オリンピックの新競技、スポーツクライミングとは
東京オリンピックより新競技になったスポーツクライミングは、
- ボルダリング
- リード
- スピード
この3つの競技の総合成績で競います。道具をつかわずに登る「ボルダリング」は、知っている人も多いでしょう。
「リード」は、制限時間内に12mの壁のどの高さまで登れるかを競い、「スピード」は、すでにホールドの位置などが周知された15mの壁を同時に2人で登り、その速さを競います。
オリンピックでは、3種目の合計点で順位が決まります。クライマーもボルダリングとリードは得意だけど、スピードは苦手というように得意不得意があるため、どの国にもメダル獲得のチャンスがあるわけです。
次に、オリンピックで注目の海外の代表選手を、ご紹介しましょう。
スポーツクライミングで注目の海外男子オリンピック代表選手
スポーツクライミングのオリンピック選手は、たくさんいるのですが、そのなかでもとくに注目したい3人の選手をご紹介します。
ヤコブ・シューベルト選手(オーストリア)
(画面左の選手)
オーストリアのヤコブ・シューベルト選手は、ワールドカップやクライミング世界選手権の優勝や上位入賞の常連であり、10年以上もリード界の王者ともいえる存在です。
日本好きなことでも知られる選手で、2018年の世界選手権では、リードだけではなく、3種目で争うコンバイドでも優勝経験があり、オリンピックでも優勝候補の筆頭ともいえる選手です。
アダム・オンドラ選手(チェコ)
アダム・オンドラ選手といえば、15歳にして世界最高難度であるスイスのドリームタイムV15 を初めて1日で登はんしたこともある天才クライマーです。
もともとオリンピックの競技として、クライミングを3競技で争う総合スポーツとすることにあまり賛成ではないということもあり、リードは自信があるものの、ボルダリングやスピードなどは、オリンピックに向けて猛練習中だといいます。
子供のころから神童といわれた彼が、どのぐらいまで上位に入れるのか、とても興味深いです。
アレグサンダー・メゴス選手(ドイツ)
(画面左の選手)
アレクサンダー・メゴス選手は、6歳のときからクライミングをはじめ、世界初の5.14B(8C )のルートを17歳の時に完登しています。
ユースチャンピオンとしても活躍していて、現在ではドイツのクライミングけん引する世界最強のクライマーのひとり。
彼をひと言で表すと、ストイック。翌日に大切な大会があろうがなかろうが、関係なく練習に励む、努力派の選手です。金髪に青い目のキュートな容姿も注目されること間違いないでしょう。
スポーツクライミングで注目の海外女子オリンピック代表選手
日本選手も美人クライマーが多いといわれますが、海外の選手を見ても、美人ぞろいです。もちろん実力も折り紙つきの3人をご紹介します。
ヤンヤ・ガンブレット選手(スロベニア)
ヤンヤ・ガンブレット選手といえば、金髪に細身の長身で、モデルのように輝く美貌でも有名な選手です。
クライマーとしてはバランス感覚とスキルが抜群な選手で、リーチの長い手足をつかってどんな壁もスルスルと登っていきます。
ボルダリングとリードを得意としていますが、苦手なスピードをどこまで改善してくるかがオリンピックでの見どころです。
ショウナ・コクシー選手(イギリス)
ショウナ・コクシー選手は、キュートな笑顔で魅了するイギリスのトップクライマーです。
女性では世界でたった数人しか完登したことがないという、世界で3番目の難易度を誇る8B+を完登。2019年のクライミング世界選手権のコンバインドでは3位を取得しています。
オリンピックでは、スピードにフォーカスを当てたメニューをこなしているといい、見どころはこの成果がどのぐらいみられるかというところです。
エリーズ・スーザンティ・ラハユ選手(インドネシア)
(画面左の選手)
エリーズ・スーザンティ・ラハユ選手は、ヒジャブで頭を覆っている姿が印象深いインドネシアのトップクライマー。
2019年10月のワールドカップにて、スピードで6.99秒という世界記録を打ち出しています。
スピード競技だけではなく、ボルダリングやリードでも、上位に入る実力派で、オリンピックでも間違いなくメダル候補の1人といえます。
(2020年4月現在の情報です)
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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