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スキーをもっと上達させたい、スキーを上手に滑るコツが知りたいと思う人は多いのではないでしょうか。本記事では、スキーの技術を向上させるための重要な動きや感覚に焦点を当てています。さらに、安全に楽しむためのポイントもあわせて紹介していきます。

【初心者が持っておきたいスキーのアイテム】を先に見たい方はこちら

初めてスキーをすると、思ったよりうまく滑れないと思うひとは多いかと思います。スキーを上達させるためのコツは自分がどのように体を動かしているのかということを理解して、適切な体の使い方をすることです。今回は、スキーの上達に関わる4つの動きのコツとポイントについてまとめて紹介します。しっかりと動き方のコツを理解することで、スキーを存分に楽しめることでしょう。

さらに初心者が持っておきたいスキーのおすすめグッズについても合わせて紹介します。初めてのうちは転ける機会も多く、濡れて、寒さが厳しくなることもあります。そういった時に重要となるのが、スノーウェアなどのグッズです。今回の記事を参考にして、機能性やファッション性など様々なことを考慮して、自分にピッタリのグッズを選択するようにしましょう。

スキーの上達のコツに関わる4つの動きとは?

4つの動き
  • スキーの下り斜面側に体重をかける
  • 上り斜面側の足に圧力をかけてターンを始める
  • ターンの外側の足へ体重を多く移動させる
  • 谷側の足へ体重を移動し、反対方向に滑る。

スキーの下り斜面側に体重をかける

スキーの下り斜面側に体重をかけて滑ることは、滑走時の非常に重要な動きです。この動きによって自然とスピードが出ます。また、スピードのコントロールに意識を向けるのも重要です。

初心者はしばしば体重を後ろにかけがちですが、これはバランスを崩しやすい体勢です。斜面に向かって体を傾けることをしっかりと意識しましょう。

上り斜面側の足に圧力をかけてターンを始める

スキーでターンを行う際、上り斜面側(山足)に圧力をかけることがポイントです。圧力をかける動作によってスキーのテールが開くため、滑る方向を効率的に変えられます。

上り斜面側に加圧することで、スキーのエッジが雪面にしっかりと食い込みます。これにより、ターンの初めの段階で方向転換をスムーズに行えるようになります。

ターンの外側の足へ体重を多く移動させる。

滑走のコントロールにおいて、ターンの外側の足へ体重をかけることも重要です。ターンを始めると、自然とターンの外側の足に体重がかかります。これによってスキーの安定性が高まるため、滑走中のバランスが保たれます。

ターンの外足へ体重を移動する際は、スキーのエッジを雪面にしっかりと押し付けましょう。

谷側の足へ体重を移動し、反対方向に滑る。

ターンを終える際は、谷川の足へ体重を移動させます。これによって、ターンの終盤には意識的に体重を谷側の足にシフトできます。さらに、滑走の方向を元とは逆の斜滑降に向けられます。

この体重移動は、スキーのエッジを雪面から離し、新しい滑走ラインにスムーズに移行するために不可欠です。

この動作は、連続でターンを行って滑る際に特に有効です。

スキーの上達のコツに関わる4つの感覚とは?

スキーの上達には、上にあげた4つの動きにくわえ、さらに4つの感覚が必要です。

4つの感覚
  • 角付け感覚
  • 荷重感覚
  • 足の運動感覚
  • 雪面感覚

角付け感覚

スキーのエッジを効果的に使う感覚です。スキーのエッジを雪面に立てたり、乗ったりする際の感じを意識することで、滑走中のスキーの挙動をより良くコントロールできるようになります。

角付け感覚を身につけることで、ターン時の精度が高まり、安定した滑りができるようになります。

荷重感覚

足裏に荷重をかけ、雪面に圧を与える感覚です。足裏全体で雪面に圧を加えてスキーの反応を感じ取ることで、滑走をコントロールできます。

荷重感覚は、滑走中のバランスを保ち、ターンの際のスキーの動きをスムーズにします。

足の運動感覚

足全体で雪面を踏みしめる感覚です。スキーの操作における足の動きの重要性を理解し、滑走中の安定性やターン時の動作を最適化するのに役立ちます。

足全体を使ってスキーを動かすことで、より自由に滑走の方向を変えられるようになります。

雪面感覚

雪面との接触をとらえ、その反動を利用する感覚です。スキーが雪面とどのように触れているかを感じ取ることで、雪質や斜面の傾斜に応じた適切な滑り方を見つけられるでしょう。

