ファストハイクで使用するシューズの選び方
ファストハイクで重要な装備は、足元を支えるシューズです。ここでは、シューズを選ぶときに重要なポイントを6つ紹介します。
①登山のスタイルにあわせてシューズの種類を選ぶ
登山のスタイルは、軽登山・重登山の2つに分かれます。自分のスタイルにあわせてシューズを選択しましょう。
軽登山ならローカットシューズ
日帰りハイキングや、歩く距離が短い軽登山でファストハイクをするなら、ローカットシューズがおすすめ。ローカットシューズとは、履き口がくるぶしより低い位置にあるシューズです。ほかのタイプのシューズより比較的軽く、軽快に走れるのが魅力ですよ。
一方で、ローカットシューズは、ミドルカット・ハイカットのシューズよりも足首の安定性に欠ける傾向があります。コースを選ぶときには、登山道に岩場がないか、整備されているかなどを確認してください。
重登山ならミドルカットシューズ
歩く距離の長い重登山や、テント泊をともなうファストハイクをするなら、ミドルカットシューズがよいでしょう。足首をケガするリスクをおさえつつ、ハイカットシューズよりも足元を軽量化できます。
また、体全体のブレをおさえられるため、足腰や上半身の疲労を軽減できるのもメリットです。なお、ローカットシューズを重登山で使いたい場合は、ストックを併用するとよいでしょう。
②フィット感で選ぶ
ファストハイクで使うシューズは、つま先に1cm程度の余裕をもって選びましょう。つま先に余裕がないと、下りでつめが靴先にあたり、ケガをしやすくなるからです。
試着するときは靴下を履き、かかとで地面を叩いて、つま先に余裕がある状態でフィットさせましょう。
③安定性で選ぶ
安定性を求めるなら、ミドルカットのシューズが狙い目。シューズの安定性とは、足首をサポートする性能のことです。安定性が高いと、足首をひねりにくく、地面の起伏に合わせて歩きやすいでしょう。
試着の際は、足首をしっかりとサポートできるかどうかを確認してください。
④ソールの硬さで選ぶ
ファストハイクで使用するシューズを選ぶ際は、ソールの硬さにも着目。ソールが硬いと、ファストハイク中に踏むあらゆるものから足を保護できるでしょう。
さらに、硬いソールは弾力性が高いという特徴があります。弾力性が高いソールであれば、スピーディーにテンポよく走れますよ。実店舗で確認する際は、フィット感やサイズだけでなく、ソールの硬さもチェックするのがおすすめです。
⑤グリップ力で選ぶ
雨や結露などで濡れている地形を登る機会がある人は、グリップ力にも注目してください。グリップ力に関わるアウトソールの種類は2種類で、凹凸が大きいマクログリップと、小さめのミクログリップです。
グリップがあることで、濡れた地形にしっかりと粘着し、さまざまな地形を歩きやすいといえますよ。
⑥機能性で選ぶ
機能面を重視する人は、機能性にかかわるポイントも確認しましょう。シューズには、防水性や通気性など、機能性にこだわったモデルがあります。
たとえば、足元の疲労をやわらげるクッション素材や、型崩れを防止する構造であれば、ファストハイク中の快適性が向上。メーカーごとに機能性が違うので、商品説明をよく読んで選んでくださいね。
ファストハイクにおすすめのシューズ4選
ファストハイク向けのおすすめのシューズを4つ紹介します。お気に入りを見つけて、ファストハイクに挑戦しましょう。
①【On(オン)】 Cloudrock Waterproof(クラウドロック ウォータープルーフ)
ファストハイクに適した、機動性が高いミドルカットのハイキングシューズです。ソールの細かい凹凸がやわらかい地面をしっかりと捉え、グリップ力を発揮します。
足の負担を軽減する構造と軽量性により、長時間履いても疲れにくい点が魅力。悪路でも軽快にスピードが出せるので、重登山でファストハイクする人におすすめのシューズです。
②【inov-8(イノヴェイト)】ROCLITE G 345 GTX V2 MS(ロックライトG 345 GTX V2 MS)
耐久性とグリップ力が高いグラフェン素材をアウトソールに使用したシューズです。また、ゴアテックス素材を使用しているため、防水性にもすぐれています。登山をしている間、シューズのなかをドライに保ち続けられますよ。
登山中に走ることを想定している人にぴったりの、ファストハイク向けシューズです。
③【adidas(アディダス)】TERREX FREE HIKER GORE-TEX HIKING 2.0(テレックス フリーハイカー GORE-TEX ハイキング 2.0)
ランニングに適した、反発力の高い素材をミッドソールに使用しているハイキングシューズです。ミッドソールは温度環境による影響を受けにくいため、風雨や雪、太陽光の日差しなど、あらゆる環境下で反発力を維持します。
また、内側のフレームとヒールサポート機能により、足場の悪い登山道でも歩きやすいのが魅力。シンプルなデザインなので、トレイルだけでなく、普段使いもできるシューズを求めている人は見逃せませんよ。
④【THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)】VECTIV Fastpack Mid FUTURELIGHT( ベクティブ ファストパック ミッド フューチャーライト)
独自開発の防水透湿素材を使い、防水性と通気性にすぐれているシューズです。 アウトソールは多方向にすぐれたグリップ力を発揮するため、足首に負担をかけることなく歩きやすいでしょう。春〜秋の暖かい時期の小屋泊をする人におすすめの、軽量なハイキングシューズです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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