沖縄本島のダイビング情報をご紹介します。沖縄本島は大小60以上の島々からなる沖縄の中心地。南北に100km以上も伸びており周囲には多数のダイビングポイントが点在しています。沖縄本島でダイビングを計画している方はぜひ参考にしてください。
 

沖縄本島のダイビング

沖縄 ダイビング

 

沖縄本島は世界に誇れる日本を代表する屈指のダイビングエリアであり、多くの観光客が訪れるリゾート地でもあります。

そのため、初心者からベテランまで、陸でも海でも幅広く楽しむことができるのが沖縄本島の魅力です。

 

エリア別の潜り方とアフターダイブ

沖縄本島のダイビングスポットは大きく3つのエリアに分かれます。

国際通りに象徴される熱気が漂う那覇エリア、真っ白なビーチに巨大なリゾートがいくつも並ぶ西海岸エリア、そして、未開の山が残り貴重な生物の生息地となっている北部エリアです。

それぞれのエリアごとの潜り方とアフターダイブを見てみましょう。

那覇エリア

那覇市周辺であれば港へも15分程度でアクセスが可能で、ダイビングスポットは港から船で20分程度のチービシ方面が中心になります。

さらに、中部エリアの万座などへも船で回ることができ、足を伸ばせばケラマ諸島の目前にある黒島や渡名喜、粟国などへ行くことも可能です。

アフターダイブは有名な国際通りはもちろん、ギフトショップ、グルメ、ライブハウス、居酒屋、クラブなどメニューが盛りだくさんです。

西海岸エリア

嘉手納基地などアメリカのムードが漂う恩納村や宜野湾などの西海岸エリアはビーチスポットが多数あり、なかでも砂辺や真栄田といったポイントが人気です。

北米、南米、中国、フィリピン、タイなどあらゆる国の人々が居住する西海岸エリアは、国際色が豊かなアフターダイブが楽しめます。

アメリカの西海岸のような砂辺前の通りや、フリーマーケットが楽しい北谷など見所満載です。

北部エリア

本部半島周辺にはダイビングサービスも多く、崎本部ビーチでは体験ダイビングが盛んです。

また、オクマにはオリジナルポイントも多数あり、夏には船で足を伸ばし水納島、瀬底島、伊平屋、伊是名などの離島ダイビングも可能です。

アフターダイブでは、本部半島のパイン園や亜熱帯園をはじめ、沖縄人気ナンバーワンの観光スポット出会える沖縄海美ら水族館がおすすめです。

そして、未開の森オクマでは沖縄固有種のヤンバルクイナやノグチゲラなどの生物と大自然を満喫できます。

 

沖縄本島のトラベル情報

沖縄 ダイビング

 

沖縄本島へは、仙台から鹿児島までの主要の空港から毎日直行便が出ているのでアクセスは非常に良好です。

最も簡単な方法は旅行会社のダイビングツアーを利用する方法で、沖縄本島を経由して離島などへ向かう場合はとくに便利です。

あるいは飛行機から宿まで全て自分で抑え、ダイビングの手配も自分でするというやり方もあります。

沖縄本島のシーズナリティ―

沖縄本島のシーズナリティを見てみましょう。

  • 3~6月: コブシメの産卵をはじめ、スズメダイ、ベラ、幼魚がたくさん見られます。4月中旬頃から天候も落ち着いてきます。
  • 7~9月:夏本番です。とくに8月は回遊魚の増える時期で間近で見ることが多くなります。外洋に突き出た岬のポイントなどが狙い目です。
  • 10~11月:10月いっぱいまでは夏の日差しが続きます。グルクンやカマスを代表に魚の数がグンと増えます。台風に当たらなければこの時期もベストシーズンです。
  • 12~2月:北風が強い日にはポイントが限定されることもありますが、透明度の高さはこの時期がピークになります。水中でクジラの鳴き声を聞くこともあります。

 

沖縄本島のダイビングポイント15選

沖縄 ダイビング

 

沖縄本島の代表的なダイビングポイントを見てみましょう。

 

真栄田岬

真栄田岬は人気の観光スポットにもなっているダイビングポイントです。

70段の階段を上り下りするのが最大の難所ですが、海の中では多い時には100匹ものツバメウオが見られます。

右に進むと有名な「青の洞窟」があり、体験ダイビングやシュノーケリングを楽しむ人が大勢います。

流れもほとんどないので初心者でも安心してダイビングが楽しめます。

 

チービシ

チービシは、神山島、ナガンヌ 、クエフの3つの島が集まったダイビングスポットです。

それぞれの島自体は大きくないのですがエリアが広いためコースもさまざまで、風向きでポイントを変更できるのが特徴です。

ウミガメと高い確率で遭遇でき、マダラトビエイが現れることもあります。

初心者から潜れますが、ポイントによってドリフトダイビングになることもあるので注意しましょう。

 