雪面の状態に合わせて動きを変えることで、より効率的かつ楽しいスキー体験ができるでしょう。

これらの感覚を理解し、練習を通じて身につけることが、スキーの上達へのコツです。それぞれの感覚を意識して滑ることで、より高い技術レベルへ到達できるでしょう。

スキー上達:4つの動きと4つの感覚をつかむには3日間必要

スキー 上達

4つの動きと4つの感覚をつかむためには、最低でも段階を踏んだ3日間の練習が必要です。

講習1日目と比較し、3日目に優位に足感覚が高まったことが明らかとなった。

児玉(2001)は、カービングスキーの登場により、初心者でも3時間でパラレルターンできるようになることを紹介しているが、カービングターン講習における学習者の主体的な運動感覚の獲得からみれば、少なくとも3日間の時間を要すると言えよう。

出典:岡本泰斗,荒木恵理,中野友博(2005).カービングターン講習における足感覚の変化 教育実践総合センター研究紀要,14:105-112.

と、いっています。

上記に記されているように、動きのなかで感覚をつかむためには、最低でも3日間の期間が必要です。さらに、動きをマスターするためには段階的な練習が欠かせません。

スキーの板の感覚は楽しさにつながる

スキー板の感覚は、スキーをしているときの楽しさと関わりがあります。

楽しさとパフォーマンスの関連性は、スポーツ心理学の分野で数多くの研究がされています。そして、楽しさはパフォーマンスの向上に関わりがあるといわれています。

岸らの研究では、上記であげたスキーにおける4つの足感覚と感情について調査をしています。

特に初心者の足感覚については「初心者においては、すべての因子で1日目から3日目の間に変化は認められず、4日目に1~3日目に比べて有意に高くなっている。」

足感覚と感情については、「ポジティブ得点の主効果の分析では、初心者において1日目より2日目以降が高くなり、2日目と3日目よりも4日目が高くなった。

ネガティブ得点の主効果の分析では、初心者、中級者ともに3日目よりも4日目が有意に低下している。」

出典:岸順治・揖斐祐治・品田直宏・田中透・久我アレキサンデル(2017).スキー実習における足感覚とポジティブ・ネガティブ感情の変化 岐阜経済大学論集,50(3):27-37.

つまり、4つの足感覚が高まることは、楽しいや面白いといったポジティブな感情につながります。

そのため、足の感覚を意識してスキーをすることはとても大切です。

 

スキーの上達は安全を守る

スキー 上達

足の感覚を意識したスキーは上達につながり、安全性を高めます。スキーヤーの怪我の状況を調査した研究では、下記のように述べられています。

「発生原因は自己転倒30例(66.7%)、スキーヤーとの接触2例(4.4%)、スノーボーダーとの接触2例(4.4%)、その他9例(20%)、記載なし2例(4.4%)と自己転倒が多数であった。」

出典:田久保興徳,橋口淳一,喜多義邦,藤田裕,片岡弘明,西川淳一,出雲幸美,木村隆(2017).滋賀県スキー指導員に対するスキー障害調査-最近3年間の傾向- スキー研究14(1):37-42.

自己転倒の原因の多くは、スピードのコントロールを失うことです。

そのため、足の感覚を発達させてスキーの技術を向上させることで、自己転倒の防止につながるでしょう。

スキー初心者におすすめの滑り方とコツ

スキーを始めたけれど、正確な滑り方が分からなくて上達への道が見えない…そんなスキー初心者のために、おすすめの滑り方とコツを紹介します。

ボーゲン

スキー初心者にとって最も基本的な滑り方には「ボーゲン」があります。

ボーゲンとは、いわゆるハの字での滑り方で、スキー板のトップをそのままにしてテールを開く滑り方です。この滑り方により、板と地面との間に摩擦が生じ、傾斜のある雪山でも自然に減速しながら安全に滑ることが可能になります。

ボーゲンを行う際には、太ももの内側に力を入れてハの字を保持します。また、前傾姿勢を維持することも重要で、前傾姿勢のまま膝を柔らかく使いかかとを広げて、バランスをとりながら滑ることを意識するといいでしょう。膝を伸ばし切ってしまうと重心のコントロールが難しくなるため、少し曲げた状態で滑ると滑りやすくなります。

