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サーフィンブランドの歴史とトレンド
サーフィンカルチャーのひとつであるsurf系ファッションは、他のファッションと同じく当時の社会情勢や流行の影響を受けて、時代とともに変化してきました。
サーフィンは西暦400年頃に始まったとされています。その後、ハワイ・カリフォルニア・オーストラリアでさらに発展していきました。
1950年代には、熱心で独創的なアイデアをもつサーファーたちの試行錯誤によって、サーフボードが現在のものに形状を変えていきます。
日本では、1960年頃に千葉や湘南で、少年たちが米兵を真似てサーフィンをはじめたのが最初だと言われています。第二次世界大戦後、日本に駐留したアメリカ人の存在がアメリカのカルチャーを根付かせ、サーフィンもそのひとつだったようです。
参考:NSA(一般社団法人日本サーフィン連盟)「サーフィンの歴史」
サーフィンブランドの発展
世界でサーフィンが活発化することに並行して、surf系ファッションも発展しました。
サーフボードの発達によって高度でアグレッシブなライディングができるようになり、これまでの競泳水着のようなウェアから、運動性に優れたサーフトランクスの需要が高まっていきます。
その後、サーフィン映画の大ヒットやQuicksilverの日本進出などをきっかけに、サーフィンブームは加速。1970年代後半に、ファッションとしてのサーフ系スタイルが確立しました。
さらに1990年代には、スノーボード、スケートボードのブームが来て、ストリートサーフファッションとして親しまれるようになり、ストリートサーフスタイルからアーバン(都市)サーフスタイルの需要も高まりました。
サーフィンブランドのトレンド
各ブランドは時代を象徴したデザインを取り入れつつ、ブランド創設時のコンセプトのもと独自の発展をとげています。
また、アウトドアの普及に伴い、アウトドアシーンでサーフィンファッションブランドのウェアの人気度が高まりました。現在ではSDGsが広く浸透した影響で、デザインや機能性がよいのはもちろん、地球への環境負荷を考慮して作られたプロダクトにも注目が集まっています。
サーフィンブランドの選び方
サーフィンウェアブランドには、ギアに特化したブランドやアパレルを中心に展開しているものがあります。
どのようなブランドがよいか迷う方は、デザインや目的、ブランドの背景、環境問題への取り組みなどを意識すると選びやすいでしょう。それぞれ説明しますので、購入時の参考にしてください。
デザインで選ぶ
せっかく着用するなら、見た目にもこだわりたいもの。たとえば、海や南国を連想させるデザイン、個性的なイラストデザインで選ぶものありです。シンプルなタイプなら、鮮やかなカラーとくすみカラーの好きなほうを選ぶなど、自分の好みのものをチョイスしましょう。
目的で選ぶ
海へ行く目的がウインドサーフィンなどのマリンスポーツなら、動きやすさ、着脱のしやすさを重視したウェアがよいでしょう。海に入るときは、サーフィンウェアブランドのずれにくいボードショーツや水着は必須です。
ビーチサイドで過ごす際は、多少濡れても大丈夫な水陸両用のアイテムがおすすめです。機能性に加え、デザインが好みのブランドを選んで、ファッションを楽しむのもよいでしょう。
街でサーフスタイルを楽しみたい時は、素材や肌触り、見え方、着心地など、よりデザインを重視して選ぶのがポイント。アパレル中心に展開しているブランドでまとめれば、スタイリッシュなファッションが完成します。
サーフィンウェアで使われる素材とその特徴をにまとめましたので参考にしてください。
ポリウレタン | フィット性や伸縮性に優れる |
ポリエステル | 速乾性や撥水性に優れる |
ナイロン | 伸びがよく肌触りが柔らかい |
コットン | デザイン性、肌触りともによい |
コットンとナイロン またはコットンとポリウレタン |
水陸両用 |
ブランドのストーリーやコンセプトで選ぶ
それぞれのブランドには立ち上げの背景があり、ディレクター・デザイナーがさまざまな信念をもって取り組んでいます。
ストリートカルチャーやその土地のカルチャー、パンクミュージックなど、多岐にわたる分野から影響を受けてデザインされているものもあります。興味のある分野と関連しているものを身につけることも、ファッションの楽しさのひとつです。そのブランドの背景を知れば、さらに愛着が湧き大切にしたくなるでしょう。
環境配慮を意識したものを選ぶ
各ブランドはウェットスーツをはじめ、環境に配慮したプロダクトも製作しています。
リサイクル素材を使ったボードショーツや、オーガニックコットンのトップスなどもありますので、購入前にチェックしてみてはいかがでしょうか。
