イギリスのオーガニック事情とは?
オーガニックとは、化学的な農薬などを使用せずに有機栽培で育てた農産物を表す言葉のこと。日本では身体に優しい食べ物、そしてセレブたちが注目する健康面でのトレンドというイメージを持っている方も多いかもしれません。
ヨーロッパではオーガニック文化が浸透しており、さまざまなオーガニックショップやスーパーがあります。
なかでもイギリスはオーガニックに関して古い歴史があることで知られていますが、日本とくらべてオーガニックの位置づけや意識に、どのような違いがあるのでしょうか?
環境問題を重視する
イギリスでは、「健康面を考慮してオーガニックを選ぶ」という意識はもちろん、最近では「化学的な農薬を使わない」という点からオーガニックを選ぶ方が増えています。
例えば、栽培時に使用する化学的な農薬や肥料は、土壌・水質・大気などに影響を及ぼすことがあるといわれていますが、化学的なものを使用せずに有機栽培したものを生活に取り入れることで、地球環境の維持に繋がるという考えがしっかりと根付いているのです。
このような例からわかるように、健康面を重視してオーガニックを選ぶ方が多い日本に対して、イギリスでは、地球の環境問題も意識してオーガニックを取り入れている方が多いといえるでしょう。
イギリスでのオーガニックの浸透率は?
イギリスでは、オーガニックスーパーやレストランが日本よりも多く存在し、食べ物からコスメまで、さまざまな側面において日常生活と密接な関係があります。
また、世界的にみてもアメリカ、ドイツに次いで3番目にオーガニック市場が大きい国といわれており、日常的にオーガニックを取り入れていることが分かります。
オーガニック認証「ソイルアソシエーション」
イギリスでオーガニックが広まったのは、「SoilAssociation(ソイルアソシエーション)」といわれるオーガニック認証機関が1946年に設立されたことがきっかけといわれています。
このソイルアソシエーションとは有機農産物の検査・認証する機関のことで、人工ナノ物質の使用禁止や、過去5年以内に遺伝子組み換えした製品を生産していないことなど厳しい基準が設けられています。
また、農家のオーガニック農法への転換のサポートや学校給食の見直しプログラムの考案など、積極的にオーガニックを推奨する団体としても知られています。
イギリスでのオーガニックの価格
世界的に見てもオーガニック商品が多いイギリス。日本では、オーガニックの商品というと少し高価なイメージが強いでしょう。
イギリスでもオーガニックは、少し高級な商品という位置付けにはなりますが、日本と比べてオーガニックが身近であるため、さまざまな商品を気軽に手に入れることができます。
通常のスーパーなどでもオリジナルのオーガニックブランドを展開しているところがあり、その価格帯は通常の商品の2~3割増しといったところ。日本と比べて手に取りやすい価格帯となっています。
オーガニック商品の定期便
イギリスでは、オーガニック商品を定期便などで取り寄せることもできます。
食品類はもちろんのこと、コスメやヘアケア商品などを定期便で送ってくれるオーガニックショップもあります。
また、月ごとにおすすめのオーガニック商品が送られてくるところもあり、自宅にいながら、さまざまなアイテムを試すことができるようです。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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