プラスチックフリーとは
プラスチックフリーとは一体どういうことなのか、なぜ今必要なのか、詳しく見ていきましょう。
プラスチックを使わないという選択
プラスチックフリーとは、プラスチックを使用しないこと。生活のあらゆる場面で、プラスチックを減らしていくという取り組みです。
大量生産できるプラスチックは、あらゆるものの包装や容器などとして、私たちの生活を支えつづけてきました。しかし、その便利さの一方で、使い捨てられたプラスチックは、自然分解されずに地上に残りつづけるのが難点。地球環境にさまざまな悪影響を与えています。
とくにプラスチックによる海洋汚染は深刻で、この問題を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。以下の記事でも詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。
海洋プラスチックごみ問題!国や企業の取り組みと私たちができること
海洋汚染への世界的なムーブメント
深刻な海洋汚染の現状から、「プラスチックフリーで生活しよう」という声が上がり、今や世界的なムーブメントとなっています。
アメリカの研究では、今日生息しているすべての海鳥の約90%が、なんらかのプラスチックを摂取しているとのデータが出されています。また、環境省によると、2050年には海のなかのプラスチックごみの重量が、魚の重量を超えるとの試算も。
残念なことに、日本国民1人あたりのプラスチックゴミの排出量は、世界第2位です。これからのプラスチックフリーへの取り組みが期待されています。
出典:環境省「令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」
プラスチックフリー商品を利用してみよう
環境にやさしいプラスチックフリーな暮らしは、簡単に始められます。毎日使うものをちょっと工夫するだけです。
ここでは、プラスチックフリーのおすすめ商品を紹介します。おしゃれなデザインも多く、ギフトにも活用できるので、ぜひチェックしてみてください。
朝から脱プラを実践!大人用竹の歯ブラシ
防水加工がされた竹でつくられている歯ブラシです。ハンドル部分はてのひらにフィットしやすく、折れる心配がありません。毛の部分は高品質のナイロン毛を使用。使い心地がよく、耐久性にすぐれているのも特徴です。
今、世界中の75億の人口から、毎日排出されるプラスチック歯ブラシのゴミは、深刻な汚染の原因になっています。「プラスチックフリーを始めたいけれど、歯ブラシはプラスチック以外で大丈夫?」そんなふうに考えている方でも、防水加工がされた竹製の歯ブラシなら、問題なく使えるでしょう。
ナチュラルな素材の歯ブラシで歯を磨いたら、毎朝気持ちよくスタートできそうですね。
再生利用できるラップ!SuperBee Beeswax Wraps ミツロウラップ
オーガニックな環境で育った、蜂の巣でつくられたラップです。何気なく使っては捨ててしまうラップ類。食品の衛生面が気になって、つい使いすぎてしまうことはないでしょうか。使い捨てのラップ代わりに活躍するのが、このミツロウラップです。
使用後は、中性洗剤を使って水でやさしく洗い、空気乾燥させるだけ。サイズも大中小の3種類セットなので、食材や容器に合わせて毎日使えそうですね。柄がおしゃれなのもうれしいポイントです。
また、ひとつひとつ手作業で製造されているのも特徴。素材はオーガニックコットン生地・オーガニックココナッツオイル・ゴールデンツリーの樹脂を材料としています。ミツロウの自然な抗菌力で、食べ物を新鮮に保ちますよ。
ドリンクもマイストローで!ステンレス製 マイストロー
ステンレス鋼製でできており、金属の後味がしないストローです。使いやすいように改良されたフォルムで、最後までカップの中身を吸い上げやすい構造になっています。
サイズが3種類あり、さまざまな飲み物に合わせて使えそう。食器洗浄機にも対応し、繰り返し洗って衛生的に使用できますよ。
紙ストローは、使っていると柔らかくなるのが気になりますよね。ステンレス製のマイストローなら、ドリンクを最後までおいしくいただけるでしょう。
地球にやさしいスポンジ!ベジタブルスポンジ
リサイクルした再生木材からできた、地球にやさしい家庭用スポンジです。万が一、口に入っても心配のないもので、毎日の洗い物ができるのは安心感がありますね。
このスポンジをつくっているル・シェンヌ・エ・ル・ロゾーは、フランスの自然派ホームケアブランド。すべてのクリーナー製品は天然素材にこだわり、お肌と環境にやさしい「エコサートナチュラル認証」を取得しています。
また、売上の1%は、貧しい人々を支援する「L’agence du Don en Nature(ラジャンス・デュ・ドン・エン・ナチュール)」に寄付されますよ。地球だけでなく、社会にも貢献できるのはうれしいですね。
野菜の保存もプラスチックフリー!コットンメッシュ野菜バッグ
100%オーガニックコットンでつくられたメッシュバッグです。玉ねぎやじゃがいもなどの野菜を、すり傷から守りながら保存できます。
毒素・染料・漂白剤・化学物質を含んでいないのも特徴。見た目もスッキリしたシンプルなデザインです。丈夫で通気性がよく、簡単に洗えて清潔に保てますよ。
マイバックは定着してきたけれど、自宅ではプラスチック製容器に野菜を入れて保存している。そんな方にぜひ使ってほしいメッシュバッグです。
以下の記事ではエコな容器も紹介していますので、キャンプや登山にお弁当を持参するときなどに活用してみてくださいね。
使い捨て容器「ECO COLLECTION」はサトウキビの搾りかすと竹100パーセントで「脱プラスチック」に貢献!
毎年7月はプラスチックフリー・ジュライ
プラスチックフリー・ジュライは、使い捨てプラスチックの使用を控えるのを目的に、オーストラリアでスタートしたエコムーブメントです。2020年には、世界177か国から、約3億2,600万人が地球の未来のために参加しました。
プラスチックフリーは、少しずつでも日々の生活で実践できます。7月はあらためて、身近でできることを考えるのもよいですね。