簡単で美味しい!冬キャンプは鍋料理を楽しもう
北風が冷たい冬のキャンプで料理をいただくのなら、温かくて汁気のあるものが嬉しいですよね。なかでも簡単にできてみんながほっこり幸せな気持ちになれる鍋料理がおすすめ。
鍋料理は熱々の状態をキープしながら楽しめますし、作り方も食材を切るだけと、とても簡単なのが魅力です。
また、料理を普段しない人や、キャンプ初心者でも失敗がないのもいいところ。
火をおこしたりせず、ガスコンロに火をつけて煮込めば、美味しい料理が手軽に楽しめるのです。
冬キャンプに鍋料理がおすすめの理由
冬キャンプ飯に鍋料理がおすすめの理由を3つ説明します。
体の芯から温まる
鍋料理は出来立てをアツアツの状態で食べられるため、体の芯からあたたまります。自宅で食べてもおいしいものですが、寒い冬に屋外で食べる鍋料理は格別です。
鍋から立ちのぼる湯気を眺めながら、取りわける器に冷えた手を添えるだけでも、あたたかさが身に沁みます。
簡単に調理できる
鍋料理は工程が少ないものが多いため、キャンプ場でも簡単に調理できます。食材を切ったり調味料を入れたりと、子どもと一緒に調理できるのもうれしいポイントです。
使う食材が多い場合は自宅で下処理しておくと、キャンプ場でのゴミを減らせます。
また、人数や料理にあわせて、鍋の素材や大きさを選ぶと効率よく調理できます。
みんなで食べられる
鍋料理は、おのおの好きな食材を入れて食べられます。基本的に煮込み料理のため、やわらかく煮れば小さな子どもでも食べやすく、同じ食事を楽しめるでしょう。
鍋を囲ってわいわい食べられる鍋料理は、家族や仲間との大人数でのキャンプにもおすすめです。
キャンプで鍋料理を楽しむには?
冬のキャンプで鍋料理を楽しむ工夫を3つ紹介します。
コンロを持参しよう
冬のキャンプで鍋料理をする際にはコンロを持っていくとよいでしょう。キャンプで料理をする際に熱源としてよく使われるのが、焚き火台やガスバーナー、コンロです。しかし、とくに気温が低い冬においては、コンロがほかの熱源よりも優れている点があります。
まず、コンロは温度を調整しやすく、火力が安定しています。比較的温度の調整が難しい焚き火台では、うまく調整ができないと鍋が吹きこぼれたり、煮る時間が長くなってしまったりしがちです。コンロを使用することで一定の温度を保ちながら効率的に料理を進められます。
そして、コンロは燃料の持ち運びが比較的容易です。荷物が増えがちな冬キャンプにおいて、焚き火台やガスバーナーに比べて取り扱いが簡単なので、手間をかけずに鍋料理を楽しめるでしょう。
熱源は使い勝手が良いガスコンロがおすすめ
せっかくキャンプに来たのだから、火をおこしてダッチオーブンで料理、というのも趣があって素敵ですが、初心者で自信のない人は、ガスコンロを使うのがなんといっても手軽です。
とくに家族が一緒のとき、お子さんを寒い中で待たせるよりも、家で作るのと同じように作ることで、時短にもなりますし、ゆとりを持って食事の時間を楽しむことができます。
また、キャンプ場によっては、電源が取れるサイトもあるので、そうしたところではIHコンロを使うことも可能です。
背伸びせずに使い慣れた道具を使うことも、冬キャンプを快適にする鍵になるので、無理せず道具に頼ってしまいましょう。
洗い物を減らす工夫を
冬のキャンプで鍋料理を作る際、洗い物の時間はできる限り減らしたいですよね。鍋料理であたたまった体を冷やさないためにも、洗い物を減らす工夫をしましょう。たとえば、割り箸や紙製の食器を使い捨てできるようにしたり、家で食材を切ってから持参したりすることで、洗う必要のある食器を減らせます。
鍋の選び方に注意
鍋には、形状・素材・機能によってさまざまな種類があります。キャンプの目的や人数、調理したい鍋料理をあらかじめ決めておき、それらの条件に合った鍋を選びましょう。以下で鍋の選び方について詳しく紹介します。
