普通のキャンプに飽きたらぜひ試してほしいのが、自転車で出かけるキャンプです。アドベンチャー気分が盛り上がります!なかでも、キャリアを使用せずに専用のバッグで旅をするバイクパッキングがおすすめ。筆者もそんなバイクパッキングにハマった一人です。今回はバイクパッキングの魅力を解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそもバイクパッキングとは?

自転車キャンプに挑戦!

バイクパッキングとは、自転車に荷物を積んで旅をするスタイルのことです。キャンプ道具や食料を自転車に乗せ、長距離を移動します。

荷物は自転車のフレームやハンドル、サドルに専用のバッグを取り付けているのが特徴。バックパックを背負わずに、軽量かつコンパクトな装備を上手に分散させて自転車にセッティングします。これにより長時間の走行でも疲れにくく、ワイルドなルートを楽しめますよ。

使用する自転車は、グラベルロードバイクや、マウンテンバイクに乗っている人を多く見かけますね。自転車の種類については後ほど詳しく説明しますが、舗装路だけでなく、未舗装の道やトレイルなども走破できるように設計されているものを選びます。

バイクパッキングには専用バッグが必要!

バイクパッキングには専用のバッグが必要です。代表的なバッグを紹介するので、バイクパッキングをするなら揃えましょう。

バイクパッキングに必要な専用バッグ
  • ハンドルバーバッグ(フロンドバッグ)
  • サドルバッグ
  • フレームバッグ

それぞれのバッグの特徴を説明しますね。

ハンドルバーバッグ(フロントバッグ)

自転車キャンプに挑戦!

名前のとおり、自転車のハンドルに取り付けるバッグです。小さいものなら1Lほどの容量。大容量なら8Lぐらいまであります。ハンドルの形状によっては、設置できる容量に制限があるので注意してください。フラットバーなら大容量のバッグが取り付け可能ですよ。

ハンドルバーはアクセスしやすい場所にあるので、頻繁に取り出すアイテムを入れておくと便利です。ただし、写真のようなドライバッグを挟み込むようなタイプは、中のアイテムを取り出しにくいのが難点。走行中に必要ではないキャンプギアを入れておくといよいでしょう。

サドルバッグ

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サドルの下にセッティングするバッグです。バイクパッキングを代表するようなバッグで、長い筒のような形状をしています。閉め方はドライバッグのようにクルクル巻くのが主流。奥に入れたアイテムは取り出しにくいため、よく使用するものは手前に入れましょう。

サドルバッグの容量は1~10L以上のものまであります。バイクパッキングでは、大容量のものを使用するケースがほとんどです。細長い形状なので、縦に長いアイテムを収納するのに便利ですよ。

フレームバッグ

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フレームに取り付けるバッグです。フレームの形状によってはサイズが異なり、取り付けられないものもあります。

アクセスしやすいようにジッパーで開閉するタイプなので、頻繁に出し入れするアイテムを入れておくといいでしょう。容量は1〜3Lほどで小さいものになります。

バイクパッキング向けの自転車

一般的にバイクパッキングで乗られている代表的な自転車をピックアップしてみました。

クロスバイク

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クロスバイクはロードバイクとマウンテンバイクのよいところをマッチさせた自転車で、舗装路や軽いオフロードも走れます。軽量でスピードを出しやすく、快適な乗り心地や安定性も備えているため、通勤・通学・フィットネス・ツーリングなど幅広い用途で人気です。

タイヤはロードバイク以上マウンテンバイク以下とやや太めで、ハンドルはフラットバーが一般的。比較的メンテナンスが簡単で、初心者にも扱いやすいのが特徴です。

下記の記事ではクロスバイクにパッキングするコツを紹介しているので、チェックしてみましょう。

クロスバイク キャンプ
キャンプにおすすめのクロスバイク車種とパッキング方法

グラベルロードバイク

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グラベルロードバイクは、舗装路から未舗装路まで幅広い地形に対応できる自転車です。見た目はロードバイクに似ていますが、太めのタイヤや耐久性の高いフレームが特徴で、グラベルや軽いオフロードでも安定した走行が可能です。

また、ディスクブレーキを標準装備しており、悪天候や泥道でも優れた制動力を発揮します。舗装路でのスピードとオフロードでの安定性を兼ね備え、ロングライドやバイクパッキングといった多様なアウトドア愛好者に人気のバイクです。

マウンテンバイク

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マウンテンバイク(MTB)は、オフロード走行に特化した自転車。頑丈なフレームや太いタイヤ、サスペンションを備え、荒れた地形でも安定して走行できます。ディスクブレーキも標準装備され、急な坂や悪路でも安全性が高いのが特徴です。

トレイルライドやクロスカントリーなど多様なアクティビティに対応しているため、アウトドア愛好者に人気があるだけでなく、バイクパッキングで使用している人も多いですよ。

センスが試される!パッキングのコツ

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どのバッグになにを収納するのか?これによってキャンプ場に向かう道中の快適さが違ってきます。

先ほど各バッグの特徴を説明しましたが、パッキングのコツを以下にまとめますね。

パッキングのコツ
  • キャンプ場でしか使わないギアは、サドルバッグの奥に入れておく
  • 走行中に頻繁に使うアイテムは、取り出しやすいフレームバッグに収納する

キャンプ場でしか使用しないものは、道中で取り出す必要がないため、1番取り出しにくいサドルバッグの奥に入れましょう。

ただし、キャンプギアのなかには重たいものもあります。その場合はサドルバッグの入り口付近に収納すると、重さでサドルバッグが折れ曲がってしまいます。サドルバッグに収納するときは、重たいものはなるべく奥に入れるというのが鉄則です。

よく出し入れするスマホや財布、栄養補助食品などのアイテムは、フレームバッグに入れておきましょう。ジッパーで開閉するタイプが多いので、すぐに取り出せますよ。

これが一番大事!バイクパッキングの注意点

自転車キャンプに挑戦!

バイクパッキングは魅力的なアドベンチャーですが、注意点もあります。注意すべき点を把握しておきましょう。

ぶっつけ本番でなく練習をする

いきなりキャンプ場に向かうのはおすすめできません。まずは自宅周辺を数キロ走ってみてください。荷物を積み込んだ自転車は、想像以上に重たく走行が大変です。練習をしてから実戦に臨みましょう。

無理のない走行計画を立てる

初めてバイクパッキングで旅をするなら、走行距離は30キロ以内が理想的。最初から100キロを超えるような旅は、体に負担がかかります。とりあえず近場のキャンプ場で試してみてから、次第にロングライドに挑戦してみましょう。

キャンプギアは軽くてコンパクトなものを用意する

キャンプギアのチョイスがバイクパッキングの重要ポイントです。重たいギアは走行中の負担になるので、持っていくのはやめましょう。素材はアルミやチタンなど、軽いアイテムがおすすめ。収納はなるべくコンパクトにするのがいいですね。

数あるキャンプのスタイルのなかでも、バイクパッキングは難易度が高めのスタイルではないでしょうか?なにを持っていくかは自分次第!ギアの取捨選択や、パッキング方法でセンスを試されるので、キャンプ上級者向けです。だからこそ、ギア選びも楽しくなるんですよね。この記事を読んで挑戦してみたいと思った人は、ぜひトライしてみてください。新しい遊び方の発見になるかもしれませんよ。

ライター

Zen

キャンプとお酒をこよなく愛する中年キャンパーです。ソロからファミリーキャンプをしていましたが、子供の成長もあり最近はソロがメイン。酒はウイスキーが好きで資格を有するほどです。健康管理も怠らず週末のランニングが日課。これまでフルマラソンは5回以上完走しています。