スキー場に行ったらまず、ゲレンデの傾斜が少ない場所でボーゲンで滑り降り、そのまま停止するという動作を繰り返してみましょう。

パラレルターン

パラレルターンは両足のスキー板を平行に保ちながら滑る方法です。このターンを行う際には、曲がる方向と反対側のエッジを立ててSの字でカーブを行います。

コツとしては、ターンを始める前に、山側のスキー板に体重を移します。これは、ターンを支配する外足荷重の原則に従っています。

つまり、体重の大部分をターンの外側のスキー板にかけることです。

次に、山側スキーのエッジの角度を緩め、スキーを雪面に対してフラットにすることで、横滑りを生じさせスキーの方向を変えるための動きがスムーズになります。

同時に、上半身を谷側に向けてねじる動作を行います。これにより、ターンが始まります。ここでのポイントは、ターン中も山側のスキーにかけ続けることです。

このように、スキーのエッジのコントロールと体重の適切な移動をすることでパラレルターンを成功させることができます。

カービングターン

カービングターンはパラレルターンの一種であり、足を揃えた状態でスキーのエッジを立てて滑るターンです。これはスキー板を横滑りさせるのではなく、エッジを雪面に押し付けてターンをする方法です。

コツとしては、膝を曲げて前傾姿勢を取ることが重要です。前傾姿勢を取ることで、重心を前方に保ちながらもスキー板のエッジを雪面にしっかりと押し付けることができます。

上半身の軸はできるだけ動かさずに、膝を柔軟に使ってターンの動きを支えます。また、スキー板をあまり動かさずに足の裏で斜面を押し付けるように意識することで小さなターンを描くことができます。

カービングターンにおいて重要なのは、外足の使用です。外足とはターンの外側になる足のことで、外足のエッジを効果的に使用することがターンの成功の鍵となります。内足にはあまり体重をかけず、外足に体重をしっかりと移動させることで、スムーズなカービングターンが可能になります。緩斜面での練習では、外足に全体重をかけることを意識し、内足を浮かせるようにすると感覚をつかみやすくなります。

カービングターンはスピードを伴うため、ゲレンデでの練習では周囲に十分注意し、人のいない場所で行うことが重要です。

スキーでの安全な止まり方とコツ

スキーでの止まり方は、主に二つの方法があります。

ハの字で止まる

ボーゲンでの止まり方は、スキー初心者に特におすすめされる方法です。この技術では、スキー板のトップをそのままに、テールを徐々に広げていくことでスピードを落とし、最終的に停止します。重要なのは、板を急に開かないことです。急な動きは転倒や怪我の原因になりますので、角度をゆっくりとつけて徐々に減速しましょう。ただし、斜面の傾斜によってはこの方法だけでは止まれないこともあります。

綺麗に止まるコツは、スキー板を履くときにビンディングのヒールピースを強く踏むようなイメージを持つことです。この動作を行うことで、スキーのテールを外側に押し広げ、効果的にブレーキがかかります。重要なのは、この際にスキーのトップが重ならないようにすることです。トップが重なると、バランスを崩しやすくなります。

また、スキーのテールを広げる際には、左右均等に力を入れることが大切です。左右どちらかに偏った力の入れ方をすると、不均衡なブレーキがかかり、思わぬ方向に滑走することがあります。均等に力を入れることで、スムーズかつ安定して止まることが可能になります。

板を横向きにして止まる

板を横向きにして止まる方法もありますが、この方法は慣れていないと雪との摩擦で急停止し、上半身が前に吹き飛ぶリスクがあります。

この方法は上級者向けの方法ではありますが、コツとしては膝を柔軟に使いながら、スキー板を2本とも斜面に対して丁寧に揃えるように意識することや、足の裏で雪面を踏みしめるような体重操作を行うこと、雪に板が取られて制御が難しくなった場合には、軽くジャンプして空中で板を揃えるというテクニックを身につけることが挙げられます。
慣れないうちは、傾斜が緩やかなコースで練習することがおすすめです。最初は難しいかもしれませんが、練習を重ねることで、安全に止まる技術を身につけることができます。

スキーでの正しい曲がり方の方法とコツ

スキーでの正しい曲がり方をマスターすることは、スキーの楽しさを最大限に引き出すために非常に重要です。ここでは、スキーでのターンを3つの簡単なステップに分けて説明します。

