ローフードは健康的な食事法
ローフードとは英語「raw food」のことで生の食べ物を指します。生の野菜や果物を食べて栄養と酵素を効率よく吸収しようという健康的な食事法です。
重要な役割を果たす酵素とは?
ローフードを語るうえで重要な役割を果たすのが酵素です。酵素は人間が生きていくのに必要不可欠で、さまざまな働きをしてくれています。
髪が伸びることも、呼吸ができていることも突き詰めれば酵素のおかげなのです。人間の体の酵素には大きく3種類あります。
食物酵素 | 私たちの体内では作り出すことのできない酵素。消化酵素や代謝酵素の働きを助けてくれる。 |
消化酵素 | おもに消化をするときに必要な酵素。 |
代謝酵素 | 代謝の働きを助ける酵素。 |
酵素は48度以上の熱で熱すると死んでしまいます。食べ物に含まれる生きたままの酵素を体内に取り入れるためには生のまま食べることが必要なのです。
ローフードはダイエットにも役立つ
ローフードの食事法を意識すると、代謝が上がり、ダイエットにも役に立ちます。代謝が上がる仕組みは体内の酵素の働きと関係しています。
先ほど説明しましたが、人間の体には消化酵素と代謝酵素があり、それぞれ消化と代謝を活発にする酵素です。実は、人間の消化酵素と代謝酵素には使える量が決まっていて、使用する酵素のバランスを保っています。
たとえば、消化が大変なファストフードやお肉を食べたときには、消化に大量の酵素が必要なので代謝に使える酵素の量が減ってしまいます。
いっぽうで、消化に良い生の野菜や果物を食べると、消化酵素を使用する量が減り、代謝に酵素がじゅうぶん使えるため、代謝が上がるというわけです。
代謝が上がれば、普通に暮らしている時のカロリー消費も増えるため、痩せやすい体を作ることができます。
ローフードマイスター検定を取得するには
ローフードマイスターとは、日本最大のローフードの協会、日本リビングビューティー協会(JLBA)が主催する「ローフードマイスター検定」合格者に与えられる称号です。
ローフードマイスター検定は、日本初のローフードに関する検定試験で、毎年3・6・9・12月に行われています。ローフードマイスター検定を受けるには講座受講が必須です。
日本各地にある日本リビングビューティー協会認定のローフードマイスター講座を受講して、受検するのが一般的なコース。
実践的な料理講座や課題提出、筆記試験などを含めて総合的に合否が判断されます。もちろん、課題や検定は任意なので、受検しなくても大丈夫です。
1級まで受講されて検定に合格し、認定校開校講座(別途費用)を修了すると「JLBAの認定校」として、自宅や店舗などで、全国各地でローフードマイスター資格の認定校として開業(開校)できます。
講座受講から検定試験までの流れ
実際に筆者が2級と準1級を取得した時の資格取得の流れを説明します。レベルによって内容が若干変わっていきます。講座自体は数日で終えられますので、忙しいかたでも比較的とりやすい資格といえます。
【2級】
受講期間 | 4H×2日間 |
講座内容 | 講座のゴールは生活に取り入れるための基礎を学ぶこと 全14品のレシピを実際に作る |
提出課題 | 21日間デトックスレポートと小論文 |
【準1級】
受講期間 | 4H x 2日間 |
講座内容 | 講座のゴールはローフードを継続する応用を学ぶこと |
提出課題 | ローフードのコース料理レシピの作成 |
ローフードマイスター試験について
今回、2級と準1級を併願受験しました。その場合、検定試験自体は2級が免除され、準1級だけの受験で済みます。検定料金も準1級の12,000円で大丈夫です。
出題形式 | 選択問題・はめ込み問題・記述問題など約100問 |
試験会場 | 自宅受験(テスト問題が郵送される) |
検定料金(別途講座受講料金がかかります) | 2級:税込6,500円 (内訳:検定料金5,500円と送料手数料1,000円) |
準1級:税込12,000円 (内訳:検定料金11,000円と送料手数料1,000円) |
|
検定日 | 1年に4回(3・6・9・12月) |
検定試験の難易度
ローフードマイスターは実践的に生活に取り入れることを目的とした資格であるため、検定試験の難易度は高くありません。
筆者自身、筆記試験の勉強というよりは、レシピの開発やデトックスレポートに時間をかけました。そしてその課題が私のローフード生活を進める上で非常に役立つものになりました。
料理講座のときには実践的に講師のかたとローフード料理を作りながら、食材選びのコツや調理のコツを教えてもらえるので大変参考になりますよ!
ローフードマイスター資格をどう活かす?
ローフードマイスター資格を取得したかたは実際に以下のように活躍しています。
- ローフードを提供するカフェの経営
- ローフードの料理教室開催
- ローフードシェフとして活躍
- ローフード認定講師として活動(1級以上の取得で可)
とくに、飲食業界やフィットネス業界で働かれているかたは、現在のキャリアと掛け合わせてスキルアップに役立つ資格といえます。
筆者自身、ローフードマイスターの資格を通して、朝食をグリーンスムージーにしたり、積極的に生の野菜を取るようになったりと生活が変わりました。