アレンジも楽しめる!冬キャンプの鍋料理&レシピおすすめ7選
さて、実際に作る鍋料理ですが、今回はみんなで楽しく作れるレシピをご紹介します。お子さんにも料理を手伝ってもらいながら作れば、食卓が楽しくなること間違いなしですよ。
雪だるまのしぐれ鍋
<材料(3~4人分)>
- 白菜……1/4個
- 水菜……1束
- しめじ……1袋
- えのきたけ……1袋
- 長ねぎ……1本
- にんじん……1/2本
- 豚バラ肉……400g
- 大根……1本
- だし汁……適量
- ポン酢……適量
- 柚子胡椒……好みの量
- のり……少々
<作り方>
- 大根は皮をむいておろし、キッチンペーパーを敷いたザルにあけて軽く水気を切る。
- 白菜はそぎ切りに、水菜は5センチほどの長さに切り、長ねぎは斜め切りにする。しめじとえのきたけは石づきを取って小房に分ける。にんじんは5ミリほどの厚さの輪切りにして、クッキー型で抜く。
- 鍋の中央に1.の大根おろしの2/3で山を作るように土台を作る。
- 大根おろしの土台の周りに他の野菜と豚バラ肉を盛り付け、だし汁を注ぐ。
- 4.の鍋の、大根おろしの土台の上に、丸く形を整えた残りの大根おろしをのせ、のりを切って顔を作る。
- 5.を火にかけて温める。野菜や肉に火が通ったら、大根おろしを崩しながら、ポン酢と柚子胡椒でいただく。
※締めはうどんや、焼いたお餅を入れたお雑煮がぴったりです。めんつゆで味を整え、うどんの場合は好みで玉子を落としてどうぞ。
クリームコーンのシチュー鍋
<材料(3~4人分)>
- 玉ねぎ……中2個
- にんじん……1本
- しめじ……1袋
- ブロッコリー……1株
- 青梗菜……2株
- ソーセージ……1袋
- 鶏もも肉……1枚
- クリームコーンの缶詰……1缶
- 牛乳……300cc
- コンソメ(顆粒)……大さじ1
- 塩……小さじ1/3
- 胡椒……少々
<作り方>
- ブロッコリーは小房に分け、茎は皮をむいて一口大に乱切りにして塩ゆでする。
- 玉ねぎは5ミリほどの厚さのくし切りに、青梗菜はざく切りに、にんじんは5ミリほどの厚さに切る(クッキー型で抜いてもOK)。ソーセージには切り目を入れる。しめじは石づきを取り小房に分ける。鶏もも肉は一口大の大きさに切る。
- スープを作る。ボウルに牛乳を入れ、コンソメと塩を加えて溶かす。さらにクリームコーンの缶詰を入れて混ぜ合わせ、胡椒を加える。
- 土鍋にの具材を入れ、2.のスープを入れて火にかけて煮る。火が通ったら出来上がり。
※締めはスパゲティがよく合います。残ったスープに半分に折ったスパゲティを加えて、袋に表示されているゆで時間茹でましょう。とろけるチーズと胡椒を振ってスープスパゲティの出来上がり。スープが足りなかったら、牛乳を加えましょう。
冬野菜たっぷり「キムチ鍋」
キムチ鍋は冬野菜との相性が抜群です。辛さも相まって体があたたまります。好みのキムチ鍋の素で冬野菜をたっぷり煮込んで召し上がれ。
【材料(4人分)】
- 豚肉(300g)
- 白菜(1/4株)
- 長ネギ(2本)
- 大根(15cm)
- 水菜(1束)
- ニラ(1束)
- 舞茸(1袋)
- しいたけ(6つ)
- 豆腐(1丁)
- キムチ鍋の素(4人分)
【作り方】
- すべての食材を食べやすい大きさに切る
- キムチ鍋の素の作り方どおりにスープを作る
- ニラ以外の食材を鍋に入れる
- 仕上げにニラを加えてひと煮立ちさせる
【ポイント】
ごま油やニンニクを入れると香りが引き立ち、より食欲をそそります。しめはラーメンがおすすめです。
調味料2つで「本格派おでん」
なんと調味料はオイスターソースと塩だけ!冬キャンプで本格派おでんを作ってみませんか?