女性に人気のサーフィンブランド12選
アウトドアブームや、オリンピックでサーフィンが競技種目に選ばれたことなど、海への関心が高まっている女性も増えています。ファッションとして、海以外で着用されているサーフィンブランドを目にする機会も増えました。
そんな海が似合う女性や、海を愛する女性のためのファッションブランドをご紹介します。
ROXY(ロキシー)
1990年代にQuiksilverから派生したレディース向けのブランドです。アクティブな女の子たちからの要望により、女の子のためのビーチウェアが生まれました。Quiksilverのロゴをふたつ合わせてハートのような形をしているのが特徴です。
ウェットスーツやラッシュガード、水着などサーフィンギアも多くそろえているほか、アパレルやバッグ、キャップなどの小物もあります。
アスリート向けのスポーティーなデザインと、フェミニンなファッション性を融合した可愛らしいデザインは、ビーチだけでなく街使いファッションにも重宝します。
Seea(シーア)
もっと快適にサーフィンをしたいという想いから誕生しました。ブラジル・イタリア・カリフォルニアのカルチャーに影響を受け、そのセンスから生み出される色使いとプリントは珍しいものが多く、レトロモダンなシェイプが特徴です。
サーフィンを楽しむ女性のために作られた水着は、ストレッチが効いていて動きやすく、肌触りのよい生地が魅力です。アクティブに動いてもずれにくいでしょう。
また、 カリフォルニア製のハンドメイドで少量生産に特化しています。一度完売した商品が再び生産されることは、ほとんどありません。デザインが被らないものを探している方にぴったりのブランドです。
BILLABONG(ビラボン)
1973年に誕生したオーストラリアのブランドです。「高品質の製品を作ること」をコンセプトに、男女問わず多くのプロサーファーを支えています。
運動機能性抜群のアクティブウェアはプロサーファー達からも支持されていて、女性向けのプロダクトも多く、Tシャツや小物などアパレルの種類も豊富です。また、ニットやアウターなど、冬に活躍するアイテムも展開しています。
アクティブに動いてもズレにくく機能性に優れたウェアに加え、デザイン性とのバランスも取れているところがポイントです。柄物デザインが多く、アクティブで元気な印象を受けるため、普段使いよりビーチなどの青空の下で映えるデザインです。
RVCA(ルーカ)
カリフォルニア発のライフスタイルブランドです。サーフィン、スケートボード、格闘技の選手もサポートする独自のスタイルを確立しています。
Tシャツ・ワンピース・キャップなどデザイン、種類ともに豊富です。音楽やカルチャーの要素を取り入れたデザインでファッション性が強く、クールにもフェミニンにも着こなせます。
RIPCURL(リップカール)
1960年代に、オーストラリアのサーファーが創立したウェットスーツブランドです。現在は多くのプロサーファーを支えていて、メンズ・レディース・キッズのアパレルも幅広く展開しています。
多彩なカットやフィット感のよいワンピース水着がそろっているので、サーフィンなどアクティブに動く方、ビーチやプールで過ごす方にも適しています。また、ウェットスーツも可愛いデザインが多く、申し分のない機能性も魅力といえます。
花柄や鮮やかな色使いが多く、南国・ビーチを感じさせるデザインを好む方にぴったりです。
Ocean Pacific(オーシャンパシフィック/オーピー)
1960年にカリフォルニアでサーフギアブランドとして誕生しました。「サーフカルチャーをビーチからストリートへ、共感するすべての人に伝えたアパレルブランド」をテーマに、マリンスポーツアイテムのほか、サーフ系アパレルアイテムを展開しています。
水陸両用のボードショーツやラッシュガードは、ヨガやレジャー、スポーツシーン以外に、普段着にも使える万能アイテムです。
公式通販サイトでは、アパレルアイテムを使ったコーディネートが掲載されていますので、スタイリングの参考にしてみてください。
RUSTY(ラスティ)
1985年にサーフボードブランドとして設立し、1987年にサーフアパレルを発表しました。現在も多くのプロサーファーをサポートしています。また、サーファーだけでなく、スケートやダンスなどのストリートスタイルとしても愛されてます。
普段のコーディネートに取り入れやすいデザインが特徴で、ゆるっと着られるスウェットもおすすめ。海上がりに着れば、スタイルが決まること間違いなしです。
Patagonia(パタゴニア)
アウトドアブランドの先駆者であるパタゴニアは、サーフィンメーカーとしても知られています。機能性のよいサーフィンギアは素材はもちろん、着心地も考慮して作られています。
