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おいしい枝豆にビール!キャンプの乾杯にはかかせませんよね。山梨県身延町の在来種(ざいらいしゅ)、曙(あけぼの)大豆は10月中旬頃が枝豆のシーズン。旬が2週間程しかない「幻の枝豆」とそのおいしいゆで方を紹介します。

ゆるキャン△の聖地・身延町産、曙大豆の魅力

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

あけぼの農園株式会社の大豆栽培地(曙地区)※広い大豆畑に獣害対策用のフェンスがはりめぐらされている

ゆるキャンの主人公達が通う高校がある(という設定の)身延町は、山梨県の南部に位置しています。急峻な山々から富士川に幾筋もの支流がそそぎ、100年もの歴史のある曙大豆を育みます。

曙大豆は、身延町北西部の山あいにある曙地区でのみ栽培されています。その種子を身延町内の農家へ配布して「あけぼの大豆」として生産を拡大し、ブランディングが進められています。令和4年には地理的表示(GI)保護制度に登録されました。

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

「あけぼの大豆」の枝豆の特徴は以下の3点です。

  • おおきい
  • 甘い
  • 味が濃い

現在、国内で人気の枝豆には、兵庫県の丹波黒(たんばぐろ)・山形県のだだちゃ豆・群馬県の味緑(みりょく)などがあります。今後「あけぼの大豆」の生産が拡大していけば、その一角にも名を連ねるブランドに成長するかも知れません。

10月中旬、身延町内の12拠点(拠点は変動する可能性もあります)において「収穫体験」や「直売会」が実施されます。みなさんで日程をあわせて、近隣でのキャンプを予定してみてはいかがでしょうか?

ポイント

10月初旬にホームページなどで「収穫フェア」の告知があります。おそらく、10/12頃から10/25頃まで順次開催されるものと考えられます。

2023年は開花期の猛暑・少雨で不作となり開催が制限されましたが、2024年は対策をして何とか開催できそうです。ぜひ、事前に確認してお出かけください。

旬の一品のこだわりの茹で方

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

材料(4人分)

  • あけぼの大豆枝豆:500g
  • 塩(表面洗い用):大さじ1
  • 水:1.5L
  • 塩(ゆで用):大さじ3

作りかた

1.あけぼの大豆は表面の産毛が固くて多く生えているため、塩でよくこすり水洗いをする。※産毛は新鮮な豆の証拠。取り切れないが表面についた汚れを落とす。

2.さやの両端を切る。※熱と塩の入りを良くする効果あり。プリプリ感を保って塩味を入れられる。

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

3.鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら塩と枝豆を入れる。

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

4.3分くらいゆでたら食べてみて、茹で上がりを確認する。※少し固めくらいがおすすめ。

5.茹で上がったらざるにあけてざるを振り、うちわやハンディサーキュレーターなどですばやく冷ます。※熱いうちよりも冷めると塩味がきいてくる。

ポイント

せっかくの希少な枝豆ですから、手間をかけてしっかり茹でてください。風味の良い枝豆は塩をきかせすぎないことも大切です。塩味が足りなかったらふり塩をしても良いですが、さめてくるとじんわり塩味が増してきます。

そして、何より収穫したてを茹でるのが、一番おいしく食べるコツです。キャンプ場に持ち帰ってすぐ茹でる・・・みたいな事ができれば理想的ですね。

余ったら、枝豆ご飯でお腹いっぱい!

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

採れたての枝豆は全部茹でる・・・といっても食べきれないかもしれません。冷蔵で2日ほどもちますが、いろいろな料理に使ってみるのもいいですね。

ペースト状にしてソースやドレッシング、煮物や炒め物に混ぜてもいろどりと食感が楽しめますよ。今回はひじきと枝豆のご飯を紹介します。

材料(4人分)

  • こんぶ水:330ml
    ※多めに作って水筒などに入れておき、余ったら味噌汁に入れる
  • 米:2カップ(2.2合)
  • 乾燥長ひじき:15g
  • 油あげ:1/2枚
  • 薄口しょう油:大さじ2
  • みりん:大さじ2
  • 料理酒:大さじ2
  • 枝豆:20~30粒

作りかた

1.だし用こんぶを水につけ、冷蔵庫で半日〜1日おく。※キャンプに持っていくときは水筒に移し替える。

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

2.米を3~4回、軽く洗い30分水につけておく。

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方
※水を吸って白くなったらOK

3.ひじきは水に10分ほどつけても戻しておく。

4.油あげを1cm角に切る。

5.米・枝豆以外の具材・調味料・こんぶ・こんぶ水を鍋に入れて強めの中火で炊く。

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方
※バーミキュラオーブンポット(18cm)を使用

6.約10分で蒸気が出てきたら弱火に落とし、ふきこぼれない程度に13分沸騰させる。

7.火を止めて鍋に枝豆をぱらぱらと入れて、フタをしめてから約10分蒸らしてできあがり。

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

ポイント
  • よく混ぜて、すぐに食べきらない時はボウルにぬらしたキッチンペーパーをひいて移し替えてください。
  • バーミキュラのポットは重いですが3合までおいしく炊けて、ほかの料理にも使えるので人数が多い時は便利ですよ。
  • 枝豆は炊き込むのではなく、後で入れることで色味と食感を保つことができます。

ゆるキャン△の聖地、身延町周辺のキャンプ場

あけぼの大豆と枝豆のおいしいゆで方

身延町内には、本栖湖畔サイトが有名な「浩庵キャンプ場」のほか、5つのキャンプ場があります。お帰りのルートによって、朝霧高原方面・富士五湖方面・甲府方面など多くのキャンプ場の利用も候補にあげられます。

ゆるキャン△に登場したキャンプ場

※身延町から車で1時間以内のキャンプ場
浩庵キャンプ場(身延町中ノ倉)
四尾連湖 水明荘(市川三郷町)
ふもとっぱら(富士宮市麓)
パインウッドオートキャンプ場(山梨市)

そのほか身延町内のキャンプ場

ホシアカリキャンプフィールド
みのぶ自然の里キャンプ場
常幸院 寺庭キャンプ
道の駅しもべオートキャンプ場
晴家村(会員制)

本栖・朝霧高原方面

本栖湖キャンプ場
朝霧Camp Base そらいろ
朝霧ジャンボリーオートキャンプ場
fuji camp village
朝霧高原オートキャンプ場

甲府方面

ほったらかしキャンプ場
未完の里
スリーストーン

旬の食材を入手したくても遠方であれば、現地まで出向く決断はなかなか難しいものですが、行ってみたい近隣のキャンプ場が予約できればあわせて企画してみてください。筆者も遠方ですが、そのおいしさに魅了されて毎年訪れています。枝豆だけでなく、あけぼの大豆からつくられた味噌も絶品ですよ。キャンプの新しい楽しみ方、是非一度チャレンジしてください!

ライター

Maita

アウトドア大好きなフリーランスのフードコーディネーター(FCAJ認定/1級)&Webデザイナー。こだわって作った『つくりおき料理』で楽しいキャンプ飯を考案。また、日本各地の固定種・在来種の食材を使った料理を手掛け、地域の食文化の継承を模索している。一人でも家族でも仲間でも楽しめる、そして地球にやさしいレシピを提案していく。