【材料(4人分)】
- 手羽元(6本)
- 鶏もも肉(300g)
- 大根(15cm)
- こんにゃく(1枚)
- 練り物(好きなだけ)
- ゆでたまご(4個)
- ウィンナー(好きなだけ)
- 水(1000cc~)
- 塩(ひとつまみ)
- オイスターソース(大さじ3~)
【作り方】
- 大根は約2cm幅に輪切りにしたあと4等分にし、こんにゃくと鶏ももは食べやすい大きさに切る
- 鍋に、水・手羽元・鶏もも肉・大根・こんにゃく・塩を入れて30分程度ゆでる
- 2にウィンナー以外の食材とオイスターソースを入れて、火が通るまでゆでる
- 3に食べる直前にウィンナーを入れる
【ポイント】
出汁をだすために、必ず骨付きの鶏肉を入れましょう。水の量や食材によって味の濃さが変わるため、味見をしながらオイスターソースを加えてください。
鶏肉のうまみを堪能「参鶏湯(サムゲタン)」
特別感のある薬膳料理、参鶏湯はグルキャンでも好評間違いなし!3つのお手軽食材でキャンプでも調理できるシンプルレシピです。
【材料(4人分)】
- 手羽元(8本)
- 長ネギ(1本)
- 米(大さじ3)
- 水(1000cc~)
- 酒(大さじ3)
- ほんだし(大さじ1)
- 塩(小さじ1)
- おろしにんにく(大さじ1)
- おろししょうが(大さじ1)
【作り方】
- 鍋に水1000ccと手羽元を入れ、火にかける
- 沸騰したら米を入れて蓋をし、30分煮込む
- 煮込んでいる間に長ネギを斜め薄切りする
- 2に減った分の水を追加し、すべての調味料を加える
- 4に長ネギを加えて、ひと煮立ちさせる
【ポイント】
にんにくと生姜をすりおろすのが面倒なときは、チューブタイプを使用してもかまいません。チューブタイプを使う場合は、それぞれ大さじ1.5に増量するのがおすすめです。
あまり物の食材で「鍋焼きうどん」
ラクしておいしい鍋焼きうどん!参考までに材料を記載していますが、自宅にある食材で作ってみてください。
【材料(4人分)】
- ゆでうどん(4玉)
- しいたけ(4個)
- 長ネギ(1本)
- ほうれん草(80g)
- たまご(4個)
- かまぼこ(4枚)
- 揚げ玉(好きなだけ)
- めんつゆ(適量)
【作り方】
- ほうれん草は下ゆで、長ネギは斜め薄切り、しいたけは薄切りにする
- めんつゆの表記どおりの量を使って、鍋にうどんつゆを作る
- 2にたまごと揚げ玉以外のすべての食材を入れ、うどんも加えてゆでる
- 3にたまごを割り入れ蓋をして、好みの固さになるまで火にかける
- 揚げ玉をかける
【ポイント】
食材を薄く切ることで火のとおりを早くします。油揚げではなく揚げ玉を使えば、手間と時間を省けますよ。かまぼこと揚げ玉を入れると、食感を楽しめておいしさも倍増です。
材料2つで簡単「お汁粉」
夜食や朝食、おやつにぴったりなお汁粉でほっとひと息つきませんか?材料2つで誰でもすぐにできるお手軽レシピです。
【材料(4~6人分)】
- ゆで小豆缶(430g)
- 切り餅(6個~)
- 塩(小さじ1/2)
- 水(300g)
【作り方】
- 切り餅を6等分に切る
- 鍋にゆで小豆缶と水を入れ火にかける
- 鍋が沸騰したら弱火にし、とろみがつくまで煮る
- 3に切り餅を入れてやわらかくなるまで煮る
- 好みで塩を加えて混ぜる
【ポイント】
切り餅を小さく切ることで、すぐにやわらかくなります。ストーブやバーナーなどで切り餅を焼くと香ばしさも加わり、よりおいしくなりますよ。
本記事では紹介しきれませんでしたが、おいしい鍋メニューはほかにもあります。こちらの記事では「タラときりたんぽの鍋」を紹介しているので、ぜひご覧ください。
キャンプで鍋料理を食べた後はあったかデザートを堪能!
