子どもにアウトドアの絵本を読み聞かせるメリット
自然をテーマにした絵本には、さまざまなメリットがあります。
たとえば、子どもと自然のおもしろさや楽しさを共有できますよね。親の声でじかに読み聞かせると、親子関係が密になり、子どもがリラックスして安心する傾向があります。アウトドアに不安がある子どもも、絵本を通して自然を身近に感じられるでしょう。
また、自然の生きものや植物の絵本は、子どもの視野を広げられます。虫や花に興味がわき、親子で本物を探してみたくなるかもしれません。アウトドアでの遊びを取り上げた絵本を読めば、「早く外で遊びたい」と子どもの期待が膨らみそうですね。
自然の描写は子どもの好奇心を豊かにします。アウトドアの絵本は、子どもに新しい楽しみを伝えられますよ。
アウトドアが楽しくなるおすすめの絵本5選
アウトドアの楽しさを伝える絵本はたくさんあります。ここでは自然の発見につながる絵本や、キャンプへの気持ちが盛り上がる絵本を紹介しますね。
①自然のおもしろさを発見しよう!「いろいろはっぱ」
葉っぱを題材にしたおもしろい絵本です。身近にある葉っぱですが、よく見るとさまざまな形や大きさがあり、その多様性に驚かされます。たとえば、三角やハート型もあれば、ギザギザな葉っぱなども。実際に観察して、なにに見えるかを親子で想像するのも楽しそうですね。
実物の大きさがわかるようなページや、名前の由来を楽しく説明するページもあり、内容が充実しています。アウトドアに出かける前に、子どもの興味や関心を広げるのにぴったり。最後には、葉っぱが自然に還るところまで紹介しているのも素敵です。
※対象年齢:3歳くらい〜
②外遊びのヒントが見つかる!「そらまめくんのはらっぱあそび」
累計300万部を突破した「そらまめくん」シリーズのかわいい絵本です。夏の1日、主人公のそらまめくんが、仲間たちと一緒にはらっぱ遊びを楽しむお話。子どものわくわく感が引きだされ、読んだあとは外遊びがしたくなるでしょう。
絵本のなかでは、笹船や笹のコップのつくり方、エノコログサの毛虫遊びなどが紹介されています。野遊びの参考書としてもおすすめです。親子で楽しめるヒントが満載なので、アウトドアに出かけるときのお供としても活用してみてはいかがでしょうか。
※対象年齢:3歳くらい〜
③ついのぞいて見たくなる?好奇心が膨らむ「むしのかお」
いろいろな虫の顔がせいぞろいした不思議な絵本です。虫好きな子どもはもちろん、大人も興味がわき、虫のおもしろさを感じられるでしょう。普段、虫の顔をのぞいて見ることはあまりないものですが、昆虫写真家の作者による鮮やかなアップ写真で紹介されています。
虫たちの大きな目や顎、かわいい顔やりりしい顔。虫たちが「こんにちは!」「カッコイイでしょ?」などと語りかけてくる感じがあり、見ているだけで楽しくなりますよ。虫の体の構造や特徴も説明されており、興味深い1冊です。
※対象年齢:6歳くらい~
④キャンプへの気持ちが盛り上がる!「星空きゃんぷ」
親子でキャンプして、自然に触れあった1週間を描いた作品です。鳥や魚、虫や果実、透明な水と森の香り、静寂の空、満天の星など、自然の魅力がいっぱいつまっています。村上康成さんのおおらかな画調もあたたかみがあり、いつの間にか絵本の世界にひきこまれますよ。
キャンプの前に読めば、自分も森で一緒にキャンプしているような気持ちになり、期待が膨らみそうです。また、キャンプをしたあとに読んでも、アウトドアの楽しさが深まるでしょう。「キャンプっていいな」と思わせてくれる心に響く絵本です。
⑤ドキドキするけど心あたたまる「はじめてのキャンプ」
はじめてのキャンプに対するわくわく感や不安を繊細に表現した絵本です。主人公は幼い少女、なほちゃん。少女が一晩を乗り越えて大きく成長していく様子が、表情豊かに描かれています。
黄・赤・青・黒のみのシンプルな色づかいで、やわらかい雰囲気が特徴です。作者は数々の国内外の絵本賞を受賞している林明子さん。絵本の初版は1984年で、フランスの絵本賞「LE GRAND PRIX DES TREIZE」を受賞しています。
キャンプの魅力が伝わる、世代を超えて楽しめる絵本です。
※対象年齢:4歳くらい〜
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。