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スキーブーツを履くと足が痛かったり、久しぶりに履いたらフィットしなかったり、といった経験はありませんか?その悩み、ブーツのシェル出しで解消するかもしれません。今回は、ブーツが合わない人の悩みを解消するシェル出しについて紹介します。

 

シェル出しとは?

ブーツ シェル出し

シェル出しとは、ブーツチューンナップのひとつで、 スキーブーツの「アウターシェル」と呼ばれているプラスチック部分を加工することを指します。アウターシェルの一部を熱して柔らかくしてから変形させ、足の形にあわせる作業です。

たとえば滑っているときに、下記のような症状がある場合は、シェル出しを考えてもよいでしょう。

  • くるぶしや親指の付け根にブーツが当たるとき
  • 熱形成をしてもブーツが足に当たるとき
  • 靴下やインソールを替えても足指が当たるとき

市販のブーツの足型が合わないタイプの人は、個々の足に合わせて熱形成できるブーツを試してみるのもひとつの方法。とくに気になる部分だけパッドで厚みを出し、インナーの内部に余裕を持たせることもできます。

また、足裏全体が痛い、しっかり踏めない、というようなときは、インソールやソックスで解決するかもしれません。

アウターシェルは、一度加工すると完全にもとに戻すことは不可能なため、注意が必要です。愛用のブーツが使えなくなってしまわないよう、判断は慎重にしましょう。

インソールについては、こちらの記事もご覧ください。

スキー・スノーボード(スノボ)のインソール
ターンが変わる!足裏痛にさよなら!ブーツのお供に欠せないインソールのすすめ

シェル出しをする方法

ブーツ シェル出し

シェル出しの方法は、専門のショップに持ち込む方法と、DIYをする方法の2つあります。今回は、それぞれのメリットとデメリットについても、紹介していきます。

専門のショップに持ち込む

スキーブーツの修理・加工を専門とするショップで、シェル出しをしてもらえます。また、スキーグッズを取り扱うスポーツショップで、シェル出しを含む修理・加工を受け付けている店舗もあります。

ブーツを購入した店舗や、近くのスポーツショップで、一度確認してみるとよいでしょう。

メリット

ショップなら、知識と経験のあるスタッフと、専用ツールが揃っているので、適切なチューンナップを施してくれるでしょう。DIYに自信のない人や、工具が揃わない人は、ショップにおまかせするのがおすすめです。

また、シェル出し以外のブーツチューンナップについて相談できるのもメリット。自分の足によりフィットするブーツに仕上がります。

デメリット

ショップでは、作業に対して料金が発生します。ブーツを購入した店舗だと安くなる、または無料になる場合もあるので、購入の際にはアフターサービスについてもチェックしておきましょう。

また、シェルの加工のみの取り扱いは行っていない店舗もあります。シェル出しに対応しているかどうかを確認してからブーツを持っていくようにしましょう。

DIYでシェル出しをする

ブーツ シェル出し

シェル出し作業を行うときは、内側から当たりを出すための、ピンチクリアーというツールを使用します。しかし、あまり一般的な工具ではなく手に入りにくいため、自作したり、六角スペーサーのネジを使ったりして作業することもできます。

気を付けたいのは、一度アウターシェルを変形させてしまうと、完全にもとに戻すことは不可能だということ。DIYの際は、失敗の危険もあるため、あくまでも自己責任で行ってください。

自分でシェル出しを行う手順は、以下のとおりです。

  1. ブーツが当たって痛い箇所に目星をつける。
  2. ブーツからインナーブーツを取り出し、プラスチック部分のみの状態にする。
  3. プラスチック部分の目星をつけた箇所を、ヒートガンやスチームクリーナー、電気ストーブなどを使用して注意深く温める。
  4. 温めて柔らかくなった部分を、ピンチクリアーや六角スペーサーなどで内側から押し広げる。
  5. 氷水でブーツを冷やす。
    ピンチクリアーやネジを固定できるのであれば、固定したまま自然に冷やす。

メリット

工具の取り扱いに慣れている場合、自分で作業したほうが、ショップに出すよりも安く済む場合があります。また、好きなタイミングで作業できるため、ショップへ足を運ぶ手間を省略できるのもメリットといえるでしょう。

デメリット

工具を揃える必要があります。また、ブーツの構造や、工具の使い方など、知識も必要となるでしょう。慣れない人は、かえって時間やお金がかかることも。失敗すると大切なブーツが割れてしまう危険もあるので、慎重な作業が求められます。

ブーツが足に合わない状態で滑り続ければ、痛みやコントロールのしにくさから、ケガにつながる危険性もあります。シェル出しは、ブーツに対する悩みや違和感を解消するための方法のひとつです。ブーツは板をコントロールするための重要なギア。個人の足の形に合わせてブーツを調整すれば、スキーをより楽しめるようになり、上達も早くなります。シーズン前にブーツのチューンナップを行い、快適なスキーライフを楽しみましょう。

ライター

Greenfield編集部

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