砂辺

アメリカの西海岸のような雰囲気が漂う砂辺は、階段が6個あってどこからでもエントリー&エキジットできるのが特徴です。

真ん中の階段からエントリーするのは最もポピュラーで、ダイビング講習などが盛んに行われているポイントです 。

また、階段によって水中の景観が全部違うため、洞窟があったり、土管が無数にあったり、ロウニンアジやマダラトビエイが見られる場所もあったり、とても奥の深いダイビングスポットです。

 

瀬良垣

瀬良垣はインリーフとアウトリーフに分かれ、それぞれ違った雰囲気のダイビングを楽しめるポイントです。

インリーフ側は体験ダイビングがメインのポイントで、砂地にサンゴのガレ場があり根の周りにはデバスズメダイ、ミスジリュウキュウスズメダイなどが見られます。

そして、アウトリーフ側は水深30mまで落ち込みヤッコ類が多く見られます。

 

万座ドリームホール

万座ホテルの西側にあり、ドリームホールと呼ばれる垂直に20mまで落ちた真っ暗な穴を降りていきます。

下まで降りると出口があるので、そこから見えるブルーの光に向かって進むと 、ハタンポなどがシルエットになって浮かび上がりとても綺麗です。

潮が入れば穴から出たところに回遊魚が群れていることもあります。

 

ホーシュー

ホーシューとは馬の蹄(ひづめ)につける蹄鉄のことで、上から見るとちょうど蹄のような形をした岩があるためこう呼ばれています。

水深5mから40mくらいまで落ち込むドロップオフがあり、途中に上下二段のトンネルがあります。

イソマグロなどが回ってくるほか 、ジョーフィッシュなどのマクロ系も多いポイントです。

 

アポガマ

アポガマのガマとは「洞窟・穴」といった意味があり、陸上の景観と同じように海の中もケーブやクレバスが広がっていて、サンゴの棲息率が非常に高いポイントです。

大きなテングハギモドキが見られたり、大潮の時にはイソマグロやアジ系統も見られたりします。

 

恩納通信所下

恩納通信所下は沖縄のイメージ通りハードコーラルがきれいに広がるポイントです。

スズメダイやチョウチョウウオが見られ、ダイバーが入れる穴もあって地形的にも楽しめます。

初心者でも潜れますが波が高い時には揉まれますので、エントリー&エキジットは十分に注意しましょう。

 

残波岬

残波岬はアーチや洞窟をひたすらトレースする地形派のポイントで、洞窟内には多くの甲殻類が見られ一番大きな洞窟ではサメなどの大物と会える可能性もあります。

最大水深は40mで、地形派ダイバーはもちろんマクロも楽しめます。

 

コウリ残波

コウリ残波は残波岬の沖にある上級者向けのボートポイントです。

残波岬のすべてを大きくしたようなポイントで、流れて、深くて、大きな壁があります。

イソマグロ、ロウニンアジ、ウメイロモドキの群れなどが見られ、ナポレオンフィッシュが現れることもあります。

 

水釜

水釜は砂辺によく似たポイントで、沖に行くと水深20mまで落ちて砂地が広がっています。

ソフトコーラルの群生が見事で30cm級のカマスが多数群れており、ハゼ類やブダイ、ハタ類も多く、トウアカクマノミも見られます。

また、日本人のダイバーは少なく、嘉手納基地が近いためアメリカ人のバディダイビングを多く見かけます。

 

ジョン万次郎

ジョン万次郎は大渡海岸と呼ばれ、北風に強いことから冬場のポイントとして人気があります。

多くの穴があり地形派ダイバーご用達のポイントでもあり、アカマツカサ、リュウキュウハタンポ、サラサエビやイセエビなどが見られます。

 

辺戸岬ドーム

辺戸岬ドームは世界的にも珍しい水中鍾乳洞が見られるポイントです。

水深8mの棚にボートを止めて壁を右手に進むと水深18mあたりに洞窟の入り口があり、その先にドームがあります。

真ん中あたりまで進んだらいったん浮上して天井から下がっている鍾乳石を見ることができます。

 

水納島ヨスジの根

水納島ヨスジの根は別名ポートサイドと呼ばれる真っ白い砂地が広がる癒し系のポイントです。

水深12mあたりに大小の根があり、ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、オニハゼの仲間が見られ、カメやヤッコエイ、ツムブリの群れが見られることもあります。

初心者から潜ることができ、写真も撮りやすいポイントです。

 

瀬底岬ラビリンス

瀬底岬ラビリンスは、迷宮洞窟でアドベンチャー気分を満喫できるポイントです。

浅瀬から深場に向かってドロップオフがあり、迷宮のような洞窟がたくさんあります。

水深は最大30~40mで、時々回遊魚も回ってきますが基本的には地形派のダイビングポイントです。

 

沖縄本島のダイビングポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?沖縄本島には他にもたくさんのスポットがあるので、きっとお気に入りのダイビングポイントが見つかるはずです。日本が世界に誇れるダイビングスポットである沖縄のポイントを潜り倒しましょう!

ライター

Greenfield編集部

自然と向き合い、環境に配慮しながらアウトドアスポーツを楽しむ人に向け、自分や周囲のウェルビーイングの向上につながる情報をお届けします。