ポジションを確立する

スキーでのターンの基礎となるのが、正しいポジションの確立です。スキーにおいてバランスを取りやすい正しい姿勢とは、頭とかかとを結んだ線が斜面に対して垂直になるような姿勢です。

緩やかな斜面にハの字で立ち、正しいポジションを維持しながら斜面を斜めに滑る「斜滑降」を行います。この正しいポジションはスキーの全ての基本であり、特にターンをする際にも重要です。

外側の足に体重をかける

ターンをする際のコツは、外側の足に体重をかけることです。曲がりたいポイントに来たら、ターンの外側になる足に体重をグッと乗せます。体重をしっかりと乗せることで、スキー板が自然に曲がり、ターンが実現します。

曲がり終わったら再び斜滑降に戻り、この動作を繰り返します。体重をかける際の力加減によって、ターンの大きさや速さが変わるため、これも慣れと経験で習得していく必要があります。

目線を意識する

滑りながらの目線の位置も大切です。常に進行方向を見据えることで、バランスを保ちやすくなります。ターンをする時も、曲がりたい方向をしっかりと見ることで、自然な体の動きが促されます。

足元を見るのは避け、前方をしっかりと見ることで、美しく、安全にスキーを楽しむことができます。

足を曲げすぎないようにする

ターンをする際に正しいポジションを取ると、足首、膝、股関節の3箇所が適度に曲がるはずです。
しかし、膝が内側に入りすぎて「くの字」になる滑り方は避けるべきです。
この姿勢では力が分散してしまい、効率よくターンすることができません。また、このような変な姿勢で滑る癖がついてしまうと、後で矯正するのに時間がかかります。早めに正しい姿勢を身につけることが重要です。
また、体ごと曲げようとするのもNGです。

体をひねることでターンはできるかもしれませんが、これはポジションの崩れや安定感を失ってしまうことにも繋がります。

スキー初心者が滑る時に注意しておきたいポイント

緩斜面での基礎練習

初心者は、ゲレンデデビューをする前に緩斜面での基礎練習を行いましょう。基礎練習を行うことで、スキー板やその他の装備に慣れ、基本的なスキーの動きを学べます。

初めてのスキーでは、スキー板を履くだけでも一苦労です。スキー板・ストック・ブーツなどの必要なアイテムを借りたら、最初は平らな場所でスキー板の履き方を練習しましょう。

板を平行に並べ、ブーツの底についている雪を落とします。その後、ビンディングの先端にブーツのつま先を合わせ、後ろの金具にかかとを強く踏み込んでスキー板を装着します。

スキー板を履いたら、緩やかな斜面で歩き方を練習してください。平地での移動は、すり足で歩くことになります。ストックをブーツの横につきながら、やや前傾姿勢をとるとスムーズに進めるでしょう。

斜面での移動時は、スキー板を斜面に対して平行にし、横歩きで進む必要があります。谷側から山側へ移動する際は、スキー板のエッジを斜面に垂直に立て、山側の足に重心をかけると安定します。

初心者が安全にスキーを楽しむためには、これらの基本技術の習得が不可欠でしょう。

リフトの乗り方

リフトを安全に利用するためには、正しい乗り方を知ることが重要です。以下では、リフトの乗り方の基本ステップを説明します。

まず、前の人がリフトに乗車したら、自分の番が来るまでに乗車位置まで進みます。乗車位置で後ろを振り返り、リフトが足元まで来たらゆっくりと着席します。

着席後はすぐにセーフティーバーを下ろし、安全を確保します。回ってくるリフトの外側の方が、乗車位置までの移動距離が短いため乗りやすい点を覚えておきましょう。リフトが足に当たる前に着席することで、スムーズに乗車できます。

リフトが足に当たっても痛くないので、こわがらずに奥まで座ることが大切です。また、乗車中はストックや手袋、帽子などを落とさないように注意しましょう。

転倒した際の立ち上がり方の習得

転倒した際の適切な立ち上がり方の習得は、スキーを安全に楽しむ上で非常に重要です。以下で、スキーで転倒した時の立ち上がり方のポイントを説明します。

まず、正しく転倒できた場合、山側の手で斜面を押して体を起こします。この時、山側のスキー板のエッジを斜面に立てておくことで、起き上がり時の安定性が向上します。立ち上がる際は、谷側のストックを地面につけることで、バランスが取りやすいでしょう。

