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急な雨のときにさっと羽織れるレインポンチョですが「動きづらそうで防水性が不安だし、登山にポンチョってどうなの?」と思う人もいますよね。筆者は便利だと思い込んでいました。ところが・・・今回は実際に着てみてわかったメリットとデメリットをお伝えします。
私が使用したレインポンチョ

【商品名:7440 サイクルモード レインコート】
・メーカー/カジメイク ピラルク
・購入先/園芸専門店
・購入のきっかけ/アウトドアブランドでなけど、登山~普段使いできそうなシンプルデザインが気に入った
・素材/ポリエステル100%・防水素材TPUラミネート
・対水圧/5,000mm
・着丈/116cm
・重量/約480g
<特徴>
・防水加工、前開き、袖口・フード調節、反射材付き、バイザー取り付け可能 など

濡れるし動きづらいし危険を感じる場面も…!?デメリット5つ

登山アイテムポンチョ

結論からいうと、おすすめしません。なぜかというと、実際に使用してみて想像以上に不便さを体感しました。詳しくは、5つの点でお伝えします。

①足元が濡れる
②蒸れて暑い
③つまずきやすい
④枝や岩に引っかかりやすい
⑤動きにくい

①足元が濡る

便利なアイテムだと思い込んでいたレインポンチョの盲点は、足元が濡れてしまうことです。着丈116cmのサイズは、身長162cmの私が着てもひざ下まですっぽりと隠せます。ところが、降りつける雨や、移動中に跳ね上がる泥水は防げませんでした。

結局はゲイターを履くことに。この経験から感じたのは、激しい雨には不向きということでした。

②蒸れて暑い

「とにかく暑い!」の一言に尽きます。私が使用したのは、9月中旬の暑さが落ち着いてきたころでした。ところが、激しく降りつける雨のなかで使用すると、まるでサウナスーツを着ているような感覚です。

アウトドア用の透湿性に優れたタイプであれば、もう少しマシだったかもしれません。とはいえ、ポンチョを使用する季節には、向き不向きがあることを痛感しました。

③つまずきやい

岩場や傾斜の多い登山道とポンチョの相性は最悪です。とくに、足を大きく広げる登りでは不便すぎて……途中で何度か脱ぎ捨てたくなったほど。

前かがみの姿勢になるたびに足元が見えにくくなり、ポンチョの裾を踏みそうになります。雨で視界が悪い状況のなかで、転倒しないように裾にまで意識を向けなければいけません。

さらに、ストックを両手にもっていたこともあり、裾を軽く摘まみ上げる動作すら煩わしく感じました。登山で使用するなら着丈選びも大切なことを学びました。

④枝や岩に引っかかりやすい

樹林帯の細い登山道には不向きです。なぜなら、せり出している枝や岩に、何度か裾が引っかかることがあったからです。

私が使用したものは下から風が入り込みやすいデザインのため、移動しているだけでもフワフワと膨れてしまいがち。思いがけないタイミングで枝に引っかかると、転倒のリスクも高まるでしょう。

私が登った山は標高が低く、強風は吹いていませんでした。けれど、稜線を歩いたり、強風の吹き荒れたりする山での使用をイメージすると、少し恐怖を感じますね。

⑤動きにくい

最も不便に感じた場所はトイレです。狭い個室のなかでザックを下ろし、着丈の長いポンチョを羽織ったままトイレをするのは一苦労。しかも、雨で全身が濡れているせいか動作も緩慢になります。

思いのほか登山中の行動に制限がかかったり、不都合さを感じたりするシーンがありました。

手軽に雨対策できる!メリット3つ

登山アイテムポンチョ

少なからずメリットもありました。ここからは、登山中にレインポンチョを使用して「よかった!」と思った点を紹介します。

①すぐに羽織れて便利
②ザックが雨に濡れるのを防げる
③軽量なので負担が少ない

①すぐに羽織れて便利

突然の雨でも、時間をかけずにサッと羽織れるレインポンチョは便利です。同行していたパートナーは、セパレートタイプのレインウエアを着していましたが、濡れたあとの登山靴でパンツを履くのに手間取っていました。

雨からスムーズに身を守れる点で、レインポンチョに勝るものなしですね。

②ザックが雨に濡れるのを防げる

取り出したあとザックの上からそのまま羽織れるところもメリットでしょう。ザックカバーを出す手間も省け、体もザックも雨から濡れるのを防げます。その手軽さが、レインポンチョの魅力といえますね。

③軽量なので負担が少ない

ポリエステル素材で軽く、着心地に負担を感じません。フリーサイズなので、自由に手や腕を動かせます。着用中に圧迫感がないところも、レインポンチョの長所といえるでしょう。

「雨天時の登山であると便利なアイテム」については、下記の記事もチェックしてみましょう!

登山 持ち物
【2024保存版】登山初心者向け持ち物ガイド!季節別・期間別に解説

登山用ポンチョ選びで気をつけたいと思った点

登山アイテムポンチョ

登山でレインポンチョを着用した経験から、メリット・デメリットが身に沁みました。選ぶときには「ここに注目してほしい!」と感じた3つのポイントをまとめたので、ぜひチェックしてくださいね。

①素材選び

素材をしっかりと確認しましょう。防水・防風性を気にするあまり、透湿性を見落とさないようにしてくださいね。登山メーカーのポンチョを選ぶと安心かもしれません。

なお、防水透湿性に優れた生地は多重構造になっていることが多いので、表地・中間生地・裏地それぞれをチェックしましょう。雨や風をはじき、蒸れや体温を逃がす素材で使いわけされているのが理想です。

素材によって、快適さに違いがあらわれるので要チェックですよ。

②着丈の確認

購入を検討するなら、長さを確認してくださいね。着丈の長いタイプを選ぶと、不便さでストレスを感じてしまいます

私が使用したものは、足元を守りたい思いからひざ下丈タイプをチョイス。大きく足を広げて登る際、足元にまとわりつきました。その度に注意や集中力が削がれてしまい、デメリットに感じました。

③付属するアイテム

登山でレインポンチョを使用するなら、ゲイターは必須アイテムです。あわせて着用すれば、足元が濡れる不快感を避けられます。ゲイターは小さくまとまるので、重さも場所もとりません。ザックの片隅に入れておけば重宝しますよ。

登山にレインポンチョを使用して感じたのは、便利さより不便さを感じる点が多かったこと。平らな登山道や急な雨のときには、レインポンチョは大活躍するでしょう。一方、ハードな岩場の多い登山道や狭い場所では、裾が気になりストレスを感じることも。登山で使用するポンチョを選ぶときは、防水透湿性のある素材や適度な着丈選びがポイントです。この記事を参考に、失敗しないベストなポンチョを選択してみてくださいね!

ライター

いさな(藤原 勇魚)

「登山へ毎日行くのは無理。でも自然を感じる暮らしがしたい!」そんな理由から、ウッドデッキの先に小さな森を作りはじめた。小さな森では、野鳥がさえずり飛び交う毎日。そして、果樹・野菜・植物が生きいきと育つ場所にもなっている。

「自然の豊かさ=心の豊かさ」を体感し、自然から得たシンプルで大切な気づきをkindle本で出版する日々。さまざまな視点で、自然から得られる学びについて発信していきたいと思っている。