「自家栽培に興味はあるけど、プラステックのプランターはあまりおしゃれじゃない。」そんな人におすすめなのがレイズドベッドです。木枠などで囲った場所に土を入れて栽培する方法で、ナチュラルでスタイリッシュな雰囲気に!ベランダや屋上でも簡単に挑戦できます。今回は、レイズドベッドの作り方の基本と素材別の特徴まで、はじめての人にもわかりやすく紹介します。

レイズドベッドとは?

レイズドベッド

レイズドベッド(Raised Bed)とは、地面よりも一段土を高く盛った栽培スペースのこと。

木や石のブロックなどで囲って高さを出した「小さな畑」のようなもので、庭やベランダで自家栽培をはじめたい人にぴったりの栽培方法です。

無機質なプランターを並べるよりも見た目がスッキリしていておしゃれなのが特徴で、自然素材をつかっているため、ナチュラルガーデンやカフェ風の庭づくりにもよく使われています。

レイズドベッドの作り方

レイズドベッド

次に、レイズドベッドの作り方について紹介していきます。

必要な道具

レイズドベッドを作るために必要な道具は以下の4つです。

  1. まわりを囲う外枠(木枠、石のブロックなど)
  2. 外枠を連結する材料(木枠ならネジ、ブロックなら接着用のセメントなど)
  3. 防草シート(下が土ではない場合)

それぞれ簡単に説明していきます。

1.まわりを囲う外枠(木枠、石のブロックなど)

レイズドベッドには外枠となる木材・レンガ・ブロックなどが必要です。

見た目のナチュラルさを重視するなら、木材が扱いやすくてコスパよし。ホームセンターで売られている木材を使用してもよいですが、雰囲気がいいのは足場板やカフェ板と呼ばれる無垢材です。

耐久性を求めるなら、石のブロックが一番頑丈で長持ちしますよ。

2.外枠を連結する材料

レイズドベッドの外枠を固定するための材料も必要です。

木材なら木ネジや釘、レンガなどの石材の場合は専用の接着剤か、DIY用のセメントなどを準備しましょう。

市販されている組み立て式のレイズドベッドなら、連結用の材料がセットになっているので、わざわざ用意する手間がなく便利ですよ。

3.土

土は市販の野菜用の培養土を使えば、初心者でもすぐに栽培を開始できます。

しかし、大きなサイズのレイズドベッドを作る場合は土が大量に必要ですし、購入するとなると費用がかさんでしまいます。

時間はかかりますが、雑草や落ち葉などを利用し、レイズドベッドの中で堆肥化してオリジナルの土をつくるのもおすすめです。

4.防草シート

屋上やベランダなどでレイズドベッドを作る場合は、底に防草シートを敷いておきましょう。

防草シートを敷いておけば、土が下から漏れ出しにくいため、床が汚れたり排水溝が詰まったりするのを予防できます。

もし、排水溝が詰まって水が溜まってしまうと、近所に迷惑が掛かってしまうため注意が必要です。

作り方

次に、レイズドベッドを作る手順を紹介します。

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  1. 日当たりと風通しの良い場所を選ぶ。
  2. 木材やブロックなどで、20〜30cm程度の高さになるように外枠を作る。
  3. 外枠のサイズより大きめに切った防草シートを敷き、余った部分は内側に折り曲げるようにする。
  4. 枠の中に、外枠より少し低くなる位置まで土を入れる。
  5. 育てたい野菜やハーブを植えたら完成。
注意点
  • ベランダでは、排水口や避難はしごなどの周辺を避けて設置する。
  • 屋上やベランダでは軽い土を使用する。
  • レイズドベッドの高さは育てたい野菜にあわせて調整する。
  • 土を擦り切りいっぱい入れると、水やりの時に土が流れ出てしまうので注意。

メンテナンス

レイズドベッドは自然素材をつかっていることが多いため、定期的なメンテナンスが必要です。

特に、木材を使用して手作りした場合は、腐食やぐらつきがないか点検しましょう。

わが家のレイズドベッドでは、木材が濡れた土にできるだけ触れないよう畔板シート外枠の内側に設置し、できるだけ長持ちできるようにしています。

レイズドベッドにおすすめの素材

レイズドベッド

次に、レイズドベッドに使える素材を紹介します。初心者でも扱いやすいものや、お金がかからないお得な素材もあるので、好みにあったものを選んでくださいね。

木材(板)

木材はナチュラルな見た目で、庭にもベランダにもなじみやすい素材です。

加工しやすく、サイズ調整もしやすいので、初心者でも扱いやすいのが魅力。ホームセンターで手に入りやすく、作成費用は比較的リーズナブルです。

しかし、雨や湿気で腐りやすく、数年で交換が必要になる場合もあります。耐久性を高めたい場合は、防腐処理済みの木材や防腐剤・防水塗料を使うとよいでしょう。

石(レンガ)

レイズドベッド

石やレンガは安定感があり腐らないので、長期間使えるのが最大のメリットです。風で飛ばされたり、ぐらついたりする心配が少ないため、一度組み立てれば長期間維持できます。

しかし、重く運ぶのが大変で、設置するには少々手間がかかります。また、場所を移動したり解体したりするのが難しいため、栽培場所のレイアウト変更をしたい人には不向きです。

木材に比べると費用がやや高めになりますが、耐久性を重視したい人にはおすすめです。

畔板(あぜいた)シート

畔板シートは軽量で扱いやすく、カッターなどで簡単にサイズ調整ができるのが特徴です。

四角に曲げたり丸くしたりと、自由な形で設置しやすく、価格が安めなので気軽に使えます。

しかし、石やレンガに比べると耐久性はあまり高くなく、紫外線に当たり続けると数年で割れてしまう可能性があります。また、柔らかい素材のため、強度を出したい場合は、支柱を入れるなどの補強が必要です

木の枝や倒木

自然素材なので、見た目に味わいがあり、ナチュラルガーデンとの相性も抜群です。

近くの山や公園などで拾える場合は材料費がかからないためお得ですが、公園などで枝木を採取する場合は、落ちているものでも許可がいる場合があるので事前に確認しておきましょう。

また、枝の太さや形にバラつきがあり、組み立てるには工夫が必要なのがデメリットです。防腐処理がされておらず、時間がたつと腐食して虫がつく可能性もあるため、使う前に一度乾燥させてから組むとよいでしょう。

組み立て式

レイズとベッドには金属などで作られている組み立て式のセットがあります

パーツをはめ込むだけで簡単に完成するのが魅力で、サイズや形も豊富。個性的でデザイン性の高い商品が販売されていることが多く、設置したいスペースに合わせて好みのものを選びましょう。

今回紹介した素材のなかでは価格が高めで、規格が決まっているため自由度が少ないというデメリットがありますが、自分で作るのが大変という人にはおすすめです。

レイズドベッドは、ナチュラルでおしゃれな見た目が人気の栽培方法です。小さなスペースで手軽にはじめられるため、庭がないからとあきらめていた人にもぴったり。土づくりやレイアウトを工夫して、自分だけの小さな菜園をレイズドベッドではじめてみてはいかがでしょうか。

akari

ライター

akari

母子キャンプ歴7年。アウトドアを楽しむシングルマザーです。大人一人でも子供とキャンプを楽しめるコツやおいしいキャンプ飯のレシピをご紹介します。薪ストーブinのおこもり冬キャンが大好き。