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ゲレンデでスノーボードを滑っている時にグラトリができたらかっこいいですよね。今回はゲレンデでかっこいいグラトリを決めるために、初心者におすすめの板や技・練習方法について紹介します。ぜひ参考にして下さい。

グラトリって何?キッカーやジブとの違いとは

スノーボード(スノボ) グラトリ

グラトリとは、ゲレンデの緩やかな斜面でボードを回転させたり傾けたりして繰り出す技のことを言います。

アイテムなどは必要なく、ボードがあればできるため、どこのスキー場でも練習することができます。

グラトリの技の種類は豊富にあり、初心者〜上級者向けの技までさまざまです。

グラトリをキッカーやジブと同様に考える人がいますが、キッカーやジブはパークと呼ばれる場所でジャンプ台やBOXなどのアイテムを使って技を決めることです。

パークはスキー場によってはないところもありますので、どこでもできるグラトリとは大きな違いがあります。

 

初心者におすすめのグラトリ技と練習方法

スノーボード(スノボ) グラトリ

グラトリを練習することで、かっこよく滑れるだけでなく、板のコントロールもうまくなります。つまりグラトリを練習することはフリーランの上達にも繋がるのです。

まずは初心者におすすめの基本的なグラトリの技と練習方法について紹介します。

グラトリ :オーリー

ボードの進行方向の足を引き上げながら後ろ足を引き上げて反発を利用してジャンプする技です。

グラトリの回転系の技はオーリーが基本となっています。キッカーやジブでも必要になりますので身につけておくと非常に便利です。

やり方・練習方法

  1. 滑りながら軽く膝を曲げる
  2. 前足と前の手を上に引き上げる
  3. 前足が上がったら後ろ足と後ろ腕を上に引き上げる
  4. 板の反発で体が浮いたらバランスを崩さないように両足で着地する

ポイント

  • ジャンプする時は膝をしっかり曲げる
  • 板の反発で飛ぶ意識を持つ

グラトリ :ノーリー

ノーリーはオーリーの逆の動きをする技で、後ろ足を引き上げながら前足を引き上げて反発を利用してジャンプします。

オーリーより少し難易度は上がりますが、ノーリーの回転系の技ができると非常にかっこよく滑れます。

やり方・練習方法

  1. 滑りながら軽く膝を曲げる
  2. 後ろ足と後ろ腕を上に引き上げる
  3. 後ろ足が上がったら前足と前腕を上に引き上げる
  4. 板の反発で体が浮いたらバランスを崩さないように両足で着地する

ポイント

  • 足と一緒に腕も上に持ち上げる
  • 足だけでなく体全体でジャンプする意識をもつ

グラトリ :プレス

グラトリのプレスは片足を上げる意味だと勘違いしている人がいますが、プレスは雪と接地している部分が重要です。

最初は滑りながらではなく平地で、停止した状態での練習がおすすめです。バランスを取るのが最初は難しく感じますが、何回も練習して体に重心の感覚を身に着けましょう。

やり方・練習方法

  1. ニュートラルポジションを確認する
  2. 骨盤を前に押し出しながらテールやノーズの小指側に重心を移動する
  3. 小指に重心が乗っていることを意識しながら雪と設置している部分を押し付ける 

ポイント

  • 両肩は同じ高さを保つ
  • 足を上げるというよりは、雪と接地している足を押し付ける意識を持つ
  • 骨盤を移動させて重心を移動する

ゲレンデでグラトリをするときの注意点

スノーボード(スノボ) グラトリ

グラトリをする上で注意点を抑えておかないと重大なケガにつながる危険性があります。いつも頭に置いて滑るようにしましょう。

スピードを出しすぎない

グラトリは板の反発を利用するため、スピードがなくても技を決めることができます。転んでも怪我しないようなスピード、緩やかな平地でグラトリを楽しみましょう。

周りに人がいないか確認する

グラトリは転ぶ危険性が高いため、後ろに人がいるときに急に行うと衝突してしまうことがあります。

かならず周りに人がいないことを確認、そしてできるだけゲレンデの端っこで技を決めるようにしましょう。

最初は簡単な技から練習する

いきなり大技に挑戦すると、怪我のリスクが高まります。また基礎ができていないのに大技を練習すると変なフォームが身についてしまい、逆に技の習得に時間がかかってしまうこともあります。

焦らずに簡単な技を身につけてからステップアップしていきましょう。

プロテクターをつける

グラトリは普通に滑るよりも転ぶ確率が高く、転び方も激しくなります。

スノーボードでは変な転び方で頭を打ったりすると重大なケガに繋がります。必ず頭にはヘルメット、膝や腕にはプロテクターを着けるようにしましょう。

 

グラトリに適したスノーボード板の特徴

スノーボード(スノボ) グラトリ

特徴①スノーボード板の長さ

板の長さは短めの板を選びましょう。具体的には、身長マイナス20センチ〜24センチくらいの長さの板がおすすめです。

板が短いと、滑っているときの安定性は減少しますが、操作性が高くなります。

グラトリは緩やかな斜面でスピードを出さないで行うシーンが多いため、板の安定性よりも操作性のほうが重要になります。

特徴②スノーボード板の形状

板の形状はフラットかダブルキャンバー、またはロッカーがいいでしょう。

フラットは雪面とボードがしっかり接するため、ボードのコントロール性が安定し、スピンなどの動作がやりやすくなります。

ダブルキャンバーは前足と後ろ足の下に反りがあるため、逆エッジになりにくいという特徴があります。

またプレス主体のグラトリであれば、しなりやすいロッカーもおすすめです。

特徴③スノーボード板の反発力

グラトリは柔らかい板のほうがいいと言われますが、必ずしもそうとは限りません。柔らかい板はボードを扱いやすく反発の動作はしやすいですが、板が硬いほうが反発力はでます。

2回転以上のグラトリを目指すのであれば硬い板のほうがやりやすいです。自分のグラトリスタイルで板の硬さを選ぶことが大切です。

グラトリ初心者におすすめの板

スノーボード(スノボ) グラトリ

011(ゼロワンアーティスティック):ダブル

011(ゼロワンアーティスティック)はグラトリに特化したブランドとして2004年に創設されたブランドです。柔らかいだけでなく反発力の出る板が揃っています。

中でもダブルは、オーリーで弾かれた部分に反発力が出るように、プレスでしなる部分は柔らかく作られているため、どんなグラトリの技にも対応できるボードと言えます。

グラトリの感覚を掴むにはもってこいの板です。

011 アーティステック DOUBLE FLY
 011 アーティステック DOUBLE FLY

RICE(ライス):GTS

GTSはサイドカットの加工がされているボードで、板が扱いやすくグラトリがしやすくなっています。

またノーズやテールがカーボン素材になっており、軽くて反発力もあります。初級者から上級者まで誰にでもおすすめの板です。

FNTC(エフエヌティーシー):TNT

TNTはフレックスとトーションのバランスに優れ、コントロールしやすいボードです。

また、スピードを出しても板がばたつきにくく、フリーランでもストレスなく滑ることができます。

グラトリだけでなく、フリーランやキッカーなどオールラウンドに楽しみたい人におすすめの板です。

グラトリは板によってやりやすさが変わるため自分に合った板選びをすることが大切です。そして練習する時はケガに気をつけてしっかり注意点を守って下さい。グラトリができるようになると、スノーボードをより楽しむことができます。失敗してもめげずに練習に励みましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。