ショルダーやバックで調節可能な水着は、フィット感もよさがポイント。サーフィン、カイトサーフィン、スイミング、パドリングにも適している多用途なアイテムです。
「パタゴニアの製品は流行とは関係なく、流行の最先端でもなければ10年経っても流行遅れでもない」という創業者のコンセプトのもと、アウトドアだけでなく普段使いもできるデザインが特徴です。
また、サステナビリティ先進企業として、全商品の素材、製造過程、労働者の人権に配慮しています。修理サービスなどのアフターフォローも充実しているため、長く愛用できるでしょう。
Ron Herman(ロンハーマン)
ロサンゼルス発のブランドで、世界中から厳選されたウェアやプロダクトをそろえるセレクトショップです。西海岸のテイストを取り入れたスタイルで人気を集めています。
西海岸風にスタイリングされた店内のディスプレイは、スタイリングの参考にもなります。より高感度なファッションを求めている方におすすめです。
また、さまざまなブランドとコラボレーションした商品も展開しており、アウトドアシーン向けのパンツやダウンジャケットにも注目です。生活雑貨も取りそろえているので、サーフィンファッションをワンポイント格上げしたいときに、要チェックしたいブランドです。
afends(アフェンズ)
2006年に誕生したアパレルブランドです。バイロンベイのライフスタイルとサーフィンやスケート、アートなどのカルチャーに、2000年代のパンクとハードコアのエッセンスを混ぜた独自のスタイルを展開しています。
シンプルなデザインで独特な色使いや、ポップなイラストデザインが特徴。ビーチサイドでも街でもこなれ感を出し、おしゃれに着用できます。また、ヒッピーカルチャーの影響で、ゆるっと着こなすスタイルを得意としています。
細身のトップスが多いので、タイトな服装が好みの方におすすめのブランドです。
Hele i Waho(ヘレイワホ)
ダイビングとサーフィンに、20年以上関わってきたクリエイターが手がけており、ハワイをイメージしたデザインが特徴です。スキューバーダイビングやウィンドサーフィンなど、あらゆるマリンスポーツに対応するプロダクトを展開しています。
機能性、デザイン性ともに高く、年齢問わずお気に入りのデザインが見つかるでしょう。さらに、簡単設営のポップアップテントも販売するなどアウトドア用品にも注目です。
LUSSO SURF(ルッソサーフ)
「アメリカの西海岸サーファーの休日」をテーマに、ビーチ、サーフィンを気軽に楽しむ大人のためのアイテムを展開しています。厳選したアイテムを少量生産しており、人と被りにくいデザインが特徴です。
ワンポイントのデザインが多く、サーフィンブランド初心者の方にもコーディネートしやすいのが魅力です。また、ユニセックスなデザインもあり、カップルおそろいで着るのもよいでしょう。
男性に人気のサーフィンブランド17選
メンズサーフ系ブランドは、ウィンドサーフィン、ヨット、シュノーケリングなども含むマリンスポーツをする方におすすめです。ファッションとして楽しめるブランドを17個紹介します。
Quiksilver(クイックシルバー)
1960年代に、サーフィンを愛する創設者が立ち上げたオーストラリアのブランドです。Quicksilverの代名詞とも言われるボードショーツは、現在も機能性・デザイン性ともに優れている人気商品です。
目的別に作られた種類・デザイン豊富なボードショーツ特徴で、年齢を問わず、お気に入りのデザインを見つけられるでしょう。
水着・ラッシュガードのひかにも、サーフハット・ビーチサンダル・ウォーターシューズなどもそろいます。マリンスポーツを楽しむ方にイチオシのブランドです。
また、地球によりよいものづくりを掲げ、2022年にはほぼ自然由来の素材で生産する取り組みもはじめています(サーフィン、ウェットスーツは100%を実現)。
Hurley(ハーレー)
ウェットスーツブランドとして人気の高いHurleyは、ラッシュガード・サーフパンツなどのサーフィン用品のほかに、ゴルフ・スノーボードに関するアイテムも展開しています。
Hurleyのロゴをあしらったシンプルなデザインが多く、大人っぽいコーディネートがそろいます。スポーツマン向けに作られたブランドなだけあって、動きやすさも抜群です。
公式HPにはボードショーツの選び方チャートが掲載されているので、種類が多くて選べない方や、サーフィンウェアブランド初心者の方にうれしいところです。
ウェットスーツのブランドについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
OUTERKNOWN(アウターノウン)
