①中国地方の最高峰!大山(だいせん)|鳥取県
霊峰としても名高い、中国地方で一番高い山です。山開きに合わせて、盛大なお祭りが開催されますよ。
大山の基本情報
日本百名山・日本百景のひとつに数えられている秀峰。最高峰の剣ヶ峰や、頂上とされている弥山(みせん)など、複数の峰が連なっているのが特徴です。
旧国名が伯耆国(ほうきのくに)といわれていたことから、伯耆大山と呼ばれています。また、富士山に似た姿をしているため、伯耆富士や出雲富士といった別名もありますよ。
弥山を目指すコースは、初心者でも登りやすい夏山登山コースがおすすめです。ユートピアコースは、中・上級者向けなので気をつけてください。なお、特別保護地区内のものは持ち帰れないため、登山時には注意しましょう。
大山の山開き情報
大山夏山開き祭が、前夜祭・山頂祭の2日間にわたって開催されます。前夜祭では、社殿から博労座(ばくろうざ)まで歩くたいまつ行列が催されますよ。たいまつの引換券は、先着500名限定です。引換券は、ネットで前売り販売されるのでチェックしましょう。
また、終着点の博労座では、大山ご当地グルメフェスタが開催されます。地域の特産品を使った、さまざまな料理が楽しめるでしょう。
山頂祭の神事は、誰でも参加が可能です。山頂祭の日に合わせて、先着限定のガイド付き登山ツアーが実施されます。気になる人はぜひ参加してみてくださいね。
大山の山開き | 6月上旬 |
開催場所 |
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アクセス |
鳥取大山観光ガイド「博労座(ばくろうざ)」
鳥取大山観光ガイド「鳥取・大山へのアクセス」 |
参考 | 鳥取大山観光ガイド:一日だけの炎の河 大山夏山開き祭 特集 |
大山のみどころ
野鳥保護区や自然林保護区に指定されるほど、自然豊かな点が魅力です。海抜800m以下では、アカマツやコナラの美しい林が広がります。
また、海抜800〜1,300mにあるミズナラ混合林とブナの森には、1,000種類以上の昆虫や、日本に生息する野鳥の種類の約1/3が生息するといわれていますよ。さまざまな昆虫や野鳥に出会えるでしょう。
海抜1,400m以上のエリアには、特別天然記念物に指定されているダイセンキャラボクで形成された林が広がっています。一面を覆う群落は必見ですよ。
7月上旬には、レンゲツツジやヤブデマリが山道を彩ります。また、山頂付近では、カラマツソウやシコクフウロが咲くため、高山植物を観賞して楽しめるでしょう。
②美しいブナ林を見に行こう!扇ノ山(おうぎのせん)|鳥取県・兵庫県
鳥取県と兵庫県の境にある山です。初級者から挑戦でき、山開きに合わせて開催されるツアーは、早期に締め切られるほど人気ですよ。
扇ノ山の基本情報
標高が1,310mあり、関西百名山と日本三百名山のひとつに数えられています。鳥取県では大山と並ぶ火山であり、火山の両横綱とも呼ばれていますよ。
山中には手つかずの自然が残っており、杉の巨木やブナの原生林などが形成する、独特の景色が登山者を魅了。なだらかな姿をしており、周辺にはレジャーで人気の高原が広がっています。
メインコースは4つあり、どのコースも2時間以内で往復できる手軽さが特徴です。登山口までは未舗装の場所があるため、天気が悪いときは注意しましょう。
扇ノ山の山開き情報
水とのふれあい広場で神事が行われたあと、本格的な夏山シーズンがスタート。募集人数に制限がありますが、山頂まで行く登山ツアーが開催されます。6月上旬には、雨滝(あめだき)で「滝開き祭」も催されるので、山開きの前に楽しむのもおすすめですよ。
扇ノ山の山開き | 7月上旬 |
開催場所 | 扇ノ山 登山口 河合谷高原・水とのふれあい広場 |
アクセス | 電車:JR山陰本線「岩美駅」→タクシー(約40分)→水とのふれあい広場または、「鳥取駅南口」フコク生命ビル前からマイクロバスの送迎があります。
車:
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参考 | 鳥取市観光サイト:扇ノ山「山開き祭」 |
扇ノ山のみどころ
6月以降は、ユキザサやアマドコロなど、小さな花々が見頃をむかえます。新緑の季節には、ブナの原生林のなか、気持ちのよい山歩きが楽しめるでしょう。また、頂上には土足厳禁の避難小屋があり、2階にある展望ギャラリーからは、美しい眺望が見られますよ。
日本の滝百選のひとつに選ばれている雨滝は、扇ノ山と一緒に訪れてほしい場所。ブナやケヤキの原生林のなか、40mの高さから落水する様子は壮観ですよ。ふもとには湯村温泉や岩井温泉があり、下山後に日帰り湯を楽しめます。
③草原を歩いて山頂へ!吾妻山(あづまやま)|広島県・島根県
新緑の季節から紅葉のシーズンにかけて、四季折々で色彩豊かな大自然を楽しめる山です。6月・7月は美しい緑色の景色が広がるため、夏山登山にぴったりですよ。
吾妻山の基本情報
広島県と島根県の県境に位置する標高1,239mの山であり、比婆山連峰の主峰です。イザナギノミコトの伝説が残っており、名前の由来になっています。
吾妻山の山開き情報
山開きでは、夏山登山の安全祈願や、奉納神楽が催されます。先着順で比和産米の米すくいや、山野ごはんのプレゼントなどのイベントも実施。庄原市立比和自然科学博物館による草花ウォッチングは、参加費無料・予約不要で体験できますよ。
吾妻山の山開き | 6月上旬 |
開催場所 | 国定公園 吾妻山 ※元吾妻山キャンプ場駐車場寄りの芝生で実施 |
アクセス | 電車:JR木次線「油木駅」→タクシー(約40分)→元吾妻山キャンプ場駐車場
車:
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参考 | 庄原観光ナビ:6/4 吾妻山山開き |
吾妻山の見どころ
ブナの原生林や天然芝の草原が広がり、豊かな植生が登山者を楽しませてくれます。山頂は360度の大展望。天気がよければ日本海や大山が見渡せるでしょう。
6月になると、イワカガミやベニウツギなど、美しい花々が咲きほこります。池付近では、スイレンやカキツバタが観賞できるでしょう。
休暇村吾妻山ロッジから登るルートは、親子登山におすすめのコース。山頂を目指す間に、吾妻山と烏帽子山の間に広がる草原「大膳原(だいぜんばら)」を眺められますよ。なお、登山口にある休暇村吾妻山ロッジは、閉館しているので注意してください。
※この記事の情報は2023年6月時点のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。
山開きが開催される中国エリアの山を3つ紹介しました。神事による登山の安全祈願やお祭りだけでなく、登山ツアーなども開催されます。とくに、大山の前夜祭は観光客にも人気が高いイベントです。また、夏山登山が始まる6月・7月は、さまざまな植物が咲き誇る絶好の季節なので、この時期ならではの景観が楽しめますよ。車でのアクセスが主体になりますが、現地でしか味わえない体験が待っているため、ぜひ訪れてみてくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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