グリスの役割とは
グリスというのは、よく耳にしますが、どんなものなのかということから、役割と潤滑油との違いについても説明します。
グリスは潤滑油のひとつ
グリスというのは、何種類かある潤滑油のひとつで、半固形状で粘度が高く、ねっとりとしているのが特徴。
粘度が高いので、落ちてしまいにくく、ベアリングなどの部分によくつかわれます。
グリスの役割は4つ
グリスの役割は、つぎの4つがあげられます。
- 潤滑をよくする
- 水やほこりを入りにくくする
- かじりを防止
- サビを防ぐ
グリスを塗ることで、ロードバイクのさまざまな箇所の摩擦を減らして、滑りをよくしたり、水やほこりを入りにくくし、酸化から守ってくれます。
また「かじり」というのは、摩擦によってネジなどが焼きついて動かなくなってしまうことですが、ネジにグリスを塗ることで、このかじりやサビを防ぐことができます。
潤滑油とのちがいは粘度
潤滑油との大きな違いは、粘度です。グリスが半固形状なのに対して、潤滑油は液状のタイプです。
どちらも、滑りをよくして、本来の動きを妨げないためのものですが、粘度の違いによって、つかう場所も異なってくるので、それについてはつぎの所でくわしく説明しましょう。
ロードバイクのグリスは適切な場所に塗ろう
グリスは、すべての場所に最適というわけではありません。塗るべき場所と、塗らない方がいい場所がありますので、しっかりとチェックしましょう。
塗るべき場所
- BB部分
- クランクの軸やペダルのネジ部分
- ホイールフリー
- クイックリリースシャフトとナット
- シートポストとクランプ
- ヘッドパーツやキャップ部分
- ペダル
ペダルやBBなど回転部は、そのときだけでなく、長期間グリスが残っていたほうが良い部分で、適度にグリスをつけることで、動きをよくしたり、サビも防いでくれます。
またグリスを使用しなくてはいけないところに、オイルをつかうと、グリスが溶けてしまうため、上記に上げた部分には、液体の潤滑油は厳禁ですので注意しましょう。
塗ってはいけない部分
- ブレーキ部分
- チェーン
- クイックリリース
- ブレーキレバー可動部
- アウターワイヤーの中
グリスを塗ってはいけない部分には、液状の潤滑剤を使用します。
液状タイプは、注油してパーツに染み込ませたあと、余分な分をウエスなどで拭きとって、薄くオイルでコーティングされている状態にすることで、効果を発揮します。
ブレーキやその周辺部分で、グリスをつかってしまうと、ブレーキが効かなくなってしまうこともありますので、間違ってグリスがついてしまったらウエスなどで、しっかりと拭き取りましょう。
グリスの塗りかたや頻度について
塗りかたや頻度など、実際につかうときに注意する所について説明します。
グリスの塗りかた
グリスは、指をつかって塗ります。はみ出したグリスは、汚れの原因になるので、ウエスなどをつかって、拭き取ります。
指のほかに、刷毛をつかったり、チューブ式などもあります。
グリスを塗る頻度
塗る頻度は、人によってさまざまですが、下記のタイミングで塗るとよいでしょう。
- メンテナンスのとき
- ペダリングが重い、音がするなど、気がついた時
メンテナンスのときに、回転などをチェックして、少し重たかったり、音がするような場合は、グリスアップするタイミングといえるでしょう。
最初は、どのぐらいの頻度でグリスアップしたらよいのか、見極めが難しいかもしれませんが、メンテナンスを続けていると、タイミングもわかってきますよ。
おすすめのグリスを紹介
SWIX ルーブ ルブリカントウェット
水と汚れに強い耐久性が特徴です。
ドライとウェットがありますが、こちらはノズルがついていて扱いやすくおすすめです。
AZ(エーゼット)MGR-003自転車用グリス
耐久性と付着性が素晴らしいグリス。雨天時の走行にも強く、水分の侵入をしっかりと防いでくれ、潤滑効果が続くのでメンテナンスの期間も延びます。
低温でも、安定してつかうことができます。
シマノ プレミアムグリス チューブ入り
自転車専用に開発された専用グリス。耐水性、耐圧性、耐熱性にすぐれており、耐久力もバツグンです。
チューブタイプですから、指をつかわずに、細かいところも押し出せばつかえて便利です。
Finish Line セラミックグリス
超微粒子セラミックを配合した合成グリス。洗浄剤、潤滑剤、保護剤の3つがそろっているので、普段のメンテナンスにおすすめ。
低粘度で初心者につかいやすいところも魅力です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。