伝説のサーファーであるケリースレイターが、デザイナーのジョン・ムーアと共同設立したサステナブルなブランドです。オーガニックコットンや再生ナイロンを使用した衣服を展開しています。
比較的価格は高めですが、「信念や製品が作られる過程、またそのクオリティを考えると品質相当の値段である」という考えのもと、こだわりのモノづくりを行っています。
アウターノウンのアイテムは量販されていないため、人と被りにくいところも魅力です。洗練されたデザインは大人サーファーにぴったりなので、選択肢のひとつとしてぜひチェックしてほしいブランドです。
FORMER(フォーマー)
2015年に設立された、比較的新しいサーフィンブランドです。ロサンゼルスを拠点として、プロサーファー(デーン・レイノルズ、クレイグ・アンダーソン)とプロスケーターが立ち上げました。
日本では、プロサーファーの大橋海斗がFORMERのライダー兼マーケティング(ナインボール社所属)として活動しています。
もともと、創設者それぞれのライディングスタイルやファッションスタイルが魅力的だった彼らのデザインは、独創的なイラストかつシンプルで、ほかにはないデザインが特徴といえます。
最新のブランドを身につけたい方、クールにサーフファッションを着こなしたい方に適したブランドです。
Volcom(ボルコム)
スケートやスノーボードメーカーとしても知られるVolcomは1991年に誕生しました。サーファー・スケーター・スノーボーダーをサポートしながら、パンクロックのレーベルも創立するなど新進気鋭のブランドです。
ボルコムストーンをはじめ、ハードコアなエッジの効いたデザインやシンプルなデザインなど、独自性のあるデザインが特徴。カラーバリエーションは独特のスモーキーがかったものが多く、個性的に着こなしたい方は要チェックです。
機能性抜群のウェットスーツは、素材や製造過程など環境に配慮されており、ランキング上位のプロサーファーからも人気を集めています。
Vissla(ヴィスラ)
2014年にカリフォルニアで創設されました。いつの時代も自由であり、創造性豊かで、ポジティブな考えを持つクリエイターとともに歩むサーフアパレルブランドです。
シンプルながらパステルカラーやくすみがかった色使い、やわらかいタッチのイラストは、ファッションに“ぬけ感”を演出してくれます。1枚でサーフィンスタイルが様になるアイテムも多く、持っていて損はなしです。
また、サステナビリティを意識した取り組みに力を入れており、環境に配慮された素材や生産過程で作られているプロダクトもあります。
なお2024年春には、VISSLAを象徴する新たな施設が千葉県九十九里町に誕生する予定です。
Deus Ex Machina(デウス エクス マキナ)
2006年、オーストラリアでカスタムバイクのブランドとして誕生しました。多くのサーファーから支持を得ています。
とくにスイムウェアやTシャツなど、夏場に必要なアイテムが充実していて、ブランドロゴをあしらったシンプルなデザインが特徴です。
ロンTやスウェット、コーチジャケットは、秋から春まで着まわしができる汎用性の高さがポイント。一着持っていると活躍するでしょう。
The Critical Slide Society /TCSS(ティーシーエスエス)
2009年にオーストラリアで誕生しました。サーファーをはじめ、世界中のアーティスト・フォトグラファー・デザイナー・フィルムメーカーから影響されたデザインやプロダクトが人気を集めています。
シャツやジャケット、カーディガン、パンツなど多くのプロダクトを展開しており、シンプルながらこなれ感を演出するデザインやシェイプは、一着あると着回しができて重宝するでしょう。
BANKS(バンクス)
2014年にアメリカ人、オーストラリア人、日本人によって、共同設立されたブランドです。
ブランドを代表する商品のひとつが、Organic Cotton100%のTシャツやフリースです。ほかにも、マリンスポーツ向けの運動性抜群のボードショーツや、素材・着心地にこだわり街でも履きやすいハーフパンツなどを展開しています。
クラシックでありながら、モダンな要素を取り入れたデザインは流行に左右されません。メンズ向けブランドですが、女性がオーバーサイズで着られる可愛らしいデザインも魅力です。
Ocean Pacific(オーシャンパシフィック/オーピー)
シグネチャーアイテムのコーデュロイのショートパンツは、日本で職人がひとつひとつ丁寧に縫製しています。70年代の西海岸を思わせるレトロな丈感と素材が特徴で、カラーバリエーションも豊富です。
サーフカジュアルにはもちろん、アウトドア系スタイルにも取り入れやすい一着です。
ROARK(ロアーク)
