キャンプがより快適に!キャンプで使う刃物3つ
キャンプを何回かこなしていると、薪の処理や調理などで刃物があると便利だなと思ったことはありませんか?
焚火台に合わせて薪を短く処理したり調理時に使用するなど、野外では刃物の出番は多く、日常生活以上に利便性を感じます。
キャンプで活躍する刃物にはどのようなものがあるでしょうか?代表的なものを3つ紹介します。
オールラウンダーのナイフ!調理にも薪処理にも
まずはだれでも扱いやすいナイフです。自宅でも調理などで使う機会も多い刃物ですが、キャンプでも大活躍。
薪を使いやすい大きさに割るバトニングや、火種として用いるフェザースティックを切り出す作業などに使用します。あまり大きな薪を処理するのには向いていません。
キャンプでは、持ち手まで刃がとおり安定性のあるフルタングタイプ、折り畳みができ携行性に優れたフォールディングナイフがポピュラーです。
ナタはナイフとオノの中間で扱いやすい
ナタはナイフにくらべて刃が厚く、薪を割るのに用いられます。刃が厚く重さがあるので、ナイフよりも割りやすいのが特徴。
少し大きめの薪を切り出すのにも、バトニングにも向いています(写真のものは厳密にいうと竹割ナタです)。
鉈 ナタ 味方屋作 片刃東北型6.0 白樫柄
薪割りならいちばん!オノ
薪割りにはオノがいちばん効率がよいでしょう。刃が厚く振り下ろすように割るので、固い木の薪でも簡単に割れます。
オノというと大きく丸太を割るイメージがありますが、写真のように柄の短いオノもあります。力が入れやすいので、丸太や大きいサイズの木材を薪にするのがとても楽です。
水野製作所 越後三条打刃物 全鋼 小斧(コオノ)
まずは基本から 正しい刃物の扱い方〜薪割りの方法について
ここからは、刃物の正しい扱い方について、薪割りの手順を通して説明します。
使用する刃物①ナイフ
ナイフで薪を割ることをバトニングといいます。まず、薪を安定した台の上におき、薪に刃をたてます。このとき、木目に沿って持ち手付近から、地面と平行になるように刃を当てるようにしてください。
別の薪でナイフの背をたたきます。ナイフと地面がまっすぐ平行になるようにすると力が入りやすいです。
使用する刃物②ナタ
ナタを使った割り方は前述したバトニングのほか、ナタを打ち付けて割る方法があります。ナタの刃を木目に沿って当てがい、その場でトントンと軽く落とし薪にナタの刃を食い込ませます。
薪が食い込んだ状態でナタをもちあげ、打ち付けるように落とし割ります。いちどで割れなくても少しずつ割ると安全です。
使用する刃物③オノ
オノには両手持ちの大きなものもありますが、今回はキャンプで用いられる小オノを例にあげます。
まず、安定した台の上に丸太または木材をおきます。姿勢は立った状態もしくはヒザ立ちの状態、姿勢に合わせて台の高さは調整しましょう。
両手でオノをしっかりともち頭上に掲げて振り下ろします。このとき、少し腰を落とし気味にするのがポイントです。
刃物を持っているときのNG行動
刃物を使って作業するときは、周りに人がいないかを確認してからにしましょう。とくに、ファミリーキャンプのときは小さな子どもにじゅうぶん注意してください。
ここでは、刃物で作業するとき、やってはいけないNG行動について画像で紹介します。
NG行動①薪を削るときなどは、刃の進む方に手をおかない。
NG行動②刃を体(手前)に向けない
NG行動③バトニングなどで薪に刃を食い込ませる指に気を付ける。
おさえる方の手には必ずグローブをつけるようにしてください。
刃物のメンテナンス方法について
キャンプで刃物を使った後は、きちんと手入れをしましょう。使った後は刃についている汚れやヤニをきれいに洗います。その後、水分が残らないようによく乾燥させ、オイルをぬってケースに入れましょう。
ナイフは定期的に砥石を使って切れ味を保つようにしましょう。ナイフの研ぎ方はこちらの記事をご覧ください。
モーラナイフの研ぎ方は難しくない!研ぎ方でコンパニオンを名刀にしよう
また、刃が重いナタやオノは初心者が研ぐにはコツがいります。購入するときにメンテナンスをしてくれる店舗もあるので、確認してプロにおまかせするのが吉です。
刃物って持ち歩きOK?携行方法は?
ここまで、キャンプでの刃物について説明しましたが、そもそも刃物を持ち歩くことは違反にはならないのでしょうか?結論としてはキャンプで刃物を持つこと自体は違反ではありません。
きちんとルールを守ればOK!
日本には銃刀法という法律があり、銃や刃物を正当な理由なく所持することを禁じ、刃の長さ6cmを超える刃物を「業務やその他の正当な理由がある場合を除き、これを携帯してはならない」と定めています。また、6㎝以内のものでも軽犯罪法違反です。
しかし、キャンプで調理を行うために往復路で刃物を携行するのは正当な理由であり、罰せられることはありません。必要なのは、刃物を携行する際はケースにいれて厳重に保管すること。
また、キャンプが終わった後、刃物を車に入れたままにしておくのはNG!違反になり罰せられる可能性があります。終わったらすみやかに家で保管しましょう。
携行するときは専用ケースに入れる
刃物は専用ケースやさやにいれて刃物の部分を梱包して、調理器具などが入った収納ボックスで保管します。なるべく底の方にいれて、外から見えないようにしましょう。
刃物のケースはラインナップが豊富で、安全性の高いものがたくさんあります。
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