キャンプで雨漏りが発生する原因とは?
テントやタープが雨漏りする原因には、以下の4つが考えられます。
- 縫い目の劣化
- 生地の損傷
- 地面からの浸水
- テント内の結露
ひとつずつ説明しますので、チェックしてみましょう。
縫い目の劣化
雨漏りの原因のひとつは、テント・タープの縫い目=シームからの浸水です。新品のときは、シームの防水加工によって、水の侵入をガードできます。
ところが、長く使っていると、少しずつ劣化していくことも。シームの防水性能が低下すると、縫い目から雨漏りしてしまいます。
生地の損傷
なんらかの原因でテントやタープの生地に穴があき、雨水が内部に入ることがあります。生地が擦れて、薄くなっている部分は要注意!小さな穴でも見つけたら、補修用テープで、しっかり補強しておいてくださいね。
テントの設営や撤収時に生地を傷めないよう、注意することも大切です。
地面からの浸水
地面からの浸水も油断できません。サイトを選べるキャンプ場なら、水はけのよい場所を選びましょう。また、尖った石によって、テントの底に穴があかないよう、サイトの整地も忘れないでくださいね。
テント内の結露
「雨漏りかと思ったら、結露だった」というケースもあるでしょう。外気温とテント内の温度差が大きい場合、内部にこもった湿気によって、室内が結露します。テントに損傷がないときは、結露による水滴である可能性も疑ってみましょう。
キャンプの結露対策については、こちらの記事も参考にしてください。
キャンプの結露対策が簡単にできるテントや対策グッズを紹介
キャンプ前にできる3つの雨漏り対策
雨漏り対策は、キャンプ前におこなっておきましょう。ここでは、事前にできる3つの対策と、おすすめ商品を紹介します。
①穴・破れがないか確認する
キャンプに行く前に、テントやタープを広げて、穴・破れがないかをチェックします。万が一、損傷している部分が見つかったら、リペアシートで補強してくださいね。
以下のようなテープを使えば、簡単にメンテナンスできます。貼り付けても目立たないよう、豊富なカラーが用意されているのがうれしいですね。
■ペタックス(PETACKS)「超強力・防水・耐候粘着テープ」
②縫い目に防水処理をする
長く使っているテントの場合は、縫い目に防水処理をしておくのがおすすめです。細かい部分に塗るため、刷毛やブラシ付きの商品がよいでしょう。縫い目がほつれていたり、浮き上がったりしているときは、まず修理してから塗布してくださいね。
こちらの商品なら、テントだけでなく、レインウェアやザックにも使えます。ひとつあれば、普段使いにも重宝するでしょう。
■キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 「シームグリップ」
③撥水スプレーをする
手軽に雨対策できるのが、撥水スプレーです。テントやタープに吹きかけるだけなので、簡単ですよね。雨に備えて、事前に塗布しておきましょう。
ただし、換気ができる屋外で使用してください。色落ちしないか、あらかじめチェックしておくのも大切。取り扱い説明書をよく確認してから、使いましょう。
次の商品は撥水性能だけでなく、汚れを防ぐ効果も期待できます。また、生地の通気性をキープしたまま、水の浸み込みを防げますよ。
■トコ(TOKO)「テント&パック プルーフ 500ml」
キャンプ場でできる4つの雨漏り対策
キャンプ場でできる雨漏り対策は、次の4つです。急な天候悪化で雨漏りしないよう、しっかり備えておきましょう。
- テントの下にグランドシートを敷く
- テントに雨水が溜まらないようにする
- ブルーシートを活用する
- スコップで雨水の流れを変える
おすすめアイテムも紹介しますので、参考にしてみてください。
また、補修テープによる補修もおすすめの対策です。登山やアウトドアで役立つ強力補修テープ「ウルトラハードパーフェクトテープ」に関する記事もあわせてご確認ください。
①テントの下にグランドシートを敷く
地面からの浸水を防ぐには、グランドシートが効果的。グランドシートとは、テントと地面の間に敷いて、湿気や底冷えを防ぐ保護シートのことです。
インナーテントから、はみ出ないように敷くのがポイント。つまり、テントから流れる水滴が、グランドシート上に落ちないようにしてください。テントの底が地面に直接触れないため、撤収作業が少しラクになりますよ。
②テント・タープに雨水が溜まらないようにする
雨が降ってきたら、テントやタープがたわんでいる部分に、雨水が溜まらないようにしましょう。タープの場合は、均等に張ってあるロープのうち、ひとつだけ傾斜をつけるように引っ張ります。雨水が地面に流れるように、調節してくださいね。
雨に備えて、予備のロープを持って行くとよいでしょう。また、テントをピンと張るのも大切。雨漏りだけでなく、結露への対策にもなりますよ。
③ブルーシートを活用する
ブルーシートも役に立ちます。たとえば、グランドシートの代わりに、テントの下に敷くのも方法。または、テント全体を覆って、雨からガードすることもできます。車の荷台に敷けば、濡れた荷物で車内を汚すことがありません。ブルーシートは、キャンプ中もいろいろな使い方ができるため、1枚あると重宝しますよ。
以下のような、手ごろな価格の商品を用意しておくとよいでしょう。
■アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)「ブルーシート 」
④スコップで雨水の流れを変える
地面からの浸水を防ぐためには、スコップが活躍します。激しい雨が降ると、グランドシートを敷いていても、浸水するかもしれません。サイト内に水路ができている場合は、スコップで溝を掘り、雨水の流れを変えましょう。
なお、撤収時には、必ず掘った溝を元に戻しておいてくださいね。キャンプ場によっては、溝掘りを禁止している場合があるので、事前にルールを確認しておきましょう。
以下の折りたたみタイプのスコップなら、コンパクトで持ち運びしやすいですよ。
■キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)「スチールFDスコップ」
雨キャンプで役立つアイテムについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
雨キャンプのあったら便利な必需品アイテム10選!
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。