「ロアークと呼ばれる人物を追い、世界を冒険しながら彼にまつわる物語をもとにウェアを作る」というユニークな世界観のブランドです。旅・サーフィン・スケート・キャンプ・モーターサイクルなどを背景にしています。
街でポップに着られるイラストデザインや、おしゃれにアウトドアを楽しめるアウターなどを展開しています。
海ではキャッチーでキュートなデザインのボードショーツや、シンプルなキャップがおすすめです。長年使用できる耐久性とデザイン性を兼ね備えているところもうれしいポイントです。
Satrudays NYC(サタデーズ ニューヨークシティ)
2009年から、ニューヨークやその他大都市で生活している人たちのライフスタイルにあったコレクションを展開しています。西海岸のイメージが強かったサーフシーンですが、サーフィンと大都市の融合を見事に表現しています。
2021年にはウィメンズコレクションを発売し、リラックス感のあるアイテムがそろいます。
クラシカルでモダンなデザインが多く、大人のサーフィンブランドといった印象です。ほかのサーフィンブランドにはないスタイリッシュな着こなしを求める方におすすめです。
Brixton(ブリクストン)
2004年に誕生したビンテージのアパレルブランドです。音楽やスケート・サーフィン・モーターサイクル・ストリートカルチャーなどにまつわる人々に触発された、創設者のライフスタイルがデザインに表れています。
ビンテージ感漂うデザインが特徴ですが、こだわりぬかれたディテールによりストリートでも着こなしやすいでしょう。トップス、パンツのほか、さまざまな種類の帽子がそろっています。
MAGIC NUMBER(マジックナンバー)
鎌倉出身のサーファーであり、時代の創設者である中村竜氏がディレクターをつとめるブランドです。ミリタリー、アウトドア、ワークウェアを中心に展開しています。
ブランドのコンセプトどおり、街でもビーチサイドでもおしゃれに着こなせるデザインで特徴で、ー着で様になるデザインが魅力。持っているシンプルなパンツとあわせるだけで、おしゃれなサーフコーデが完成します。
Batten wear(バッテンウェア)
2011年ブルックリン発の都会派スポーツウェアを展開するブランドです。デザイナーは日本人で、アウトドア用とシティファッション用に分けて製作しています。都会の街でもアウトドアでもなじむスポーティながら洗練されたデザインがおしゃれです。
ブランドの注目作品はアノラックパーカーで、色・形ともにビンテージ感をうまく表現しています。使用するたびに味が出てくるビンテージウェアは、サーフコーデのいいアクセントになりそうです。
STOCKHOLM SURFBOARD CLUB(ストックホルムサーフボードクラブ)
スウェーデンで2019年に設立されました。ファッションとアートの世界で、サーフィンを独自の角度からとらえているクラシックなサーフブランドです。
サーフボード型のロゴをプリントしたデザインが特徴的で派手な柄はなく、シンプルながら北欧のスタイリッシュさも感じます。
きちんと感のある雰囲気や、新しいリラックスコーディネートを探している方は、ぜひ候補のひとつにしてみてください。
WESTERN HYDRODYNAMIC RESEARCH(ウェスタンハイドロダイナミックリサーチ)
ブランドの人気定番アイテムはキャップです。アジャスターの代わりに独自開発のバンジーコードが使われており、ひとつ持っているだけでおしゃれ上級者になれるアイテムです。
素材や見え方にこだわったセットアップや、海を感じさせるデザインのTシャツは、海にも街でもマッチするでしょう。
子ども向けサーフィンブランド7選
小さい頃からマリンスポーツに親しむ子どもたちが増えてきました。海でも快適に過ごすためには、正しいウェア選びが大切です。
大人用のサーフィンブランドから、多くのキッズウェアが展開されています。ここでは、親子でビーチライフを楽しめるブランドを7つ紹介します。
RVC(ルーカ)
スタイリッシュなデザインで、運動性に優れています。メンズ・レディースもそろい、親子でコーディネートを楽しめるでしょう。
Quiksilver(クイックシルバー)
ボードショーツとラッシュガードの種類が豊富なブランドです。シンプルでスポーティーなデザインは、下に着る水着を選ばず、コーディネートもしやすいのがポイントです。
ROXY(ロキシー)
ROXYの花柄やパステルカラーを使ったデザインの魅力は、なんといってもビーチに映えるかわいさです。親子でおそろいコーデをそろええたい人は要チェックです。
BILLABONG(ビラボン)
海でのサーフィンスタイルはもちろん、さまざまなシーンにおいてストリートファッションを楽しめます。デザインが豊富で、お気に入りの1枚がみつけられるでしょう。
Ocean Pcific/OP(オーシャンパシフィック/オーピー)
