エコマークの対象になる商品は?
エコマークの対象になるのは、日用品・文房具・家電などの商品から、レストランやホテルの施設やサービスまでさまざま。わたしたちが生活で何気なく使用しているもののなかにも、エコマークの対象商品やサービスが隠れています。
たとえば、再生紙を使用したティッシュペーパーや、トイレットペーパーにエコマークがついているかもしれません。有害物質を使用していない洗剤や、廃材を利用した文房具など、探せばさまざまな商品が見つかるはずです。
2023年8月現在で、5万点以上の商品やサービスがエコマークの認証を受けています。お買い物の際に、商品のパッケージにエコマークがついていないか確認してみましょう。また、エコマーク事務局の公式HPでも、認定を受けた商品を検索できるようになっています。
なお、エコマークの認定基準や歴史については、以下の記事でも詳しく解説しています。
エコマーク認定の基準や対象となる商品はコレ
出典:エコマーク事務局「商品の認定基準」
身近なエコマークの商品例
日常生活で見かける、身近なエコマークがついた商品を紹介します。生活にエコな商品を取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
文房具
エコマークの認証を受けた文房具を紹介します。
PITシリーズ/トンボ鉛筆
ケースに再生プラスチックを使用したスティックのりです。国産初のスティックのりとして誕生したPITシリーズは「ピッと塗って、ピッと貼れる」便利さが名前の由来。
さらに、一般的な使い捨てタイプに加えて、詰め替えタイプも販売されています。詰め替えタイプは、使用後にのり部分をかえることで、本体を繰り返し利用できるのがメリット。プラスチックごみの削減に貢献できるエコな商品です。
ポイントメモ/ニチバン
リサイクルパルプを70%使った再生紙タイプのふせんです。サイズやカラーのバリエーションが豊富で、多目的につかえます。
店頭でよく見かけるのは個包装のタイプですが、大容量のビジネスパックも販売されています。ビジネスパックは、プラスチックのフィルムを使用しない簡易包装を取り入れているのが特長。原材料から包装方法までにこだわっている、エコな文房具です。
木物語/トンボ鉛筆
トンボ鉛筆の木物語は、えんぴつのジャンルで初めてエコマークの認証を受けた商品。本来は捨てられるはずだった、端材を利用して作られています。黒えんぴつのほかに、色えんぴつ・ゴムつきえんぴつ・赤青えんぴつなど、ラインナップが豊富です。
えんぴつの持ち手には廃材となった木材を、芯の部分にはリサイクルの黒鉛を使用しています。木の素材感をそのまま生かしてつくられているので、木のぬくもりやなめらかさ、あたたかみが感じられるシンプルなデザインが人気です。
日用品
日常生活で欠かせない商品のなかにも、エコマークのついた商品が多数あります。今回は、その一部をご紹介します。
今治エコタオル/ヒサオ―
今治でつくられた、無漂白の地球にやさしいタオル。ハンドタオル・フェイスタオル・バスタオルの3サイズが販売されています。無漂白のタオルは、環境にも肌にもやさしいのがメリット。吸水性が高く、しっとりやさしい肌触りが特長です。
和紙でつくられている、高級感のあるパッケージも人気のポイント。日常的につかうのはもちろんですが、贈り物としてもおすすめです。
再生原料入ポリ袋/ハウスホールドジャパン
再生原料を40%使用して作られたゴミ袋です。燃やしても有害物質が発生しないポリエチレンをつかっています。厚みがあって破れにくいので、家庭用はもちろん業務用としても使用可能です。
販売されているサイズは10L~90Lまでの計6種類。カラーは、透明・半透明・黒の3種類があるので、目的によってつかい分けられます。
カウネット/消臭再生トイレットペーパー
古紙パルプを100%つかった再生紙のトイレットペーパー。製造過程で、蛍光増白剤や着色剤を使用していません。
紙芯がなく、包装紙を水に流せるので、ゴミを出さずに使用できます。ロングロールタイプで長持ちなので、交換の回数を減らせるのもうれしいポイントです。
有害な物質を使用せず、簡易包装を取り入れることで環境に配慮しています。つかいやすさにもこだわっている、人気のトイレットペーパーです。
イトマン/エコティッシュ
リサイクルパルプを100%使用した再生紙のティッシュペーパー。蛍光増白剤や着色剤を使用しない、地球にやさしい製造方法を取り入れています。
明治10年創業の老舗製紙メーカーが生み出した、品質に定評がある商品です。再生紙を使用しながらも、やわらかい肌触りなのが人気の理由。
そのほかにも、取り出し口のフィルムをはぶくことで、プラスチックごみと二酸化炭素の排出量を削減しています。細部にまでこだわり、環境や自然保護を徹底的に意識した商品です。
ライター
AYA
静岡県出身。海と山に囲まれた自然豊かな環境で育ち、結婚後に、タイ・バンコクへ移住。病気がきっかけで、ヴィーガンのライフスタイルに目覚める。現在は、2児の母として子育てに奮闘しながら、人と環境にやさしいサステナブルな暮らしを実践中。自身の経験をもとに、ヴィーガン、環境問題、SDGsについて情報を発信している。