パランツォーネ山はコモとレッコの中間にある山
パランツォーネ山は、ラリオの三角形と呼ばれる地域にあります。このラリオの三角形というのは、逆Y字の形をしたコモ湖のYの上部の三角地帯のことで、この地域にはいくつもの山があり、サン・プリモ山に続き、2番めに高い山になります。
ミラノからは車で1時間半
ミラノからは、車で1時間半前後です。途中にはプジアーノ湖やセグリーノ湖など、いくつかの湖もあります。
湖の周りは遊歩道になっていて、散歩やサイクリングもできるため、家族連れやカップルにも人気のスポット。風光明媚なところですから、登山の後に立ち寄ってお茶を飲んだりするのにもぴったりです。
360度のパノラマが楽しめる
パランツォーネ山の魅力は、なんといっても、360度のパノラマを楽しみながら登山できることです。
登山といっても、山によっては、山頂だけ開けている場所だったり、登山道は山の中を歩くなど、あまり風景が楽しめない場合もあります。
それに対しパランツォーネ山は、山が開けた尾根を歩くため、360度すべてを見渡しながら登って行きます。
コースはアップダウン多めの尾根
今回歩いたのは、コルマ・ディ・ソルマーノ(Corma di Solmano)から山頂を目指すコース。しかしコースは、これだけではなく、少し短い、または長いコースもあるので、レベルにあったコースを選ぶことができます。
難易度は中級に近い初級
所要時間は、片道1時間半〜2時間で5kmの距離です。コルマ・ディ・ソルマーノ のパーキングは、標高1,122mにあり、1,423mの山頂まで標高差300mを登ります。
標高差はそれほどないのですが、いくつもの尾根が続いているため、アップダウンが多く、これが中級に近い初級といった理由です。
ほとんどは平坦な道ですが、少しきつめの登りがあったり、今度はそこから下がったり、滑りやすいザレ場もあるので、疲れやすい道といえるでしょう。
頂上から山小屋まで足を伸ばすのもおすすめ
山頂に着くと、そこには三角の記念碑があります。そこからは、コモ湖とその周りの美しい山々が見えます。
また天気がいいと、コモ湖付近の山だけでなく、その後ろにあるアルプス山脈で2番めに高いモンテローザという山も見えますよ。まだ余力があるなら、そこから少し下ったところにある、山小屋まで足を伸ばすこともできます。
私たちは小学生の子どももいたため、山頂について少し休憩をとり、帰途につきましたが、大人だけなら、ぜひ立ち寄って甘いものなどで休息をとりたいなと思いました。
パランツォーネ山へ行くときの注意
パランツォーネ山で登山をするときに、注意したいポイントをまとめてみました。
注意したいポイント①休憩時間や山小屋を確認しておく
パランツォーネ山には、2つの山小屋があります。ひとつは駐車場エリアに、もうひとつは、山頂からすこしくだったところにあります。
山頂に近い方は、山頂から歩いてからも40分ほどかかるので、早めに登り始めないと、ランチや休憩をとるのは難しいかもしれません。
今回、登り始めたのが10時半ごろだったので、ランチが12時半頃になりました。疲れていたこともあり、あと40分歩くのは辛くなったため、山小屋に行くのを断念しました。
山頂に近い山小屋のほうは、選ぶコースによっては、便利なようですが、コルマ・ディ・ソルマーノからは行きにくい場所にあるので、ランチやおやつは、しっかりと持っていったほうが無難です。
注意したいポイント②給水スポットがないので水は多めに
筆者は普段、給水スポットが多い山ではあまり水は持っていきません。山の湧き水は、やはり美味しいですし、冷たくて最高です。
でも、この山は給水スポットがゼロ。事前に調べていたので、多めに水を持っていったので良かったのですが、そうでなければきつかったでしょう。
知らない山に登山に行く場合は、少し多めに用意しておいた方が良さそうです。
注意したいポイント③コロナ禍ではマスクや消毒液を携行しよう
登山は、自然の中を歩くので基本的にはマスクは必要ありません。ただ、山小屋によった時や、山頂など少し人が密集する場合は、マスクをつけたり、消毒液で手を消毒したりなど、少し気を使うと良いかもしれませんね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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