明るいデザインが多く、街使いしやすいアイテムがそろいます。水陸両用のスポーツウェアもあり、メンズ・レディースアパレルも展開しているのが魅力。家族おそろいのアウトドアウェアにもぴったりです。
RUSTY(ラスティ)
かわいらしいニコちゃんマークのデザインが特徴です。水着以外にもキャップやウォーターシューズなど、マリンスポーツ全般のギアもそろいます。おしゃれなスウェットは、子どものストリートスタイルを格上げしてくれるでしょう。
Volcome(ボルコム)
男の子向けのTシャツやボードショーツを取りそろえています。シンプルなデザインで、女の子が着てもかっこよくきまりインパクトのあるデザインです。
日本のサーフィンブランド4選
サーフィンブランドと聞くと、カリフォルニアやオーストラリアなどのブランドをイメージする方が多いでしょう。実は日本にも世界レベルのサーファーがそろい、機能性やデザイン性ともに優れたサーフィンファッションブランドが誕生しています。
ここでは、4つの日本初ブランドを紹介します。
WTW(ダブルティー)
2011年、西海岸のスタイルをイメージして設立されたアパレルブランドです。最新のデザインを取り入れた都会的で洗練されたアイテムがそろいます。
さりげないロゴをあしらったシンプルなデザインで、着る人を選びません。着心地のいいTシャツやスウェットなどもとても人気です。
また、アパレル以外にも家具や生活雑貨を展開しており、家にいながら海を感じられるセンスのよいデザインに仕上がっています。
Lordish Behavior(ローディッシュビヘイビア)
2020年にプロサーファーの大橋海斗氏、村上舜氏、小林直海氏、粂浩平氏が立ち上げました。
ブランド名は、Lordish(イケてる) Behavior(行動)をしたときに「お前LBだな!」と使われるスラングが由来で、「機能性がよくデザインがイケてるプロダクトを日本から世界へ」をコンセプトにしています。
ウェットスーツやデッキパッチ、リーシュコードなどのサーフィンギアがそろい、ほかにも、ビーチタオル・靴下・バッグ・水筒のアクセサリーも手がけています。人気サーファーの最新ブランドなだけに、今後の発展が楽しみです。
ALEXIA STAM(アリシアスタン)
旅を愛する女性のための水着ブランドとして誕生し、多くの若い女性から支持されています。シーズンごとにさまざまな世界の海をテーマに生み出されるコレクションは、最新デザインかつ機能的なアイテムです。
ビーチだけではなくトレーニングやヨガ・サーフィンにも着ていける、着心地がよくて洗練された大人の女性のためのブランドです。
スタイルアップして見えるように考えこまれたデザインやシェイプも魅力的。リラックス感とキレイ目なバランスがよいので、上品なスタイルを求める人はぜひチェックしてみてください。
kps(ケーピーエス)
デザインや生地、縫製まで、すべて日本製にこだわっている千葉県発のブランドです。身体のラインなど、女性の悩みに向きあってつくられています。
また、絞り染めの水着は手染めしており、自然と一体になれるような色・柄が特徴です。長く愛用できるように、色褪せてもリメイクのサービスがあるのもうれしいポイントです。
プロサーファーが使用しているブランド
プロサーファーが使用しているのは、サーフィンギアに特化したブランドです。ここでは、日本人サーファーが愛用しているサーフィンブランドと、そのおもな選手(※敬称略)を紹介します。
サーフィンビギナーは、好きなプロサーファーのスタイルを真似してみるのもよいでしょう。
Quiqsilver(クイックシルバー)
五十嵐 カノア(パリ五輪出場内定、東京五輪銀メダリスト)、伊東 李安琉
BILLABONG(ビラボン)
松田 詩野(パリ五輪出場内定)、スカイ・ブラウン、松岡 慧斗、仲村 拓久未
松田詩野モデルは花柄の可愛らしさと綺麗なラインのデザインが魅力的です。
Hurley(ハーレー)
大原 洋人(東京五輪出場)、岩見 天獅、河村 海沙(人気Youtuber)
RIPCURL(リップカール)
都築 有夢路(東京五輪出場)、松岡 亜音、佐藤利希
reef(リーフ)
大野 修聖(S.LEAGUEチェアマン)
RVCA(ルーカ)
前田 マヒナ(東京五輪出場)
volcom(ボルコム)
佐藤 魁、脇田 紗良、脇田泰一、辻 裕次郎
GOTCHA(ゴッチャ)
稲葉 玲王(パリ五輪出場)
サーフィンでのコーディネート紹介
いざ、「マリンスポーツをしよう!海へ行こう!」と思っても、どのような服装で行ったらよいのか、何か気をつけることがあるのかと、分からないことも多いでしょう。
自然が相手となる海にはリスクがたくさん潜んでいます。今回は初心者の参考になるよう、サーフィンに行くときにおすすめの服と、それぞれのおすすめコーディネートを紹介します。
