北海道のホエールウォッチングは一味違う
日本国内には北から南までイルカやクジラと出会えるエリアが多数あり、シーズンになると各地でホエールウォッチングが盛んに行われています。
なかでも北海道では野生のシャチやアザラシ、珍しいカマイルカなど、ほかのエリアでは決して見ることのできない貴重な生物と出会えることができます。
とくに、知床のシャチは大人気!シーズンになればウォッチング船は満員になるほどです。
野生のシャチを一度でいいから見てみたいという人は、北海道へ行けば夢が叶うかもしれませんよ。
シャチは海の王者!
シャチは海の生態系の頂点に立つ「海の王者」と呼ばれています。世界の海域に生息し、天敵はおらず、寿命は60~80年。最大で全長9mにもなるハクジラの仲間です。
あの危険なサメと言われるホオジロザメも、狩場にシャチが現れただけで逃げ出してしまうといわれています。
そんなシャチは毎年4月の終わり頃に知床・羅臼の海にやってきます。頻繁に目撃されるのは知床半島と国後島の間にある室蘭海峡で、2~3ヵ月の間はこの海峡に止まり7月の終わりにはまたどこかに去っていきます。
シャチが知床にやってくる理由は、捕食や繁殖などさまざまな説があります。しかし詳細は解明されておらず、その生態は未だに謎に包まれているのです。
北海道でホエールウォッチングを楽しもう!
北海道でホエールウォッチングが楽しめるエリアとツアーを紹介します。そのエリアで会える海洋生物の時期も合わせてお知らせするので、タイミングを逃さず楽しめますよ!
野生のシャチに会える「知床半島・羅臼」
知床半島の羅臼は、日本で唯一シャチのホエールウォッチングが体験できるエリアです。
北海道と国後島の間にある室蘭海峡は、流氷で運ばれたプランクトンに魚が集まり、シャチをはじめイシイルカやマッコウクジラなど多種多様なクジラ類が訪れます。
また、ウォッチングクルーズ中に望める知床連山や国後島の壮大な景観も楽しめるポイント!
海上は非常に寒いので防寒着は必需品です。真夏でも気温が20℃に達しないことが多いので長袖の上着で参加するようにしましょう。
見られるクジラの種類と時期
シャチ | 4月下旬〜7月上旬 |
イシイルカ | 5月〜9月 |
マッコウクジラ | 7月中旬〜9月 |
ツアーのスケジュールと人数
1日最大4回のウォッチング船が出航しています。最小催行人数は5名で、1回あたり約2時間半のツアー。9~10月は1日2便になります。
ツアー詳細:知床ネイチャークルーズ
流氷の町「網走」でクジラに会う
流氷の町として知られる網走は、オホーツク海の捕鯨基地として100年以上もの歴史があり、多くのクジラ類が回遊しています。
豊かなオホーツク海の生態系を観察できる網走のウォッチングツアーでは、クジラ類はもちろん、ゴマフアザラシやクラカケアザラシなど多様な海洋生物に会えるのが特徴です。
最近はナガスクジラの目撃が増えており、とくに5~6月は高確率で観察されています。 北海道の大自然を楽しむプレミアムな クルーズは4月から10月まで運行しています。
見られるクジラの種類と時期
ミンククジラ | 4月〜6月 |
ナガスクジラ | 5月〜6月 |
ツアーのスケジュールと人数
1日2回のウォッチング船チパシリ号が出航しています。最小催行人数は4名で、1回あたり2時間半~3時間のツアーになります。
ツアー詳細:あばしりネイチャークルーズ
貴重なカマイルカに会える「室蘭」
室蘭周辺の噴火湾は、年間を通して穏やかな海況で道内でも優秀な漁場になっています。餌が豊富なため、国内で数少ないカマイルカの出産と子育ての場にもなっています。
初夏には1,000頭をこすカマイルカが来遊し、出産と子育てをしながら過ごします。運がよければ親子連れが目撃できることも!
室蘭港から北海道の三大岬のひとつである地球岬沖合を回るウォッチングツアーは、イルカと海鳥による餌取り共演やオスとメスのハイジャンプ大会、ママと赤ちゃんの親子イルカなど見所満載です。
会えるクジラの種類と時期
カマイルカ | 6月〜8月中旬 |
イシイルカ | 6月 |
運が良ければキタオットセイやクジラ類も!
ツアーのスケジュールと人数
6月~8月の期間限定で1日2便のウォッチング船が出航しています。最小催行人数は5名で、1回あたり約2時間半のツアーになります。
ツアー詳細:むろらんクルージング
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。