また、転んだ時にスキー板のトップが谷側を向いていると立ち上がりにくいため、スキー板が斜面に対して平行になるように体勢を整えることが大切です。この体勢であれば、よりスムーズに立ち上がれます。

スキー板に慣れてきたら、リフトに乗り、初心者用の緩やかな傾斜のコースで練習を開始しましょう。最初はゆっくりとしたペースで滑ることを心掛け、基本的な技術と転倒時の対処法を身につけることが重要です。

スキー場でレンタルできないものの確認

多くのスキー場ではレンタルできるグッズもありますが、レンタルできないものも多く、事前に確認しておく必要があります。

  • 帽子…スキーを楽しむ際には、頭や顔周り、耳を冷えから守るために帽子を用意しましょう。耳までしっかり覆える帽子がおすすめです。デザインも豊富にありますので、お気に入りのものを選び、気分を上げて滑りましょう。
  • ゴーグル…雪や風から目を守るために、ゴーグルの用意が必要です。特にUVカット機能付きのゴーグルは、紫外線から目を守るのに役立ちます。
  • グローブ…手を寒さから守るだけでなく、ケガ予防にも役立ちます。防水性のあるスキー・スノボ用のグローブを選びましょう。ミトンタイプは保湿性が高いですが、細かい作業がしにくいため、5本指タイプがおすすめです。

スキー用品は正しく持つ

スキー板を持つときはエッジに注意が必要で、これはスキー板の両端に付いている金属の部分を指します。金属製で角があるため、手で触れてスライドさせると切れる可能性があり、実際に何度かエッジで手を切ってしまうことがあります。素手でスキー板を持つのは非常に危険なので、グローブを着用した状態で持つようにしましょう。

スキー板を持つ際には中央部分をしっかりと握り、エッジ部分には直接触れないように注意が必要です。また、スキー板を持ち運ぶ際は周囲の人に迷惑をかけないように注意し、安全に配慮して行動することが大切です。

座り込みは危険なので特に注意

初心者は特に転倒することがよくあります。しかし、転倒した際にコース上に座り込むことは避けるべきです。座り込んだままでいると、他の滑走者に迷惑をかけるだけでなく、自身が思わぬ事故に巻き込まれる危険性があります。

バランスを崩し始めた時、できればそのままコースの端によけて転倒するのがベストです。

万が一コースの真ん中で転倒してしまった場合は、できるだけ速やかにコースの端に移動することが安全です。また、凹凸のある場所や上から見えにくい場所には特に座らないようにしましょう。これらの場所は、ハイスピードで滑り降りてくる上級者からは見えにくい場合があります。

スキーが上達してきたら挑戦したい滑り方:シュテムターン

スキーが上達してきたら挑戦したい滑り方の一つが「シュテムターン」です。この技は、足の開く角度を変えることでカーブをかける技術であり、似たような技に「プルークターン」がありますが、シュテムターンとプルークターンはいずれも足をハの字にして両膝を内側に入れることでカーブをかけます。

シュテムターンのやり方は、足を山開き、谷開き、両開きの3つの種類に開くことで滑る走法です。これに対してプルークターンは、体重移動だけでターンができる初心者向けの技です。

シュテムターンでは、ターンで最も重要な外足から外足への体重移動がうまくできないと、スキーの板に力が入らず、プルークターンのような回転力になってしまいます。しかし、うまくいけばシュテムターンから「パラレルターン」への技転換ができ、より高度な滑りを楽しむことができます。

初心者が持っておきたいスキーのおすすめグッズ

保温性の高いスノーウェア

スキー中はウェアに雪が付着し、それが溶けて濡れることは避けられません。雪が溶けた水が身体に触れると熱が奪われ、特に寒い雪山では大きな問題となり得ます。そのため、スノーウェアには高い保温性や防水性が求められます。

スノーウェアを選ぶ際には、動きやすさや通気性も重要なポイントです。活動中に発生する汗を外に逃がす通気性の良い素材を選ぶことで、快適な着心地を維持することができます。肌触りの良い内側の素材や、動きを妨げないデザインも、長時間のスキーを楽しむ上で重要です。