着脱のしやすい服
マリンスポーツをするなら、着替えは必須です。着替えをする場所がないときは、ポンチョタオルをうまく使って着替えましょう。以下のように、サーフィンブランドにはゆったりした服装も多くあるのでぜひ活用してください。
海水温など気候に合わせた服
海に入るとき、外のコンディションチェックも欠かせません。海水温、気温、風の有無にあわせてウェットスーツやドライスーツ、ボードショーツ、水着などを選ぶのが基本です。
フィットしているアクティブウェア
水着だけでも海に入れますが、海の波対策も行いましょう。たとえば、波の影響でめくれたり怪我したりといってリスクがあるため、できるだけサイズのあった水着・ボードショーツがおすすめです。着徴するなら、ラッシュガードがベスト。体温保持や怪我から守れて、日焼け対策などの利点もあります。
日焼け対策の服やアイテム
海には遮るものがなく、日焼けをしやすいので注意が必要です。長時間、直射日光に当たり、露出も多い服装であることから、普段日焼けしない部分も紫外線の影響を受けます。また、水面や砂に反射される紫外線により、日焼けしやすい環境であることも忘れてはいけません。
肌を守る目的で、ラッシュガードやサーフハット・グローブなどのアイテムを活用しまししょう。日焼け対策が気になる人は、以下のアイテムもチェックしてください。
海上がりに着るあたたかい服
海に入ると体が冷えるので、海上がりに羽織れる服も用意しましょう。夏は外気温が高いので、海からあがって太陽に当たることで保温できます。ところが、晴れていても外気温が低かったり、風があったりすると体温は低下してしまいます。
海で楽しい時間を過ごしたあとに、寒い思いをしないよう天候にあわせてサッと着られるカーデやパーカー、フリースを持参しましょう。
サーフィンで用意しておくと便利なアイテム
ウェアなどを一通りそろえあとに準備しておきたい便利アイテムを紹介します。
屋外でのマリンスポーツは、屋内のレジャーと異なり、慣れないサーフィンギアに苦戦するケースも多いでしょう。便利なアイテムをそろえて、快適にサーフィンを楽しんでください。
ウェットスーツ用シャンプー
サーフィン後のウェットスーツには、海水の塩分や汚れ、大量の汗が含まれているだけでなく、サーフボードの滑り止めとして塗るワックスなども付着しています。
ウェットスーツにしみ込んだ塩分や汚れは生地の劣化を早め、伸縮性や機能性、着心地の低下にもつながります。
高価なウェットスーツを少しでも長く愛用するために、専用のウェットシャンプー(洗剤)とコンディショナー(柔軟剤)で普段からしっかりケアしておきましょう。
以下のアイテムは髪や体だけでなく、ウェットスーツも洗えます。フリーサーファーの大橋海斗氏と洗濯ブラザース(洗濯の専門家兼サーファー)が共同開発したこだわりの商品なので、ひとつ持っていると大活躍するでしょう。
ウェットスーツ用ハンガー
デリケートな素材のウェットスーツは、型崩れを防いで乾かすために専用のハンガーが必要です。形状や素材、機能などさまざまな商品が販売されています。
コンパクトになる折りたたみタイプやブーツ、ゴーグルなどの小物も干せるマルチタイプ以外にも、車などアウトドアでも使えるタオルハンガータイプもあります。自分の用途にあわせたアイテムをゲットしてください。
ワセリン
ウェット擦れを軽減してくれるのがワセリンです。事前に用意しておくと、ヒリヒリ痛くてサーフィンに集中できない!なんてことも避けられます。
肌に直接塗ったり、ウェットスーツに塗ったりと、どちらでも使えるのがポイント。コツはたっぷりの量を塗ることで、ウェットスーツ用のワセリンと市販品の大きな違いは香りです。
サーフバック
水辺やアウトドアシーンで、ひとつあると活躍するのがサーフバッグです。海に行くときの収納バッグやボックスとして、持ち運びやすく防水効果も期待できます。
柔軟性に優れたものや、旅行時などに小さく折りたためるソフトタイプのものなど、さまざまな商品があります。ショルダータイプやリュックタイプなどもあるので、持ち運び方法にあわせて選びましょう。
丈夫で耐久性が高いターポリン生地や、リサイクル素材を使用したアイテムなど、素材の種類も豊富です。サーフィンギアメーカーからは、よりデザイン性の高いアイテムが展開されています。
サーフバッグに関連して、便利なアイテムがウエットバケツです。着脱時やウェットスーツを洗う際にも使える優れもの。気になる方はぜひこちらの記事もご覧ください。
サーフウォッチ
サーフィンをする上で必要なのが腕時計。海の中で時間の確認ができ、激しい動きにも耐えられる作りの時計のことを主に「サーフウォッチ」と呼びます。
