技術しだいでどこまでも!トレイルライドの魅力とは?
MTBを使った遊びとしてもっとも一般的なのが、「トレイルライド」。
オフロード走行のために開発されたMTBの特性を生かして、山道を走るファンライドのひとつです。
欧米ではポピュラーな趣味で、近年の自転車ブームもあり日本でも注目されているアクティビティになります。
MTBに乗る基本的な技術も養えるので、プロのライダーもオフにはトレイルライドを楽しむことがあります。
マシンのスペックとライダーの技術しだいでどんなコースでも走れるので、冒険するように道を開拓しながら走ることができるのも魅力のひとつです。
しかし、自然に挑むのであればそれなりのルールや装備が必要です。
型にはまらない楽しみかただからこそ、各個人で守っていただきたい注意点を確認してみましょう。
トレイルライドに使うMTB(マウンテンバイク)のタイプ
トレイルライドに使うマシンは、競技用マシンとは異なり特別な性能が求められません。
トレイルライドはライダー自身でコースを設定するため、コースを決めるときにマシンの性能に合わせることで、どんなマシンでもある程度対応できるからです。
それでも、安全に走行するためには最低限必要なスペックがあります。
新しく購入する場合には、以下の点に注目して選んでみましょう。
ルック車は避ける
スポーツ自転車には、見た目と性能が伴わない自転車があります。
それが、いわゆる「ルック車」といわれる自転車です。
MTBでは、サスペンションやブロックタイヤを装備した一般的なMTBと変わりない見た目ながら、実際には山道を走行できないマシンのこと。
こういったルック車には、車体に「オフロード走行禁止」の表示があるので、トレイル用に購入する場合は避けたほうがよいでしょう。
必要に応じて改造する
MTBはオフロード走行する前提に、クロスカントリー用やダウンヒル用、ダートジャンプ用などそれぞれ目的に応じて設計されています。
これらのすべてがトレイルライドに向いているとは限らず、特殊なマシンだとトレイルを走りにくいものもあります。
トレイルライドはマシンにあわせたコースを走れば楽しめるので、コースをマシンに合わせることも可能です。
それでもスペックが足りないといった場合には、ある程度改造することで対応可能です。
オフロード走行ではとくにタイヤが重要になります。走行中のパンクに対応するためにも、タイヤを改造することで、タイヤ交換の技術を身につけておくことをおすすめします。
安全装備に注意
マシンのスペックももちろんですが、そのほかの安全装備にも注意する必要があります。
自転車に取り付ける安全装備で注意したいのが、ライトやベルなどのアクセサリー類です。
昼のトレイルライドでも、木陰でうす暗かったり、標高が高いと厚い雲がかかりライトが必要になることがあります。
シティサイクルにつけるようなものではなく、スポーツ走行用に広角を十分に照らせるライトを取り付けましょう。
ベルに関しては、登山道が近くにあるような場合は、ハイカーとのブッキングを避けるために、野生動物が多い場合は熊避けにもなるので、必ず装備しましょう。
トレイルライドのルールと注意点
トレイルライドは人気のアクティビティですが、過去の自転車ブーム時にはマナー違反も多く見られ、トレイルライドの規制が進んだことがあります。
フィールドを守り、安全に楽しむためにもルールと注意点を確認してから挑戦しましょう。
基本的な技術を身につけてから挑戦しよう
トレイルライドに限らず、オフロード走行にはそれなりの技術が必要です。
マシンのスペックが十分であっても、無理な走行をすれば事故の危険は高くなり、みだりなブレーキは自然を破壊することにもつながります。
まずは舗装路や公園のオフロードサーキットで練習し、必要ならガイド付きツアーから挑戦してみるのもおすすめです。
進入禁止のエリアを確認して出かけよう
一見、管理されていない山林であっても、個人所有や自治体の管理する土地である可能性があります。
個人所有の土地に無断で進入することは法律で禁止されており、公園では車両(自転車)の走行を禁止している場合があります。
また、登山道も自転車の乗り入れを禁止している場合があります。
とくに登山道は、ハイカーとのブッキングで人身事故を起こすリスクもあります。
危険が想定されるエリアは、立ち入りが規制されていなくても絶対に避けるようにしましょう。
また、万が一、進入してしまった場合は自転車を降りて押したり担いだりして、最大限の配慮をしましょう。
安全装備を十分に身につけていこう
トレイルライドはそれなりの装備も必要です。
ヘルメットやアイウエアはもちろん、転倒に備えて肘や膝のプロテクターもあるとよいでしょう。
すり傷などの応急処置のために、簡単な救急セットも必須です。
また、天候不順に対応できるようウインドブレーカーなどを持っていくことも大切になります。
もしも、迷って下山までに時間がかかってしまうことを考えて、十分な水分と補給食を持ち歩くなどの用意もあると安心です。
もちろんマシンの故障も想定し、予備のチューブやパンク修理セットもお忘れなく。
こういった装備を考えると、十分な量の荷物を持ち歩ける登山用リュックがあると安心ですね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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