四万十川の秋を見つけに行こう
四国最長の河川である四万十川は、未だ大規模なダムが建設されていないことから、「最後の清流」と呼ばれています。
「大河」「清流」といえば多くの人が四万十川を思い浮かべるほど、全国的にも知名度の高い川です。
その魅力は、山々に囲まれた雄大な流れの中に沈下橋が架かっている、どこか懐かしい風景にあるといえるでしょう。
「名水百選」「日本の秘境100選」にも選ばれ、「日本三大清流」を誇る美しい景勝は、映画の撮影などにもよく使われ、人気の観光地になっています。
カヌーやラフティングなどのウォーターアクティビティも盛んで、どの季節も楽しめる四万十川ですが、初めて訪れるなら秋がおすすめです。その理由を紹介していきましょう。
絵画のように美しい黒尊渓谷の紅葉
実は四万十川の本流沿いは、杉やヒノキなどの針葉樹が多いため、紅葉は山全体が真っ赤に色づくというより、深い緑の中にポツポツと広葉樹の赤や黄色が色づくという感じなんです。
紅葉狩りのおすすめスポットは本流ではなく、四万十川の支流の中で最も透明度が高いといわれる黒尊川。
ブナやクマササの原生林を有する黒尊渓谷では、見事な紅葉が見られます。映画「私は貝になりたい」のロケ地にもなっているんですよ。
紅葉の見ごろは11月上旬ごろ。八面山、三本杭をたどる遊歩道は3時間半の道程です。深まる秋を感じながら、トレッキングはいかがですか?
しまんトロッコに乗って旅しよう
四万十川沿いを走る予土線(よどせん)の臨時観光列車として運行しているしまんトロッコ。山吹色の小さなトロッコの半分は窓がなく、四万十の風を肌で感じることができます。
秋の色づいた山々と四万十川を、1時間半かけてゆっくり堪能できますよ。ガイドさんが同行し、四万十について説明してくれるので、初めての四万十観光にももってこいですね。
通常は土日祝日に、宇和島〜窪川間を上下線1往復走り、ゴールデンウィークや夏休みの間は毎日運行しています。(6月の梅雨時期と、12・1・2月はお休みです。)
※乗車には予約が必要です。
詳しくはこちら↓
秋の一大イベント、四万十ウルトラマラソン
平成6年から毎年10月に開催されている四万十ウルトラマラソン。四万十川の清流沿いを、全国各地、または海外から集まった2000人以上のランナーが駆け抜けます。
100kmと60kmの部に分かれ、18歳以上で制限時間内に完走できる見込みのある方なら誰でも参加OK。(参加費はかかります。)
コースには四万十川名物の沈下橋も組み込まれていて、雄大な自然を感じながら走ることができ、その気持ちよさに毎年参加している人も多いんだそう。
地元の方たちの温かい声援と、走り終わった後の四万十グルメがあれば、完走できちゃうかも?!ランナーの方は是非一度参加してみてください♪
秋の四万十には、美味しいものがいっぱい!
四万十の美味しいものといえば、やっぱり天然ウナギですよね。ウナギは夏の食べ物というイメージがありますが、実は最も脂が乗る季節は秋なんです。
下りウナギと呼ばれる秋のウナギは、同じ長さでも格段に太っていて、色、ツヤも素晴らしいんだとか。
また、四万十川でとれるツガニ(モクズガニ)も夏〜秋に旬を迎えます。モクズガニは小さいですが味は濃厚で、地元ではみんな大好きな郷土の味です。
高級食材である上海蟹の仲間ですが、モクズガニの方が美味しいという説も・・・!
もちろん土佐名物のカツオのタタキも堪能してください。ちょっと珍しいところでは、ウツボも秋が旬らしいですよ。
見た目はちょっと怖いですが、皮のゼラチン質と引き締まって淡白な身の歯ごたえは、やみつきになる人が後を絶たないそうです。他ではあまり食べられないので、是非お試しくださいね♪
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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