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冬用の登山ヘルメットは、ヘルメットの着用を推奨する山行やアイスクライミング、雪山登山では必須の装備です。軽量かつ丈夫な構造をしており、落石や雪崩から頭部を守ります。種類や選ぶ際のポイント、おすすめの商品を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

頭を守る冬用の登山ヘルメット

登山 冬用ヘルメット

登山用ヘルメットは、万が一の事故から頭を守る大切なアイテムです。登山中は、転倒・滑落・落石による事故が少なくありません。自分が気をつけていても、先行者による落石の危険性もあります。

着用の義務はありませんが、怪我を防止するためにもヘルメットは使用しましょう。とくに、山岳ヘルメットの着用推奨地域では、ヘルメットの着用をおすすめします。

 

冬用登山ヘルメットの種類

登山 冬用ヘルメット

冬用の登山ヘルメットは、大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴を把握して、選ぶ際の参考にしましょう。

①インモールドタイプ

通気性がよくて軽く、衝撃吸収能力に優れたヘルメットです。内側には、衝撃を吸収するために発泡ポリスチレンを使用しています。

また、外側には衝撃耐性が高いポリカーボネート素材がコーティングされています。ハードシェルタイプに比べ、やや高価な傾向があります。

②ハードシェルタイプ

耐衝撃性に優れたタイプのヘルメットです。低価格で購入しやすいのが魅力です。内側に樹脂を貼り付け、外側に強度が高いポリカーボネートを使用し、耐衝撃性を強化しています。インモールドタイプより少し重さがあります。

③ハイブリッドタイプ

インモールドタイプとハードシェルタイプのメリットを兼ね備えているタイプです。軽さと耐久性があるのが特徴です。

内側に発泡スチロール、外側に硬いABS製のシェルを使用しています。耐久性が高く、長持ちしやすい点が魅力です。

 

冬用登山ヘルメットの選び方

登山 冬用ヘルメット

登山で使用する冬用ヘルメットの選び方を紹介します。

安全基準を満たしているものを選ぶ

登山用ヘルメットを選ぶ際は、安全基準をクリアしたものを選びましょう。国際安全規格のUIAA規格と、欧州の統一規格のEN規格があります。

両規格には厳しいテストが設けられており、どちらも高品質なヘルメットであることをしめしています。購入するときは、規格マークがついているものを選びましょう。

頭の形にフィットするものを選ぶ

ブランドによってサイズや形が違うので、自分にフィットするヘルメットを選ぶのが大切です。とくに、海外の商品は日本人の頭の形にフィットしにくいため、選ぶ際は注意しましょう。

冬の登山ではニット帽を被ることが多く、普段よりも厚みがでるので、サイズを調節できるタイプがおすすめです。サイズや形が合っていないと、頭痛などの原因になります。サイズ選びで失敗しないためにも、試着してから購入しましょう。

登る山によって選ぶ

登山スタイルは、ヘルメットを選ぶ際の基準のひとつです。長時間着用する場合は、頭への負担が少なくて軽いインモールドタイプがおすすめです。危険が伴う山行やアイスクライミングでは、しっかりと頭を守れるハードシェルタイプを推奨します。

ヘルメットの選び方について下記の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。

登山用ヘルメット
登山用ヘルメットのおすすめは?選びかたのポイントは安全性と快適性

 

登山での冬用ヘルメットおすすめ7選

登山 冬用ヘルメット

アイスクライミングや雪山登山で活躍するヘルメットを7つ紹介します。

①MAMMUT(マムート)「Crag Sender Helmet」

Mammut Crag Sender Helmet
Mammut Crag Sender Helmet

 
超軽量でありながらトップクラスの保護力を発揮する、インモールド構造の登山用ヘルメットです。薄型でかぶりやすいだけでなく、フィット感にも優れています。

特殊な形状で頭部の広い範囲をカバーします。専用バッグが付属しているので、持ち運びやすさを重視する人におすすめです。

②PETZL(ペツル)「メテオ」

 
さまざまな用途に対応できるよう、頭部の保護機能が強化されたヘルメットです。軽量で薄型のため、長時間の山行でも負担になりません。インモールド構造で衝撃吸収性能が高いのが特徴です。

登山はもちろんのこと、スキーツーリング用としてCEの認証を受けた初めてのヘルメットです。通気性に優れているため、オールシーズン使用する人に適しています。

③GRIVEL(グリベル)「Stealth」

 
日本人に合う形状の「Japan Fitting」規格に適合した、インモールド構造のヘルメットです。ポリスチレンパッドは約20mmの厚さがあり、衝撃吸収能力に優れています。

フィット感を重視する人にイチ押しのヘルメットです。

④GRIVEL(グリベル)「サラマンダー2.0」

Grivel  サラマンダー2.0
Grivel  サラマンダー2.0

 
外側には耐久性の高いABS樹脂、内側には衝撃吸収性に優れたEPS素材を用いた、ハードシェル構造のヘルメットです。やや重めではありますが、しっかりと頭部を保護できるでしょう。

プロテクター内に調節ストラップを収納できるのが魅力です。アイスクライミングやアルパインをする人はチェックしてみてください。

⑤Black Diamond(ブラックダイヤモンド)「ハーフドーム」

Black Diamond  ハーフドーム
Black Diamond  ハーフドーム

 
片手で簡単にサイズ調節ができる登山用ヘルメットです。数多くのクライマーから、長年にわたって愛用されているモデルです。シンプルな構造で取り扱いやすいため、初めてのヘルメットとしてもよいでしょう。

⑥PETZL(ペツル)「ボレオ」

 
ハイブリッド構造により、耐久性と軽さに優れているモデルです。コンパクトでありながら、しっかりと頭部を保護する機能性を備えています。通気孔が大きくて通気性に優れているので、快適に着用できます。あらゆるアクティビティをする人にぴったりです。

⑦Black Diamond(ブラックダイヤモンド)「ビジョン」

BlackDiamond ビジョン
BlackDiamond ビジョン

 
ブラックダイヤモンドのヘルメットのなかでもっとも丈夫なモデルです。緩衝性が高い発泡プラスチックのEPPやEPSのフォームと、耐衝撃性があるABSシェルを組み合わせることで、高い耐久性と軽さを両立させています。

強固なだけでなく、高い通気性も備えているので、長時間にわたって着用し続ける機会が多い人は注目してください。

登山用ヘルメットは、万が一の事故から頭を守る重要なアイテムです。ヘルメットの着用を推奨する山もあるため、登山をするときは積極的に使用しましょう。ただし、ヘルメットであれば、どれでもよいという訳ではありません。フィット感や使い勝手が自分に適しており、安全基準を満たしたヘルメットを選ぶことが大切です。今回紹介したポイントをもとに、自分にぴったりのヘルメットをみつけてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。