なぜフリーダイビングには呼吸法が大切なの?
自分の呼吸のみで潜水するフリーダイビングは、より安全に長い間水中を楽しむために正しい呼吸法をトレーニングすることが大切です。
とくにフリーダイビングをはじめたころ、体のコントロールをしにくい水中環境に加えて普段使い慣れていないマスクや口呼吸などにストレスを感じ、なかなか水中時間が伸びないと悩んだことはありませんか?
このように海やプールでフリーダイビングをするとき、ストレスや不安を抱えているとさらに呼吸が浅くなり息が続きません。
フリーダイビングのための呼吸法を身に付ければ、肉体的、精神的にリラックスできるようになり少しずつ水中で息が続くようになります。フリーダイビングでは正しい呼吸法を使ってリラックスすることがとても重要です。
フリーダイビングに使われる3つの呼吸法
フリーダイビングで使われる、ひと息でより長い時間を泳げるように工夫された潜水前の3つの呼吸法をご紹介します。
①パッキング(カープ)
肺活量を増やすために、これ以上息を吸えないという限界からさらに空気を飲み込むように肺に送り込む呼吸法。肺を痛めるリスクがあります。
②ハイパーベンチレーション
体内の酸素を減らして息をしたくなる衝動を遅らせるための、1秒吸って1秒吐くという過呼吸法。ブラックアウト(気絶)のリスクがあります。
③腹式呼吸
緊張を解き心拍数をできるだけ下げるために、3秒吸って9秒吐くペースの呼吸法。
呼吸をコントロール
フリーダイビングに使われるパッキング、ハイパーベンチレーションはプロ向けの危険を伴う呼吸法なので、フリーダイビングの指導者の監督のもと練習する必要があります。
フリーダイビングをはじめた方は、まず腹式呼吸をトレーニングして呼吸をコントロールできるようになることが大切になります。
フリーダイビングの呼吸法のためにどんな練習方法があるの?
フリーダイビングでの呼吸法をトレーニングするというと、どれだけ息を止めておくことができるのか、何度もタイマーとにらめっこをして練習するイメージが湧きませんか?
フリーダイビングをはじめたばかりの方は、肺活量の強化をすることより心も体も完全にリラックスできるようになる呼吸法を身に付けることが大切。
そこでオススメなのが、ヨガを使った呼吸練習です。 フリーダイビングのトップアスリートも使うヨガには柔軟性、リラクゼーション、瞑想などフリーダイビングには欠かせない要素を得ることができるからです。
ヨガで実践されている呼吸法には、フリーダイビングに必要な肺に酸素を取り込む動きや、身体をリラックスさせて空気消費量を改善するメソッドなどのメリットがあります。
おうちではじめよう!ヨガを使った呼吸法の練習
呼吸練習①腹式呼吸
腹式呼吸はフリーダイビングの前に心拍数を下げることができるので必ず習得したい呼吸法です。
意識をせずに普段おこなっている呼吸は肺の上だけを使った浅い呼吸ですが、腹式呼吸をトレーニングしていれば、肺の下の筋肉(横隔膜)を鍛えることができるので、フリーダイビングに欠かせない呼吸法です。
吸った息の倍の長さを吐きながら、お腹に手を当てるなどして横隔膜をしっかり広げていることを意識しながらゆっくりと10回〜15回ほど繰り返します。
フリーダイビングで取り除きたい不安や緊張、ストレスも落ち着かせてくれるので、家にいるときや外で太陽や風を浴びながら毎日意識して取り組んで行きたいですね。
呼吸練習②ヨガ
ヨガには目的に合わせたたくさんのスタイルがありますが、ここでははじめての方でもカンタンにできる太陽礼拝をベースとしたフローヨガを紹介します。
深い呼吸で体に酸素が流れるのを感じながら、流れるようにヨガのポーズをすることで、姿勢を正して柔軟性を高めたり、ストレス軽減などの効果があります。
フリーダイビングでは大きなフィンや長いフィンを足につけてはじめは動きづらく感じますが、ヨガを習慣化することで水中で体をしなやかに動かせるようになるのでオススメです。
フリーダイビングにいく日でも、行かない日でもオススメの時間帯は朝のヨガです。凝り固まった体がほぐれて気持ちがいい朝をスタートできますよ。
呼吸練習③瞑想
瞑想は自分の心と向き合い、集中力を高めることによって緊張をほぐすことができます。
フリーダイビングでは水中で呼吸ができない不安やストレスが常にありますが、潜水前に瞑想をすることによってメンタル強化の効果があるのでオススメです。
目を閉じあぐらをかいてゆっくりと呼吸。簡単そうに見えますが、トレーニングをしていないと雑念がよぎり、無になることが難しい!1日に5分から15分を目安に集中できる環境で、習慣化することをオススメします。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。