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SDGsが注目を集めるなかで「エシカル」や「サステナブル」という言葉をよく耳にするようになりました。正しい意味を、実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか?エシカルとサステナブルの違いや、SDGsとの関係を分かりやすく紹介します。

 

エシカルとは?

エシカル サステナブル 違い

エシカルは、直訳すると「倫理的」「道徳的な」という意味です。おもに、人や自然環境に配慮することを指します。

わたしたちができるエシカルな取り組みとして、代表的なものが「エシカル消費」です。ものを長く大切に使うことや、環境に配慮された商品を購入することなどが、エシカル消費にあたります。

大量生産、大量消費の背景では、地球温暖化や環境汚染、児童労働など、さまざまな問題が起きています。人と地球にやさしい未来を築くために、社会全体でエシカルな取り組みを進めていくことが大切です。

エシカル消費については、以下の記事でも詳しく解説しています。

エシカル消費 例
エシカル消費の6つの例を紹介!環境と社会にやさしい生活をはじめよう

 

サステナブルとは?

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サステナブルは直訳すると「持続可能な」となります。環境や社会が、持続的に発展していくことを目指すという意味の言葉です。

現代の生活は、限りある資源や、環境への負担によって成り立っています。私たちが現在のようなライフスタイルを続けると、いずれ資源は枯渇し、地球温暖化をはじめとする環境問題が、より深刻化すると考えられています。

そこで生まれたのが、サステナブル(持続可能)という考え方です。私たちがこの先も地球上で生活を続けていくためには、サステナブルな経済活動や生活を目指す必要があるのです。

 

エシカルとサステナブルの違い

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エシカルとサステナブルはどちらも、人や環境に配慮するという意味合いを持っています。また、同じような定義で使用されるケースがあり、状況によっては、言い換えることも可能です。

しかし、エシカルが「人や自然環境に配慮する」という意味を持つことに対して、サステナブルは「自然環境や社会の持続性」に着目している点が異なります。サステナブルは、長期的でより広い範囲でものごとを捉えていると考えられます。

 

エシカル・サステナブル・SDGsの関係

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エシカル、サステナブルのほかに「SDGs」という言葉があります。SDGsとは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった言葉。直訳すると「持続可能な開発目標」という意味があります。

持続可能な社会の実現のために、17のゴールが制定されています。具体的には、海や陸の豊かさを守ることや、つくる責任つかう責任をもつことなど。貧困や飢餓をなくし、すべての人が健康で平等に生きられる社会を目指して目標が設定されています。

つまり、SDGsはサステナブルな社会を目指すために、設定された具体的な目標のこと。エシカル・サステナブルと比べて、SDGsには明確な定義や目標があることが、違いといえるでしょう。

SDGsについては以下の記事でも解説しています。興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

SDGs
いまさら聞けないSDGs!17の目標を身近な事例を用いてわかりやすく解説します

 

わたしたちができるエシカルでサステナブルな取り組み

エシカル サステナブル 違い

わたしたちが今すぐに実践できる、エシカルでサステナブルな取り組みを紹介します。日々の暮らしや、買い物、ファッションのなかで意識したいポイントをまとめました。

エシカルファッションを取り入れる

エシカルファッションとは、エシカルな視点で作られている、人と地球にやさしいファッションのこと。農薬、化学物質不使用の素材を使用し、水、エネルギーの使用量を抑えて作られています。

また、途上国の労働者の権利を守ることも目指しており、賃金や労働環境の改善にも取り組んでいます。

フェアトレードやアップサイクルの素材を使用したものなど、エシカルファッションの種類はさまざま。自分に合ったエシカルファッションが、必ず見つかるはずです。

そのほか、服をメンテナンスして、長く大切に着ることもエシカルファッションで意識したいポイント。エシカルファッションについてもっと詳しく知りたい方は、以下の参考記事もチェックしてみてください。

エシカル ファッション
エシカルファッションとは?人と地球にやさしいおしゃれを楽しもう!

エネルギーを大切に使う

わたしたちが毎日当たり前に使っているエネルギーには、限りがあります。エネルギーを大切に使うため、日常生活で電気をこまめに消し、無駄な電力の使用を減らしましょう。

また、再生可能エネルギーを使用する方法もおすすめです。太陽光発電を利用したり、バイオマス発電や風力発電を活用する電力会社を選択したりと、自宅でもエコなエネルギーを取り入れられます。

ゴミを減らす

大量消費を避け、ゴミを減らす生活を意識しましょう。たとえば、フードロスをなくすことは、ゴミの削減につながります。

また、脱プラスチックを目指し、エコバッグ、マイボトルを使用することでも、プラスチックゴミを減らせるでしょう。

そのほかに、生活に必要な日用品や食品の量を適切に把握し、買い過ぎに注意することも重要。本当に必要なものを見極め、過剰に買わないよう心がけましょう。

サステナブルな商品を選ぶ

買い物では、サステナブルな商品を選ぶよう意識してみましょう。フェアトレードやオーガニックの商品は、人や地球にやさしい環境で作られているサステナブルな商品です。

また、地産地消を心がければ、地元の農業や地域活性化をサポートできます。そのほかに、環境や社会に配慮して作られた認証マークつきの商品を手に取ることも、サステナブルな消費活動になるでしょう。

エシカルとサステナブルは「人や地球に配慮する」という方向性に共通点があります。一方で、サステナブルには、持続可能を目指す視点があり、2つの言葉には違いもあります。これからもわたしたちが健康で、豊かに暮らしていくためには、エシカルとサステナブル、どちらの取り組みも欠かせません。よりよい未来のために、エシカル消費やサステナブルな商品、サービスの選択など、わたしたちができることから、始めていきましょう。

ライター

AYA

静岡県出身。海と山に囲まれた自然豊かな環境で育ち、結婚後に、タイ・バンコクへ移住。病気がきっかけで、ヴィーガンのライフスタイルに目覚める。現在は、2児の母として子育てに奮闘しながら、人と環境にやさしいサステナブルな暮らしを実践中。自身の経験をもとに、ヴィーガン、環境問題、SDGsについて情報を発信している。