雪中キャンプで圧雪(地ならし)する3つの目的
圧雪とは、地面の雪を踏みならすこと。雪中キャンプをするうえで、圧雪はとても大事な作業です。雪中キャンプで圧雪する、3つの目的を紹介します。
①居心地のよいテント場をつくる
テントサイトの圧雪により、地面の凹凸をなくせます。「平らで寝心地のよい空間」や「動きやすい作業スペース」をつくれますよ。
雪が固められていないと、歩くたびに地面が沈みます。荷物を置く、安定したスペースも確保できません。雪が舞って、靴や荷物を濡らさないよう、しっかり地ならしをしましょう。
②通り道を確保する
雪中キャンプでは、歩きやすい通り道を確保しましょう。圧雪する場所は、テントや車のまわり、トイレと炊事場へのルートなど、キャンプ中によく行き来する範囲がベスト。
雪が降り積もったままだと、つまずきやすく、歩きにくいですよね。足元に気をつけながら歩くと、余計な体力が奪われてしまいます。夜間は視界が悪くなり、さらに転倒のリスクも高まるでしょう。明るい時間帯に、しっかり圧雪しておくのがポイントです。
③ペグをしっかり固定する
圧雪には、ペグを抜けにくくする効果があります。雪中キャンプでは、圧雪しなければペグを固定できません。テント設営前に地ならしをして、地盤を固めておきましょう。
また、雪が深く、地面にペグが届かない場合は、雪に埋めるのがコツ。ペグを埋めてから踏み固めることで、しっかり固定できますよ。
おすすめの圧雪(地ならし)手順
圧雪は、つぎの3つの手順でおこないます。
- 圧雪する範囲を決める
- 圧雪(地ならし)する
- 凹凸や斜面がないか確認する
ひとつずつみていきましょう。
①圧雪する範囲を決める
テントを立てる位置を考え、圧雪するエリアを決めましょう。設営場所は、なるべく傾斜のないところを選んでください。圧雪する範囲は、テントの床面積だけでは不十分です。自在ロープのペグを打つ場所や、テント前の活動スペースも、考慮しておきましょう。
②圧雪(地ならし)する
圧雪する範囲が決まったら、歩きながら雪を踏み固めていきます。雪が降っているときは、一気に終わらせるのがコツ。休みながらでは、どんどん雪が積もってしまい、いつまでも作業が終わりません。
積雪量が多い場合は、雪かきのあとに、地ならししましょう。時間が短縮できるので、テントの設営がスムーズに進みますよ。また、圧雪時に履く靴は、雪が入りにくいタイプがおすすめ。防水性と耐水性のあるブーツなら、冬キャンプにぴったりでしょう。
③凹凸や斜面がないか確認する
作業がひととおり終わったら、凹凸や斜面がないか最終確認します。目視だけだとわかりにくいため、圧雪した場所にグランドシートを敷いて、実際に横たわってチェックしましょう。
でこぼこを感じたら、雪を削ったり足したりしてから、もう1度、踏み固めて整えます。斜めになっている部分は、雪面が平らになるよう、工夫しましょう。グランドシートの上から手で叩くだけで、凸凹を解消できることもありますよ。
雪中キャンプの圧雪に便利な3つのアイテム
圧雪に便利な、3つのアイテムを紹介します。特別な道具は必要ありませんが、もっていくと作業がスムーズに進められますよ。
- スコップ
- 足カバー
- スノーシュー
以下で順に説明します。
①スコップ
積雪量が多いときの、雪かきに使います。柄が短く収納できるタイプなら、コンパクトになり、もち運びが便利です。
さまざまな素材のスコップがありますが、雪中キャンプでは、金属製がおすすめ。固まった雪でも、ラクにすくえますよ。
プラスチック製のスコップは、軽くて扱いやすいですが、雪の固さで割れてしまうことも。重い雪にも弱いため、避けたほうがよいでしょう。
雪中キャンプのスコップについては、こちらの記事も合わせてご覧ください。
雪中キャンプにスコップは必需品!持っていくべき理由とは
②足カバー
冬のキャンプでは、足カバーがあると便利です。かさばらず、コンパクトになるのがうれしいポイント。必要なときだけ装着できるため、手軽に使えるでしょう。丈が短めのブーツでも、足カバーをつけるだけで、雪の侵入を防げますよ。
長めのブーツを履いてもよいですが、動きにくいのがネック。足カバーなら、動きやすく、想定以上の積雪があるときも、十分に対応できます。
以下の商品なら、ファスナーが付いており脱ぎ履きも簡単。約45cmのロングタイプなので、雪中キャンプで雪を踏み固めるときにぴったりです。
③スノーシュー
スノーシューは、素早くきれいに圧雪できるのが特徴。接している面積が大きいため、より広範囲の雪を、均等な力で踏み固められますよ。キャンプ中に、スノートレッキングを楽しみたい方には、イチオシのアイテムです。
ただし、手軽なのは、ブーツに足カバーをつけて圧雪する方法。スノーシューは圧雪しやすいですがかさばるため、荷物を積むスペースに余裕がある場合に向いています。
設営を早く切り上げて、トレッキングも楽しみたい方なら、ぜひスノーシューも検討してみてください。
ライター
Greenfield編集部
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