鍋料理を食べたあとはデザートを楽しみましょう。ここでは、冬のキャンプでおすすめのデザートを3つ紹介します。
焼きりんご
りんごを丸ごと1つ使う焼きりんごは食べ応えがあり、見た目も可愛いらしいスイーツです。アルミホイルで巻いてじっくり焼きましょう。
【材料(1人分)】
- りんご(1個)
- バター(大さじ1)
- 砂糖(大さじ1)
- シナモン(小さじ1/2)
【作り方】
- りんごを洗い、ヘタや種をスプーンやナイフで切り抜く
- くり抜いた穴に砂糖・シナモンを詰め込む
- バターを押し込むようにして詰め込む
- アルミオイルを2枚重ねて包み、直火で30分ほど焼く
【ポイント】
ときおり位置を変えて、満遍なく火にあてましょう。上にはちみつやレモン、アイスクリームなどをのせてアレンジを楽しむのもよいでしょう。
スモア
スモアはキャンプの定番デザートの1つ。作り方は簡単なのでみんなで楽しく作れます。
【材料(1個)】
- マシュマロ(1個)
- 板チョコ(1かけ)
- ビスケットまたはクラッカー(2枚)
【作り方】
- ピックに刺したマシュマロをほんのりキツネ色になるまで炙る
- ビスケット1枚の上にチョコを乗せる
- チョコの上に炙ったマシュマロを乗せ、マシュマロの上にもう1枚のビスケットを乗せる
【ポイント】
マシュマロはピックに刺して炙りましょう。割り箸でも代用できますが、火に近づくとマシュマロや割り箸が燃えてしまい危険なので、ピックを使用することをおすすめします。
また、ビスケットとチョコをオレオで代用してもおいしいですよ。
焼き芋
スキレットをカセットコンロで火にかけて、蓋をするだけでできる焼き芋です。ホクホクの焼き芋は冬空の下で食べると格別においしいでしょう。
【材料(1人分)】
- さつまいも(1個)
- バター(適量)
【作り方】
- さつまいもを洗い、スキレットにそのまま入れる
- スキレットに蓋をして、弱火で40分~1時間ほど焼く
- 均等に熱が入るように、10分に1回程度さつまいもの向きを変える
- 竹串がスムーズに刺されば完成
【ポイント】
スキレットはフライパン、カセットコンロは焚き火台などでも代用できますが、どれを使う場合も焦がさないように弱火で加熱しましょう。
キャンプで鍋料理をするときにあると便利なアイテム
ここではキャンプで鍋料理をするときにあると便利なアイテムを紹介していきます。使い勝手の良いツールを活用すれば、鍋料理を効率よく作ることができますよ!
パパッと料理を済ませて、食事の時間を楽しみましょう。
鍋つかみ ダルトン GLUTTON オーブン ミット
可愛らしい鍋や食器などで知られる、ダルトンのオーブンミットです。耐熱温度は200度と高く、熱々の料理の入った鍋も、やけどすることなく持ち運ぶことができます。
カラーもいろいろ揃っていて、好みの色を選べるのもポイントです。
卓上水切りトレー tower 角型
鍋料理の具材を器に盛るとき、お豆腐や、お肉などの水気・匂いが野菜にうつるのが気になる…と感じたことはありませんか?
そんなお悩みを解決してくれるのがこの水切りトレー。
トレーの中を3分割するインナートレーが付いており、きれいに分類して盛り付けることができるだけでなく、水切りもできるすぐれもの。
見た目もおしゃれで、複数のトレーを重ねて使えるので、場所も取りません。普段のキャンプのときにも、下ごしらえ中の素材の仮置きなどに便利です。
tower タワー お玉&鍋ふたスタンド
鍋料理をしている時に、置き場に困ってしまうのが、土鍋のふたや、取り分ける時に使う菜箸、そしておたまではないでしょうか。
タワー お玉&鍋ふたスタンドは、そんな鍋周りの小物をまとめて仮置きできるスタンドになります。
土鍋の重たいふたもしっかり受け止めてくれる設計になっていて、清潔さを保ちながら作業周りをスッキリまとめてくれるのがポイントです。