ型の冷却グッズです。手のひらにある、体温を調節する血管を冷やすことにより、体全体をクールダウンさせる仕組みです。
熱中症対策には、手のひらを冷やすのが有効といわれていますが、保冷剤を手に持ちながらの登山は難しいでしょう。コアクーラーは、ひんやり心地よく感じる温度で冷やせるのが魅力です。
コンパクトに持ち運べるため、身軽に楽しみたい登山にぴったり。とくに、ロングトレイルを楽しむハイカーにイチオシです。
登山中の脱水対策!おすすめアイテム2選
登山中は、水分とあわせて塩分補給も欠かせません。脱水症にならないために、便利な補給アイテムを2つ紹介します。
大塚製薬 「経口補水液 OS-1 パウダー」
軽く持ち運びしやすい、パウダー状の補給アイテム。ナトリウム・カリウムなど、発汗で失われがちな栄養素を、効率よく摂取できるのが特徴です。
ペットボトル入りのスポーツドリンクは、飲みやすいものの、多めに用意すると荷物が重くなるのがネック。パウダータイプなら、水に溶かして必要な分だけ摂取できます。
ただし、ジュースなどに混ぜて飲むと、栄養素の吸収速度が落ちてしまうので、水で溶かすようにしましょう。また、1日あたりの目安量をしっかり守ってください。
賞味期限が長めなので、家に常備しておいて、山へ出かけるときに必要な分だけ持ち出すとよいでしょう。
カバヤ 「塩分チャージタブレッツ」
手軽に塩分が補給できるタブレットです。クエン酸が含まれているため、さっぱりした味わいで、登山の行動食に最適!水分と一緒に摂取すれば、脱水症を防ぐ効果が見込めるでしょう。
1つ1つ小袋になっているので、ポケットに入れておけるのがポイント。タブレットなので、飴のように暑さで溶けてしまうことがありません。
普段の脱水対策として、子どものおやつ代わりにしてもOK!暑いシーズンに登山するなら、ぜひ持っていって欲しい商品です。
熱中症の症状や対処法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
夏山の熱中症対策は先を見据えた行動をとれるかが予防のカギ
登山中の熱中症を防ぐには、まず体調をしっかり整えておくことが大切。当日は、暑さ対策に加えて、水分と塩分をこまめに摂取することを意識しましょう。普段、何気なく登っている山でも、気温が高い時期は、熱中症や脱水症のリスクが高まります。今回紹介した内容を参考に、熱中症の対策アイテム・グッズをチェックしてみてください。万全な対策をしておけば、夏の登山を快適に楽しめるでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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