①phenix(フェニックス)「【MENS】スキーウェア アウタージャケット トップス WINDSTOPPER® プロダクト by GORE TEX LABS 」

phenix(フェニックス)「【MENS】スキーウェア アウタージャケット トップス WINDSTOPPER® プロダクト by GORE TEX LABS 」
phenix(フェニックス)「【MENS】スキーウェア アウタージャケット トップス WINDSTOPPER® プロダクト by GORE TEX LABS 」

国内ブランドのphenix(フェニックス)が手がけているスキーウェアです。透湿耐水性能に優れた「WINDSTOPPER® PRODUCT by GORE‑TEX LABS」を使用しているのが大きな魅力です。また、フィールドの状況に合わせてベストとフードを着脱できるのも特徴です。ゴーグルポケットやパスポケットなどのポケットも豊富ですよ。

②DESCENTE(デサント)「【SKI】S.I.Oインシュレーションジャケット」

DESCENTE【SKI】S.I.Oインシュレーションジャケット
DESCENTE【SKI】S.I.Oインシュレーションジャケット

湿度をコントロールし、身体を常にドライに保てると謳っているスキーウェアです。衣服内の空気の流れを促進することで快適に着続けられるのが特徴です。炭素系無機物質を練り込んだ素材が、太陽光を吸収して効率よく熱に変換します。また、ミッドレイヤーを着用した際の運動性の低下を防げるデュアルジップを使用しています。

③MIZUNO(ミズノ)「【発熱素材】ブレスサーモSAJモデルダウンパーカ[ユニセックス]」

MIZUNO(ミズノ)「【発熱素材】ブレスサーモSAJモデルダウンパーカ[ユニセックス]」
MIZUNO(ミズノ)「【発熱素材】ブレスサーモSAJモデルダウンパーカ[ユニセックス]」

保温性に優れているダウンを使用したスキーウェアです。ダウン90%・フェザー10%を混合しているため、体温を逃さずにあたたかく過ごせるでしょう。ダウンの膨らみ具合を示すFP(フィルパワー)は標準以上の650あります。また、ヘルメットを被ったまま着用できるフードがついているのもうれしいポイントです。

さらに、カードを入れられるパスケース、スマートフォンや小型音楽プレーヤーを収納できるモバイルポケット、ゴーグル専用のゴーグルポケットなどにより、収納面に優れているのも大きな魅力です。保温性を最重視している人にとっての第一の選択肢となるでしょう。

UV対策のできるゴーグル

顔面に対する紫外線の量は、雪面の乱反射により非常に多く、適切な保護措置を講じないと目を傷める原因になり得ます。そのため、初心者スキーヤーにはUV対策が可能なゴーグルの使用を強くおすすめします。

晴天時に特に効果を発揮するのが偏光レンズのついたゴーグルです。偏光膜という特殊なフィルムがレンズに入っており、反射光をカットします。光量を抑えつつも反射光だけをカットし、よりクリアな視界を提供します。これにより、目に優しく、紫外線からも守られます。

①UVEX(ウベックス)「g.gl 3000 P」

ゲレンデ上の乱反射をおさえ、くっきりとした視界を実現する偏光レンズ「uvex polavision」を使用しているのが魅力です。また、独自技術のくもり止めコーティング「supravision」によりクリアな視界を得られます。さらに、眼鏡をかけたまま着用できます。

②SMITH(スミス)「Early MODEL」

SMITH Early MODEL
SMITH Early MODEL

SMITHの商品のなかでもとくに人気がある限定モデルです。レンズにあたる光の量に応じてレンズの濃さが変化するため、状況を問わず快適な視界を得られるでしょう。上下の視界が広いつくりなので、滑走時の視界を確保しやすい点も魅力です。

③SWANS(スワンズ)「2023-2024 RIDGELINE 調光MITモデル」

SWANS RIDGELINE 調光MITモデル
SWANS RIDGELINE 調光MITモデル

紫外線量に応じてレンズの明るさが変化する独自の技術を搭載しています。紫外線量が多いほどレンズカラーが濃く、少ないほどレンズカラーが薄くなると謳っています。これにより、降雪・降雨・曇天・晴天などの幅広いシーンで快適に滑れるでしょう。

また、ゴーグル内部を換気する独自のシステム「A-BLOW SYSTEM」を搭載しています。さらに、眼鏡をしたまま着用できるのも魅力です。

撥水スプレー

高品質なスキーウェア、特にゴアテックスなどの防水透湿メンブレンを使用したものは、基本的に撥水性があります。新品の状態では追加の撥水スプレーは必要ありませんが、使用を重ねて水の弾きが悪くなったり、染み込みが起き始めた場合に撥水スプレーを使用することで、ウェアの撥水性能を回復させることができます。

