東北エリアは、日本百名山などにも含まれる、登山に最適な山が多いです。初心者から上級者向けまでレベルや時間にあったコースを選択できます。ここでは東北エリアの山の特徴や夏山登山にピッタリなおすすめをご紹介します。

東北エリアの山の特徴

東北 登山

東北にある山の特徴を説明しましょう。

日本百名山など絶景が多い

東北地方の中央には、青森から福島、栃木県までに至る奥羽山脈(おううさんみゃく)があります。そのため、日本百名山などにもあげられる名山や、絶景が多い登山スポットとしても有名です。

霊場などの山も多い

青森には、日本三大霊場の恐山や八甲田山などもあります。霊場恐山は修行する人やお遍路さんなどが行く霊場のため、登山向けではありません。

八甲田山は日本百名山のひとつで、八甲田雪中行軍曹難事件があった場所としても知られています。

 

青森・秋田・岩手エリアの夏山のおすすめ

東北 登山

東北エリアの中でも、まずは北から順番に3つのエリアのおすすめの山をご紹介します。

 青森県 八甲田山

雪深い場所としても有名な八甲田山の夏は、ミズバショウが美しいことでも知られています。コースは、初中級の縦走ルートや周遊ルートなど、さまざま。

おすすめは八甲田ロープウェイの山頂から出発して下りが多い、毛無パラダイスライン。初心者も自然を満喫できます。

コース名 毛無パラダイスライン
所要時間 約2時間30分(往復)
難易度 初級
アクセス 青森駅よりJRバスにて酸ヶ湯温泉経由八甲田ロープウェー駅前下車

 岩手県/秋田県 八幡平

東北 登山

八幡平は、名前の通りなだらかで、岩手県と秋田県の間に位置する1,614mの山。特徴は、美しい湖が多いこと。

その中でもドラゴンアイと呼ばれる「鏡沼」の雪解けの様子は、龍の目のように見えることから、人気のスポットとなっています。

この現象が見られるのは、5月〜6月の雪解け時期限定ですので、防寒具なども用意して、情報を確認しながら見に行くのがおすすめ。

コース名 ドラゴンアイ・頂上一周コース
所要時間 約2時間(1周)
難易度 中級
アクセス 東北自動車道「松尾八幡平IC」より25.8km

 岩手県 早池峰山

東北 登山

早池峰山は北上山地の最高峰で、標高1,917mの山。ハヤチネウスユキソウなど200種類以上の高山植物の宝庫で、日本百名山と花の百名山に選ばれています。

登山道は、岩場や浮石などが多いのが特徴。小田越コースは、鎖場やはしご場などがあるコースで、難易度が高めと思われがちですが、ゆっくり登れば初心者でも楽しめますよ。

コース名 小田越コース
所要時間 約3時間(片道)
難易度 初・中級
アクセス JR東北新幹線新花巻駅から岩手交通バスで小田越バス停下車

山形・宮城・福島県エリアの夏山のおすすめ

東北 登山

東北エリアでも、関東に近い三県の、おすすめを見てみましょう。

 山形県 月山

東北 登山

月山は、山形県の中央に位置する出羽丘陵の南部にある1,984mの山。羽黒山、月山、湯殿山の3つは、出羽3山といい、山岳信仰の場としても有名で、一生に一度は参拝すべき場所と言われています。

また、月山八合目には、月山中之宮の御田原神社があり、五穀豊穣・縁結びの神として御利益があるスポット。

羽黒山口コースは、岩場が多いのですが、ゆるやかな登りで、高山植物も多くておすすめです。

コース名 羽黒山口コース
所要時間 約3時間(片道)
難易度 初級
アクセス 山形自動車道「鶴岡IC」から「月山8合目」まで、約1時間

 山形県/宮城県 蔵王山

東北 登山

蔵王山は、山形〜宮城間の奥羽山脈を構成する連邦のこと。エメラルドグリーンの「お釜」という火山湖が有名。高山植物の女王といわれるコマクサの群生地などもあり、7月が見ごろです。

おすすめは、蔵王レストハウスからお釜を見ながら山頂まで行く3時間前後の刈田岳口コース。アップダウンが少ないので歩きやすく、絶景が見られます。

コース名 刈田岳口コース
所要時間 約3時間(往復)
難易度 初級
アクセス 山交バスにて山形駅前から蔵王刈田山頂

福島県 燧ヶ岳(ひうちがたけ)

東北 登山

燧ヶ岳は福島県会津にあり、山頂2,356mと東北地方以北の最高峰。5つの山頂があり、南東の山麓には尾瀬沼が広がっていて、山岳景勝地として有名です。

標高が高く、急斜面や沢、ガレ場などがあり、登山コースとしては中、上級向け。

どのコースもタイムは長めですが、なかでも御池登山口コースは7時間前後と短めで、整備された道が多く、比較的登りやすいのでおすすめです。

コース名 御池登山口コース
所要時間 約7時間(往復)
難易度 中級
アクセス 会津高原尾瀬口駅より路線バスにて御池まで、1時間50分
東北の夏山は、見どころがいっぱいです。5〜7月ぐらいまで場所によっては、雪が残っている山もあるので、情報収集をして、防寒具やそのほか必要なアイテムなど、準備をしっかりとしておくことが大切です。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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