防水性・耐衝撃性、タイドグラフ、ライディングの履歴記録、GPS、心拍数など、運動情報をはじめ、スマホと連動できる機能など多くのスペックが備わっているのが魅力です。
また、運動する上で邪魔にならないよう軽さやフィット感も求められるので、通常の腕時計としてはかなりハイスペックな作り。サーフィン以外の普段使いやアウトドアにも最適な時計です。
さらに、リサイクルポリエステルなど、環境に配慮して作られたアイテムもあります。メンズ向け、レディース向けなど種類が豊富にそろいますので、好みのものを探してみましょう。
以下の「NiXON THE RIVAL」はスタイリッシュなデザインで、日常使いもできるサーフウォッチです。柔らかいシリコンバンドによりフィット感も抜群で選べるカラーバリエーションもうれしいポイントです。世界中の550のビーチについて事前にプログラムされたタイド情報など、サーファーにとって役に立つ機能も付属しています。
サーフィンブランドによる環境保護活動
SDGsをはじめ、環境問題への意識が高まっている昨今、海や山など自然に関わるアウトドアファッションブランドも環境問題に対する目標を掲げ取り組みをはじめています。
ウインドサーフィンやヨット、シュノーケリングなど、海をフィールドにして楽しむなら、環境問題とその解決への取り組みを知ることは大切な一歩です。おもな取り組みを紹介しますので、ぜひご覧ください。
ファッション業界による環境汚染
国際連合広報センターによると、ファッション業界においては持続可能な衣料品の生産が重要な課題だと指摘されています。服を作る過程で、大量のCO2排出・大量の水資源の使用・マイクロファイバーの海洋放出による水質汚染が深刻化しており、環境負荷への大きな影響が懸念されています。
ウェットスーツやサーフィンギアの生産過程もこれに等しく、また労働環境問題も大きな課題のひとつといえます。
参考:環境省 「SUSTAINABLE FASHION(これからのファッションを持続可能に)」
海洋保護活動
海洋汚染によって、私たち人間を含む生態系が破壊されるリスクが問題になっています。各団体や企業と協働し、サンゴ礁の保護、海洋プラスチックゴミの除去、植樹活動をとおして、海洋沿岸域の自然保護に取り組んでいます。
ビーチクリーン活動
気軽にできる環境保護活動のひとつとして、ビーチクリーン運動も活発になりつつあります。環境問題解決としては小さな一歩かもしれませんが、企業や地元の方と協力して、サーフィンブランドが率先してビーチクリーン活動を行っています。
リサイクル素材やサステナブルな素材
Tシャツなどのアパレルだけでなく、海に関連するプロダクトにも地球環境にやさしい素材がつかわれるようになりました。たとえば、ウェットスーツやサーフボード、サーフワックス、サーフボードケース、日焼け止めなどがあげられます。スノーボードウェアなど、寒い冬に関連するプロダクトも同様です。
また、洗濯ネームやブランドネームをリサイクル素材へ切り替える配慮も進んでいます。これらの選択は水の大量使用削減や、地球温暖化の抑制、気候変動に関連するCo2排出量の削減に役立ちます。
サーフィン団体は、WSL(World Surfing League)やJPSA(Japan Pro Surfing Association)など、企業やプロサーファーと協働して、環境問題の解決に継続的に取り組んでいます。
最後に、環境を配慮した素材やキーワードとなる用語を紹介します。
PFCガスは二酸化炭素の100倍から1000倍、あるいは1万倍の温暖化効果があるとも言われています。PFCフリーの加工を施すことで、二酸化炭素や廃棄物の排出量の削減など、環境への負荷を抑制できます。
原産国を多様化したり、経済的に弱い立場にある発展途上国の生産者に、対等な賃金を支払い平等な立場で行う貿易(フェアトレード)を導入しているブランドもあります。
サーキュラリティには、「循環性」という意味があります。リメイクやリサイクルをとおして、衣服や素材を循環させ、廃棄物をなくそうという“循環型ファッション”を取り入れているブランドも。
たとえばOUTERKNOWNでは、ゴミ処理場から回収されたものを循環利用するシステムを構築しています。
環境汚染の原因となる「大量生産・大量消費・大量破棄」を根本から見直した取り組みです。受注生産を取り入れ、売り切れ商品の再販はしないなどの対策もとられています。
今までのプラスチックを使用した梱包や過剰梱包が見直されています。再生PET樹脂、FSC認証紙、グリーンナノなど環境へ配慮した素材を使用することで、環境負荷の軽減を目指しています。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。