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「子どもと一緒に登山したいけど、ハードルが高そう……」と一歩を踏み出せずにいませんか?そこで今回は、Instagramで情報発信中の現役パパハイカー、chokonbu327さんにインタビュー!親子登山が楽しくなるリアルな声を紹介します。

親子で『ふるさと兵庫100山』を完登

とびっきりの笑顔がかわいい息子くんと登山を楽しむchokonbu327さん。親子登山についてお話を伺いました。

-自己紹介をお願いします。

兵庫県明石市に在住、chokonbu327こと父の崇(たかし)、43歳です。息子の樹(たつき)は6歳で、幼稚園の年長になりました。

-崇さんの登山歴はどのくらいになりますか?

自分が登山を始めたのは小・中学生の頃。ボーイスカウトで山に登ったのがきっかけでした。社会人になって10年くらい経ってから、ゆる〜く復帰しました。

-樹くんは何歳から登山を始めたのでしょう?

2歳半くらいから自分でザックを背負って、自力で歩く登山を始めました。

-2歳半で登山デビューなんて早いですね。

夫婦ともに自然のなかで過ごすのが大好きなので、息子も小さいころから山に連れていくようになったんですよ。思った以上に楽しんでくれて、その姿がうれしくて、一緒に登山をするようになりました。

今では『ふるさと兵庫100山』を完登するまでになり、ハイカーとして成長していると思います。

-6歳にして『ふるさと兵庫100山』を完登とはすごいですね!

感慨無量でしたよ。「達成したら喜びが溢れてくるんやろうな」と想像していましたが、溢れてきたのは感謝の気持ちでした!

-だれに対しての感謝の気持ちだったのでしょう?

息子はもちろん、近くで支えてくれた妻にも感謝です。山登りを通じて出会ったたくさんの方たちとのご縁もあります。そして、天候が味方してくれなければ、こんなに早く完登できなかったかもしれません。

息子を育ててくれた山や自然に、元気で登れる自分たちの健康に、書ききれないほどの感謝の気持ちが溢れて止まりませんでした。

-お気持ちが伝わってきます。

今でもそのときに感じた感謝の気持ちは薄れていません。「こんなに感謝させていただけたことに感謝!」ですね。

息子はただただうれしそうでしたよ。「ありがとうな」って伝えたら、息子も「父ちゃん、ありがとう」っていうてくれて泣きそうでした。

親子登山のコツ

 

親子登山インタビューvol.1

-最初、どのような山から登り始めたのでしょう?山を選ぶときのポイントなどありますか?

初めはエスケープルートのある山や、できるだけ人が多い人気の山を選びました。そのほかのポイントとしては、ゆっくり休憩できる場所がある山だといいですよね。山頂以外にも見所があったり、子どもが喜ぶような場所があったりする山がおすすめです。

途中から僕たちは『ふるさと兵庫100山』の完登を目指したので、必然的にそこから山を選びました!2024年6月に全100山完登することができました。

-100山完登おめでとうございます。6歳で完登とは、かなりの頻度で登ってますよね?

月に5〜6回ほどですね。去年の春、100座のうち20座に登っているのに気が付き、1年ちょっとで残りを制覇しました。完登したい目標があったので頑張りましたよ。

親子登山インタビューvol.1

-子どもは途中で飽きることもあると思いますが、どのように対応されているのでしょう?

一緒に歌を歌ったり、しりとりなどをしながら歩いたりします。「看板を先に見つけた人が勝ち!」とか、いろんな探索をゲーム感覚で楽しんでいますよ。

-ただ登るだけではなく、道中も楽しまれているのですね。

そうですね。山行中は山頂を目指すだけではありませんね。次の標識を一緒に探してみたり、虫や動物、草花と触れ合ったりもして、楽しみながら歩いています。常に息子となにかにチャレンジしていますよ。

山で食べるご飯も楽しみのひとつですね!

-お子さんが体調を崩されたりすることはなかったのでしょうか?

子どもとしっかり会話をして、体調の変化に気づくようにしています。子どもは大人のように自分の体調を把握できないし、伝えることも苦手なので。

事前に体調管理をしているおかげで、幸いにも大きなトラブルにあったことはありません。

-基本装備のほかに、子連れならではのおすすめアイテムがあれば教えてください。

子どもが喜ぶような、好きなキャラクターのお菓子を行動食にするのがおすすめです。非常時の備えや食料などはかなり余分に持っていきます。

育児は育自!息子と自分の成長記録

-親子登山を始めて、一番よかったと思うことはなんでしょう?

子どもの成長を間近で見られることですね。

登山を通して子どもはたくさんの発見をして、素晴らしい成長を見せてくれます。登山中は普段とは違い、そこにあるのは山と息子だけです。必然的にいろいろなことを忘れて息子との時間を過ごせるんですよ。

-山で絆を深めているのですね。

日常では、ついほかのことをしてしまいますよね。登山中はとにかく息子だけを見つめられるし、たくさん会話ができます。

もちろん子どもと行く大変さもありますが、それを通して自分自身も成長させてもらえます。「育児は育自!」と本当に思いました。一緒に登山をつづけていることで親子の絆が深まりましたよ。

親子ロッククライマーを目指して

-今後の登山での目標はありますか?

明確な山、明確な数字での目標はあえて立てていません。「とにかく楽しく安全に山を楽しむ!山で学ぶ!」を目標にしたいと思っています。

そうして日常のなかで行きたい山ができたときに、次の目標としている感じですね。

-これから息子さんとやりたいことなどがあれば教えてください。

僕の趣味のロッククライミングをそろそろ一緒にしたいと考えています。

-親子ロッククライマーも楽しみですね。これから親子登山を始める方へアドバイスをお願いします。

なにかアドバイスをするとしたら、「大切な子どもから目を離さない」ことです。子どもの体調の異変などにいち早く気づければ、事故防止にもつながります。

また、山では普段にはない子どもの姿を見られます。頑張っている姿、楽しんでいる姿、喜んでいる姿、困っている姿、成長していく姿など、本当に数えきれないくらいの素晴らしい姿を見せてくれるんですよ。

そんな素晴らしい姿を見逃さないでください。もったいないです!その姿を見られることが、親として、登山仲間として、最高の宝物になりますよ。

第1回『親子ハイカーインタビュー』では、パパハイカーのchokonbu327さんにお話を伺いました。息子さんが2歳半のときから登山を一緒に始めて、6歳には100山完登を達成する取り組みには、親子の情熱を感じます。そこまで辿り着くには、たくさんの努力と成長があったことでしょう。親子登山は思い出づくりになるだけでなく、子どもと真剣に向き合う機会にもなります。万全の対策は必要ですが、ぜひお話を参考にして、親子登山に出かけてみてください。

ライター

yuki

幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。