服装
ごつごつした岩が飛び出す磯で遊ぶときは、転倒したり肌が岩に擦れたりしたときのケガを防ぐため、肌を露出しないのが基本。
綿素材のもの(ジーンズは特にNG)は濡れると重くなり動きにくくなるのと、乾きにくく身体が冷える原因になるので避けましょう。
ラッシュガードなどの海に特化した服か、ポリエステルなどの化学繊維の素材のものがよいです。
着替えを多めに持っていくのも忘れずに。
足元
ビーチで遊ぶ分には、砂からの熱さを遮断するだけの「ビーチサンダル」で十分ですが、磯場の場合は必ず「かかとの止まる底の厚い靴」を履きましょう。
理由は、歩きにくい磯場で転倒を防ぐため、鋭利に飛び出た岩から足の裏を守るため、また、海中でも歩きやすくするためです。
歩いてみると分かりますが、かかとが止まらない靴で水の中を歩くのは至難の業…。
バシャバシャ歩いていては魚にもすぐに逃げられてしまいます。
ウォーターシューズか、使い古した運動靴、あるいはクロックスのようなサンダルなら、必ずかかとのベルトをつけて履いてくださいね。
軍手
意外に忘れがちな、磯あそびのマストアイテム!
ゴツゴツした岩のある海中に手をつっこんだり、岩をつかんで歩いたりと、磯では手を使うことが多くあります。
そのときに軍手をはめていれば、鋭利な岩で手を切らずに済んで安心です。
化繊でもよいですが、こちらは丈夫さ優先で綿の方がおすすめです。
帽子
磯で生き物さがしに夢中になっていると、意外に長いあいだ炎天下にいてしまうことも。
熱中症予防のため、つばのある帽子を必ず着用しましょう。
首を守るタイプのものもいいですね。
もしも帽子を忘れてしまった場合は、タオルを頭に巻くだけでも、直射日光を防げます。
安全グッズ:ファーストエイドキット
海あそび中に、毒を持つ生き物に触れたりケガをしたりしてしまったら…。
そんなときのとりあえずの処置のため、「応急処置セット(ファーストエイドセット)」を用意しましょう。
セットでも売っていますが、家にあるものとドラッグストアなどで購入できるもので自作してもOKです。
【中身】 絆創膏、包帯、ガーゼ、トゲ抜き、ハサミ、ピンセット、消毒液(切り傷の消毒に)、抗ヒスタミンの塗り薬(毒を持つ生物に刺されたとき)、真水の入ったペットボトル(切り傷の消毒。海あそび後の足洗いなどにも必須)
磯あそびグッズ:あみ、バケツ、透明の昆虫カゴ
磯あそびの醍醐味は、なんといってもお魚やカニ、ヤドカリなどの生き物をつかまえること!
そのためには100円ショップなどで手に入る水槽用のあみが必需品です。
サイズの選び方ですが、大きめのあみは広い潮だまりで魚が入りやすいですし、小さめのあみは狭い岩の間にも入れられるので機動力があります。
小さい子どもは所構わずあみを突っ込んでいくので(笑)、使いやすい小さめのものを持たせてあげると良いでしょう。
バケツはどんなものでもOKですが、小さいバケツに捕まえた生き物を入れておくと、少ない水がすぐに温かくなり、生き物が弱ってしまいます。
大きめのものと、子どもに持たせる小さめのバケツがあるとベター。
つかまえた生き物を観察するには、昆虫カゴのような透明のカゴがあると便利です。
海あそびの危険①危険な生き物
磯で魚などをつかまえるのはワクワクする体験ですが、ときには危険な生き物に遭遇することも。
身近な磯で出会う可能性のある生き物は、見た目と特徴を覚えておきましょう。
ヒョウモンダコ
小型のタコで、浅瀬の岩陰などにいることもあります。
歯に強い毒を持っているので、手を出して噛まれないようにしましょう。
ウツボ
浅瀬の岩陰に隠れて、頭だけ出していることも。
そっとしていれば大丈夫ですが、歯が鋭いので噛まれないように注意してください。
ゴンズイ
幼魚は群れで泳いでいます(ゴンズイ玉と呼ばれます)。
見ているだけなら大丈夫ですが、背びれと胸びれに毒があるので触らないように。
ガンガゼ
浅瀬、潮だまりなどの隙間にいて、見るからに危なそうな生き物。
トゲには毒があり、折れやすいので、シュノーケリングのときは特に注意しましょう。
ハオコゼ
浅瀬の岩陰や海藻に隠れており、釣りでかかることもあります。
背びれにトゲがあり、毒があるので触らないようにしましょう。
フジツボ
岩にはりつく硬い貝。毒はありませんが、転倒したときに危険なので注意しましょう。
肌の露出をひかえたり、軍手をはめるなどの対策を。
ほかに海あそびで出会いそうな危険な生き物はこちらの記事でも紹介されています。
海あそびの危険②落雷
海で最も恐ろしい事故の一つが、海に雷が落ちた場合の「感電事故」です。
海水は電気を通しやすく、半径20mは通電します。
雷を海の中で受けると、痙攣して動けなくなり、溺れる可能性が高まります。
もしも海で遊んでいるときに雷の音が聞こえたり、光が見えたりしたら、一刻も早く海辺から遠ざかりましょう。
事前に天気予報で注意報、警報が出ていないか確認しておくことも大切です。
雷警報が出ていたら海あそびは中止、雷注意報のときは慎重に天候を見ながら判断しましょう。
海あそびの危険③離岸流
「離岸流」とは、波打ち際から沖合に向かう速い流れのこと。
これに飲まれるとあっという間に沖に流されてしまい、足が着かない状態でパニックになり、溺れてしまうことが多いです。
離岸流を見分けるには、海水浴場ではまずはライフセーバーにきくことが大切です。
自分で見極めたい方、より深く知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。