波照間島のダイビング
波照間島は「星空に1番近い島」と評される日本最南端にある有人島です。
そんな波照間島でのダイビングは、まさに「楽園」という言葉がぴったりの体験をすべてのダイバーに与えてくれます。
島の西側海底にある白い砂のコントラストは沖縄通の間でも語り草となり、きめの細かいベルベットを敷き詰めたような世界はダイバーを哲学的な気分にさえしてくれます。
また、東側には豪快なドロップオフのポイントがあり、地形派ダイバーも心ゆくまで満足させてくれます。
沖縄好きを自負するダイバーなら、波照間島は絶対に外せないダイビングスポットなのです。
波照間島のトラベル情報
すっきりと整然とした道路に素朴な家並み、閉鎖的な感じは微塵もなく、島ならではの居心地の良さを感じることができるのが波照間島です。
そして、ダイビングと泡盛と南十字星の見える満天の星空が、この島で味わうことのできる最高の遊びです
そんな波照間島のトラベル情報を見てみましょう。
波照間島への行き方
波照間島に行くには、石垣島から船で渡るのが唯一の方法です。
石垣港から波照間港へ1日3便の高速艇が出ており、所要時間は約60~70分です。
ただし、天候によって欠航となることも多いため、事前に海況や運航状況を確認しておく必要があるでしょう。
かつてはRAC(琉球エアコミューター)による空の便も就航していたのですが、現在(2019年)は運休となっており再開の目処は立っていません。
【石垣-波照間運賃】※安栄観光
- 大人:片路3,550円/往復6,790円
- 子供(12歳未満):片路1,770円/往復3,390円
波照間島のシーズナリティ
波照間島のシーズナリティを見てみましょう。
- 3~6月: 風が安定しはじめ透明度がグングン上がってきます。6月後半は40mを超えることも珍しくなく、海の中はさまざまな幼魚で賑わいはじめます。
- 7~9月:引き続き透明度は高い状態を保ち、ダイビングには最も良いシーズンになります。水温も27℃以上にまで上がり快適に潜ることができます。
- 10~11月:10月いっぱいくらいまでは海峡も安定し、水温が高い状態が続きます。メジロザメやマンタとの遭遇にも期待が持てるシーズンです。
- 12~2月:平均気温は18℃となり、海が荒れることも多く船を出せる確率は50%程度になってしまいますが、潜れればイソマグロのクリーニングが狙い目です。
波照間島のアフターダイブ
日本一美しいと言われる「ニシハマビーチ」は、アフターダイブで、ぜひ一度は行ってみたいスポットです。
そして、波照間島は外灯が少なく、夜になれば満天の星空を仰ぐことのできる日本有数の天体観測地です。
南十字星を見に「星空観測タワー」にも、ぜひ足を運んでみましょう。
また、釣り好きのダイバーには、島の東にある磯釣りの名所「高那崎」が景色も絶景でおすすめです。
波照間島のダイビングポイント
波照間島周辺のダイビングポイントを見てみましょう。
イリゴチ(サンドガーデン)
イリゴチは波照間を代表するポイントで「西口」という意味があります。
真っ白な砂地に水深-20mから伸びた根がひとつあり、美しい砂地と岩場のコントラストを楽しめるポイントです。
スカシテンジクダイやクマザサハナムロの群れ、テングハギモドキなどが見られます。
カスミの根
カスミの根は水深-15mと浅いポイントですが、ホンソメワケベラがイソマグロのクリーニングをしている姿を見ることができます。
旬は1月~4月の冬場になり、多い時は100匹を超える数のイソマグロが群れで入ってきます。
また、春になればコブシメの産卵が見どころです。
Wアーチ
Wアーチは最大水深が-30m程あり、-23m辺りに2つのアーチ状の穴があり外洋に抜けられる地形になっています。
このダイナミックな地形を楽しみながら、ロウニンアジやイソマグロといった大物を狙います。
秋になるとテングハギモドキの大群が見られることもあります。
東のドロップオフ(イーストキャニオン)
東のドロップオフは地形がダイナミックで、ナポレオン、ハンマーヘッド、ナンヨウハギやテングハギモドキの群れなどが見られ、運が良ければ2m級のマンタが現れることもあります。
小物系ではアヤコショウダイやライオンヨウジ、オドリハゼなどの幼魚も見られ、大小取り混ぜて沖縄でも最大級に魚影が濃いポイントです。
アーチ
アーチは当たり外れのギャップが大きいポイントですが、当たった時には40kgクラスのロウニンアジが数匹現れたり、巨大なハタが登場したりすることもあります。
アーチは10人程度が入れるほどの大きさで、テングハギモドキの群れが穴を埋め尽くすこともあります。
また、コロダイやナポレオンなどが見られることもあります。
ビッグマウス
ドロップ沿いの浅瀬に大きく開いた口のような地形が特徴のポイントで、透明度は常時30m以上あります。
タテジマキンチャクダイ、サザナミヤッコ、ハタンポが見られ、穴の外ではカスミアジの群れを見ることもできます。
5の根
イリゴチ周辺に2~5の根があり、5の根では浅い水色から深い濃紺に変わる海の色を楽しみながら水深-26mまでゆっくりし潜降していきます。
海底の砂地には直径20mほどの根があり、ニセモチノウオ、クロハギの群れ、ボウズハギモドキなどが見られます。
最南端ポイント
その名の通り日本で最南端にあるポイントで、波照間まで来た記念に潜ることの多いポイントです。
アカネハナゴイが群れていたり、ロウニンアジやナポレオンが現れたりすることがありますが、夏場は風が吹いて潜るのが難しい時もあります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。