一方で、メンブレンを使用していないウィンドブレーカーや安価なナイロン製のスキーウェアなどは、元々の防水や撥水効果が期待できないため、新品のうちから撥水スプレーを施すことがおすすめです。撥水スプレーを使用することで、これらのウェアにも一定の撥水効果を与えることができ、雪や水の侵入を防ぐことが可能になります。

①M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)「プロテクターアルファ」

M.MOWBRAY  プロテクターアルファ
M.MOWBRAY  プロテクターアルファ 

スキー・スノボウェアだけでなく、シューズや傘などにも幅広く使えるオールマイティな商品です。

防水性・防風性・透湿性に優れた素材のゴアテックスにも使用できるのが大きな魅力です。サイズは、60mL・125mL・220mL・300mLの4種類から選べます。効果は1週間ほど持続するでしょう。

ウェア類に加え、ブーツにも使用したい人は必見のアイテムです。

②LOCTITE(ロックタイト)「ハイクラス防水スプレー 撥」

LOCTITE   ハイクラス防水スプレー 撥
LOCTITE   ハイクラス防水スプレー 撥

ハイスペックフッ素樹脂により、最高レベルの防水・防汚性を発揮すると謳う商品です。

高い防水性を示しつつ、通気性を損なわないのが大きな魅力です。スキーやスノボーをする際に蒸れやすくなることはないでしょう。また、防水性に加え、防汚性に優れている点も特徴です。

濡れにくさだけでなく、汚れにくさも重視する人はぜひチェックしてください。

③LOCTITE(ロックタイト)「超強力防水スプレー〔長時間〕」

LOCTITE    超強力防水スプレー〔長時間〕
LOCTITE    超強力防水スプレー〔長時間〕

従来の防水スプレーと比べ、撥水効果が10倍ほど長持ちすると謳っている商品です。

高性能の防水剤が繊維を一本一本包み込むことにより、高い撥水効果を発揮します。繊維商品であれば全般的に使用できるため、幅広い用途で活用できるでしょう。

スキーやスノボ―を長時間する機会が多く、撥水効果ができるだけ長持ちする商品を探している人にぴったりです。

④COLUMBUS(コロンブス)「アメダス420mL」

COLUMBUS アメダス420mL
COLUMBUS アメダス420mL

防水・撥油・防汚の3つの効果を備えている市場の定番品です。

フッ素系の撥水剤・撥油剤により、繊維の一本一本までしっかりとコーティングします。また、コーティングをしながらも、繊維の柔軟性や通気性を損なわないのが魅力です。

420mLと大容量なので、スプレーを使用する機会が多い人は見逃せないでしょう。

⑤Collonil(コロニル)「カーボン プロテクティングスプレー」

Collonil カーボン プロテクティングスプレー
Collonil カーボン プロテクティングスプレー

さまざまな生地に幅広く使用できる、持続効果が高いスプレーです。

生地の表面に網目状の保護膜を形成し、通気性を損なわずに撥水します。また、保護膜は耐久性が高いため、長時間にわたって防水効果が持続するでしょう。

スキーやスノボ―を楽しむ機会が多い人に、ぜひ検討してもらいたい商品です。

⑥KONISHI(コニシ)「防水スプレーF」

KONISHI 防水スプレーF
KONISHI 防水スプレーF

スキー・スノボウェアだけでなく、アウトドア用品やバッグ、傘などにも使える商品です。

フッ素系の撥水剤が含まれているため、水・油をしっかりと弾きます。また、皮革製のバッグやシューズなどにも使え、高い防水性と防汚性を発揮するでしょう。

ウェアと一緒にブーツにもスプレーしたい人にとっては、第一の選択肢となります。

スキーで上達する上で、体の感覚を大切にすることは、技術や安全性の向上につながります。イメージ能力の上達には、体の感覚が欠かせません。トレーニングを積み重ねることにより、滑走時の感覚を敏感に感じ取りやすくなるでしょう。本記事を参考にし、体の感覚を意識しながらスキーの上達を目指してみてはいかがでしょうか。技術を身につければ、今よりもきっとスキーが楽しくなるでしょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。